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VS大魔王ー救世主ー

この作品は読者の皆様のおかげで80ポイント、2000pv、ユニーク700人を記録しました!

本当にありがとうございます!

これからもどうかよろしくお願いします。

そして五万文字という目標も達成したということで、次は目指せ十五万文字!です。

頑張ります(ง •̀_•́)ง


 どうだ?殺ったか?

 消えた森を目を凝らして大魔王フィアビル・ボルソガーナを探す。

 爆発で煙が起きて探しづらかったが、いない。

 オーラもない。

 倒した?

 でもこんなにあっさりと?

 僕の魔法が強すぎたか?

 まいっか、たおせたってこと...!!!

 しかし、突然発されたその莫大なオーラと同時にその影は現れた。

 まだ生きてる。あの一撃を受けて。


「あぁー、本当に危ない。危なかった。体力ギリギリだったわ」


 喋りながら歩んでくるその影は確かに大魔王フィアビル・ボルソガーナだった。

 彼の着ていた服はボロボロになって鍛えられた筋肉を魅せていた。

 体も焼け焦げているようで、ボロボロだ。


「さすがは、マサハル...そこまで強いとは思わなかったぞ...」


 声を枯らしつつ喋る大魔王は、僕を睨んだ。


「だがな、私はまだ戦える。貴様を消すまで!!!」


 まじかよ...

 大魔王はさっきまでボロボロだった体を一瞬でもとに戻し、服まで変えた。


「私も本気で行きますよぉ」


 大魔王が僕に向けて構えてくる。

 これヤバイやつだ。早めに避けないと死ぬ。

 今度は地面に風を吹いて上空に吹っ飛んだ。それから、大魔王から離れた場所めがけて降りていく。

 もう荒れ地になっている所だが、関係ない。勢いよく落下し、地にスレスレのところで弱風で着地。

 そして構えている大魔王に背後から近づいて行く。

 大魔王の背後には、キラリと輝く傷ひとつない僕の剣が地に刺されてあった。

 パッと抜いて素早く振り上げるが、大魔王は構えたまま振り返った。僕は振り上げていたところなのに。

 しかし、大魔王は構えを崩そうとしなかったのでそこを斬った。


ズババババ!!!


ブワッ


 それは見事に大魔王の右肩から入って左足肘から抜けた。

 体を半分に斬りれた大魔王は大量に黒い血を吹き出した。気持ち悪りぃ


ブシャアシャシャブシャ


 超グロテスク!!! ヤバい!吐き気がっ...うっ! 我慢だ我慢! うおっえっ...!


「うぷっ」


 ヤバイっ出そっ


「んっ...はぁぁぁ...」


 なんとか耐えれたーって!?

 大魔王の体は完璧に治っていた。


「何を驚いてる?」


 そして大魔王の両手から闇が...

 それは一瞬にして膨らんだ。


「危ないっ! 結界防御魔法最大!」


 メリナの焦る声がした。どうやら彼女は僕を守ってくれたみたいだ。ついでに僕も強力な防御魔法を張った。


「無駄だぁぁぁあ!!!」


 大魔王はそう叫んで魔法を放った。僕の必殺封印魔法の倍の威力の魔法を。




ピキッ


ピッ


 まずい、メリナが張ってくれた結界防御魔法が崩れそうだ。

 しかしこれは三重魔法。これが崩れてもまだある。


ピシィッ


パリィン


 メリナの魔法が割れる音。まるでガラスみたいだ。

 だが、割れたのはそれだけ。他は最後まで耐えて僕のことを守ってくれたのだ!!!


「うおおおっ!?すげぇ!!!」


 それを見て僕は喜び声をあげた。

 すると


「嘘だ! この魔法に耐えられるはず!」


 という大魔王の現実を逃避する声が聞こえた。

 そのまさかだよなー。

 僕もかなり驚いてる。現実を逃避したい気持ち、分かる分かる。

 僕は大魔王に共感しながらうなずく。

 そして、大魔王の魔法が解けたところで三重魔法を解き、パンパンと手を払う。


「さて、次はどうしようかな?」


 僕は剣を構え直して大魔王に尋ねると「フッ」彼はそう笑った。


「罠だよ罠!!! フハハハハ!!! まんまと引っかかりやがって!」


 おいおい、まじかよ

 大魔王は笑いながら手を突き出してきた。また放つ気だ。でも、もう当たるはずがない。


「メリナ! こいつの目をくらませて!」


「もちろんオッケー!」


 彼女は右手で人差し指と中指を立ててピースをした。

 それから嵐竜巻を生み出した。

 大魔王はその竜巻に飲み込まれて見えなくなる。


「すっげぇなぁ」


 僕はそれを見て驚いたが、すぐに防御魔法を張ってその竜巻の中に自分も入った。

 影が見えた!

 僕はその影めがけて剣を振り上げて斬りかかった。

 それはまた疑ってしまうほど見事に綺麗に入り、竜巻この中で血が吹き飛んだ。そのままずばずびに斬ってやったが、すぐに再生される。

 光を宿しているおかげか、確かに切れ味は良かったが、斬っても斬ってもきりがない。これはやめよう。

 なら魔法だな。必殺封印魔法しか効かないなら、それを放つか?それとも...いや、それしかないな! でも、この状態で放っても効果薄れるだろうし...ならば、やり方を変えてみようか!

 僕は頭を働かせて考えを巡らせてみた。

 そして思い付いたのは、剣にしてみる!!! これだった。

 そう、必殺封印魔法を剣型にするのだ!

 頭のなかで形を考えてそれを実現させる。いや、もうすでにある剣に宿してみようか?

 やってみよう。

 属性事態しか宿せなかったけど、魔法も宿せる気がするし。

 ということで、属性を宿すときと同じような感じでやってみた。

 すると、いつものボコボコが剣にまで伝わり、剣が膨らみ始めた。少ししたあと、スッともとに戻る。

 成功したんだろうか?

 早速使ってみよう! と、思ったが、大魔王の姿がなかった。


「マサハル! 出てきた!」


 メリナがそう言うので竜巻から出ると何も無かったようにしてる大魔王がスラリとそこに立っていた。

 まずい、早く斬らないと

 僕はサッと必殺封印魔法を宿した剣を構える。

 すると大魔王がニヤリと笑みを浮かべた。


「いいなぁ、それ」


 やっぱり、これなら倒せる!


「行くぞっ!!!」


 大魔王の背後に回り込み、後ろから斬りかかった。

 しかしそれは大魔王が構えた剣によって守られた。


「私が武器を持っていないとでも思ったか?」


 と言って振り飛ばしてきた。

 結構遠くまで飛ばされた感じだが、風魔法で一瞬で帰ってこれる。その勢いのまま大魔王の体に斬り込む!

 しかし、それも簡単に守られた。


「当たったら終わりって感じだな?」


 受けながら訊いてくる大魔王だが、余裕ではないようだ。

 ならばこの攻撃を当てる方法を考えればいいってことだ。攻撃が入りさえすれば倒せるという確信がもてた。

 右足で蹴って離れたけど、すぐに距離を詰められる。負ける可能性を感じた大魔王は警戒心を持って僕を早急に潰そうとしてる。

 ヤバイかもしれないな、いや、もともとやばかったけど。さらにまずくなったって感じだ。

 メリナが自分で僕を協力してくれようとしているけど、全部大魔王は問答無用で僕にだけ集中しているようだった。

 考える暇も与えてくれないのか! ならばとりあえずがむしゃらに戦ってみようか。


「うおおっ!!!」


 対抗すべく剣で大魔王の攻撃を受ける。やはり、剣を構えると、大魔王は警戒心を増す。

 これからいけるかもな。


「ふーん、私もそれに対抗する方法が思い付かないなぁ」


 大魔王さんも、悩んでらっしゃるようでやんすね。チャンスだわ。

 僕はサッと剣を納めてみせた。

 すると大魔王もチャンスとか思ったのか、警戒心を一瞬和らげた。

 が、すぐに何かに気づいたようだった。多分罠だとか思ったんだろう。

 ならばこっちはまたがむしゃらになるだけ!

 再び剣を構えてブンブンと頭、右腕、左腕、正面、足とどんどん振った。

 全部綺麗に読まれて守られたが、相手の体力消耗はしているだろう。

 それをずぅっと続ける。限界が来るまで。その内に考えるんだ。


 木で縛り付けることも出来ないし、竜巻も今では無駄。凍らせないし...なんにも方法無い?それか、眩しい光放って見えなくしたところを襲いかかる?

 簡単に方法は生まれなかった。

 その間に腕が疲れはじめる。

 ガンガンガンガンと剣と剣がぶつかる音が激しく鳴り響いた。

 頭にそれが響き、痛みを覚える。それのせいで考えることも難しくなった。

 この状況で創造神に訊けるはずないし、本当にどうする?

 隙を見て斬る?あー、なんか同じこと考えている気がする。武神ボルカッツに剣を極められたけど、警戒心を強めた大魔王に通用してないし。

 簡単に隙が生じない。

 メリナと同時攻撃して倒す?それじゃあ、威力が足りない。なんかもう一人いい感じの...シェル! そうだな、シェルがいたら丁度いいな! でも、今シェルは師匠の元で修行中だし、まだ半年も経ってなくて帰ってくるはずがない。無理かぁ...でも、僕らの居場所なら伝えてあるから、なんか急に来てくれたりしたら...

 そんなの奇跡だけど。


 しかし、そんなマサハルの考えを覆すように、シェルは現れた。


「ただいまー...て?あれ?」


 なんと、理解できないけど、瞬間移動してこの戦場に現れた!!!


「なにこれぇ?マサハルがやったなー?」


 シェルはこの荒れ果てた地を見て言ってるんだろうけど、この状況、はよ理解してくれ!


「で、マサハルは...!?」


 目があった。

 僕は目で彼女に訴えた。


「今色々あって大魔王と戦闘中なの! 細かいことは後で説明するから、助けて!」


「え、あ、うん?」


 見た感じ、彼女も多分S+ランクだ。


「あいつも貴様の仲間か?」


 戦いながらシェルを指差して尋ねられたので「まあな」とこたえた。


「貴様の仲間は化け物ばっかりだな」


「まあな!」


 僕はメリナにも目で合図し、シェルの方に行くように言った。


「何を企んでる?」


「お前に僕一人では倒せないから、仲間に協力してもらうのさ」


「どうやって?」


「言うとでも思ったか?」


 僕は大魔王を笑い、二人のもとへ移動して、素早く作戦を話す。


「全力の魔法を放って!」


 と。

 そして二人がはぁぁっと叫びながら力をため始める。

 僕は二人が力をため終わったところで準備するから、僕は大魔王の相手をする。


「そうはさせないっ!」


「邪魔は許さない!」


 飛んできた大魔王を攻撃しあいながら一番当たりやすい場所まで誘い込む。

 そして、二人が準備できた合図をくれたので、一回下がって僕も一気に力をためる。


「まさかっ!?」


 大魔王は状況を理解したのか、焦り始めた。

 もうすぐに放たれると思った大魔王は逃げるのではなく、防御魔法を張った。


「行くよ!」


 僕は二人に合図し、二人は「うん!」と準備万端の模様。


必殺封印魔法ディディリーシーリングライト!!!」


 僕の必殺封印魔法とメリナとシェルの全力魔法によってその威力は宇宙のようにでかいものだった。


「ぬあぁぁぁぁぁあ!!! 馬鹿なぁぁぁ!!! 世界が滅びっ...」


 大魔王は敗北の叫び声ををしばらく上げて消えていった。普通、魔王ってこんな死にかたするんか?


「しゃ!危ない危ない、焦ったわー、まじで消されるところだったぁー」


 とりあえず勝利だ。深呼吸しながらグッと両手でガッツをする。


「で、なんだったのこれ?」


 シェルが腕を組んで訊いてきたので、このことを話した。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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