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新人生スタート

よしの新作小説です。

めっちゃ勉強して、小説の書き方とかいろいろ変えてみました。読みづらかったらごめんなさい。

 僕の人生は、毎日埃一つ無い真っ暗な部屋をゴロゴロと寝転がるような人生だった。

 しかし、僕の人生はあの日から変わった。


 青く透き通った空の下、今日も剣道の素振りに使う竹刀を玄関に置いてきてバスケをする。

 さっきまで部屋でゲームをしていたからか、体が少し固く感じられた。

 ダンッダンッと家の前にある車が駐車されていない駐車場で、バスケットボールをつく。

 僕はABC学校剣道部として活動しているのに、いつも家でやる運動と言ったら竹刀の素振りではなく、バスケットボールを使うドリブルだった。たまに技を練習したりして遊んでいる。

 それが楽しくもないし、ストレスが解消しているわけでもないが、落ち着くというのだろうか?そんな気持ちだ。

 いつもバスケをしているからか、部活では顧問や先輩から「ちゃんと素振りしてるか?」とか、「あんまり変わんねぇな」とか言われる。

 とりあえず


「はいはい。やってますやってます。毎日百本くらいですが、しっかりと...」


 肌をするすると流れる汗を拭きながら口からでまかせを言って僕は武道場の外に行き、隠れながら涼んでいる。いつも。


 こんな感じで、顧問や先輩から逃げるようにしていたから、面倒くさくなり、バスケ部を見る度


(バスケ部入ればよかったなぁ...)


 と、心の中で思ってしまうようになっていた。

 学校生活も上手くいかないし、彼女もいない。顔もそんなに良くない。家では怒られっぱなし。一時期、拗ねて引きこもりをしていた時、父から「お前は将来ニートのクズだ」とか言われたことがあった。それは本当に傷ついた。しかも、そういうことを言われたのはそれだけじゃなかった。

 僕の人生は暗かった。

 先には光すらなかった。

 将来の夢も見つからなかった。

 今の僕はバスケットボールをつくか、ゲームをすることしか出来なかった。勉強だってもう投げ出した。

 こんなこと考えていたら、少し寂しくなり、ボールをつく手が止まる。

 すると、ボールはコロコロとすぐそこの曲がり道に転がっていく。


(取りに行かなきなきゃ)


 すぐにボールを追いかけ、曲がり道の右左なんか気にせず、走り出した。

すると、僕の視界に白いケー自動車がつっこんできた。


 そして、一秒もしないうちに車に衝突する音と、血が吹き出す音、数箇所の骨が折れる鈍い音がした。

 全身が熱い。痛い。頭がくらくらとし、視界も狭くなっていく。血の匂いすら匂わないし、もう音が何も聞こえない。

 何も見えなくなり、暗闇に閉じ込められた。


 数分後、僕は救急車に運ばれ、病院に来ていた。


「大丈夫ですか! 聞こえますか! お名前分かりますか!」


 僕は、真木雅晴まき まさはる。どこにでもいるような普通の中学二年生です。

 そう伝えたかったけど、声が出ない。どうして?どうなったんだっけ?僕は...

 思い出すことも出来ない。感覚も薄く鈍くなっていて、呼吸すら難しいくらい。

 すると、だんだんと意識が薄れてくる。


(死ぬのか...?こんな、こんな早く死ぬなんて...本当に人生何も無かったな...もっと、もっとなにくぁ...)


 そこで僕の意識は無くなった。死んだんだ。


 と思ったが、何秒、何分、何時間経ったか知らないが、意識が戻ってきた。

 最初見えたのは、真っ白で先がどのくらい続いてるかも分からない空間。


(ここが、天国か...心が温まるなぁ...)


 と、洗脳でもされているかのようにほわほわんとした気持ちにされた。

 解放されたんだ...とか思うことしか出来なくなり、完全に僕の心は死んでいた。

 すると、


(何をしているのですか、あなたは死んでいますが、あなたの人生はこれからなのです。)


 という天使のような美しい囁き声が聞こえた。

 ハッ!と、僕の心も元に戻り、頭をブンブンと振って、周りを確認する。

 何も無い。さっきのは幻聴か?死んでからこんなの聞こえても意味ないよ。


(そもそも、死んだのに人生これからとか、馬鹿かコイツ。)


(馬鹿とはなんだぁ!?)


 怒りのこもった怒鳴り声がこの世界全体に響く。コイツ僕の考えていることが分かるようだ。


(ずびばぜん!)


 僕はすぐにその声に土下座して謝った。どこにいるのか分かってないのに。


(ふんっ、今回だけだぞ、許してやろう)


 なんかチョロいな。


(で、何の用ですか?)


 僕は慣れたようにその声に心の声で話しかける。


(ふはは!私はお前に新しい人生をあげよう!お前は馬鹿な死に方をし、人生何にもしないで生きてきた。馬鹿だ、本当に馬鹿だ。)


 コイツ、ただ僕のこと馬鹿って言いたいだけだろ?馬鹿馬鹿うるさいわ!


(ということで、お前を異世界に転生させる。もし、異世界で人生を全う出来たら、その時はお前に褒美をやろう。)


 異世界に転生。その言葉を聞いて僕は馬鹿とか言われたことなんか忘れて飛び跳ねて喜んだ。

 夢に何回も見たことだ。嬉しいに決まっているだろう。

 人生やり直し。最高だな。こんなビッグチャンス二度とない。ありがたや、ありがたやぁ...

 この声のことも忘れて、ただ喜ぶ僕。


(そ、そんなに嬉しいか...そうか、では、行ってこい!)


 すると、視界が一気に眩しくなり、目を閉じる。


 そして、目を開ければ、見たこともない花や草が広がる草原、見たこともない動物がトシトシと草や花を踏みつけながら歩く、緩やかな涼しい風が僕の髪をさらさらとなびかせる。

 ああ...これが、異世界か。

 僕は感動して体が倒れ、大の字になり寝転んだ。


(この経験は一期一会だと頭に刻もう)


 これから、雅晴の新しい人生が始まる!!!


転生系は初めてかな?頑張ります!

次話もお楽しみに!

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