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私の事を、○○ちゃんのママと呼ばないで!

作者: 七瀬







私は人妻だ!

28歳の時に、10歳年上の旦那と結婚する。

今では二人の息子と娘に恵まれて幸せな生活を送っていた。

でも? 娘の行く保育園に新しく入ってきた若い保育士の男性

の事を私は好きになってしまう。

娘もこの若い保育士の男性に物凄く懐いていった。




『○○ちゃんのママ! 今日、○○ちゃんが少し体調が悪いので

家でゆっくり休ませてください!』

『・・・あ、ありがとうございます。』






・・・私は常々思っている事がある!

家では? 旦那が私の事を“ママ”と呼ぶ。

外に行けば? ○○ちゃんのママと呼ばれる。

私の事をちゃんと名前で呼んでくれる人が居ない事に寂しさを感じていた。

私にだってちゃんと名前がるのに、、、!

何故? 結婚して子供がデキると? ○○ちゃんのママと呼ばれるのだろう。






ましてや! この若い保育士の男性にまでそんな風に呼ばれたくない!

彼にだけは、私の事を下の名前で【すみれ】と呼んでほしい。

私は人妻の前に、“一人の女性なのだから!”

好きな男性にはそうやって呼ばれたいのが女心なのだろう。





『先生! 娘の事で聞いてほしい事があるので家まで来てもらえませんか?』

『えぇ!? まあ、いいですよ。仕事が終わってからでいいですか?』

『勿論です! 家で待ってますね。』

『はい!』






彼は娘の話を出すと? すんなり家に来てくれると言ってくれた。

彼は爽やかで性格も優しい男性だ!

私好みのステキな男性ひと

私はいつもよりオシャレをして彼が家に来るのを待っていた。

そして彼が家にやってきた!




【ピーポーン】



『はーい! 少し待ってくださいね。』

『はい。』

『さあーさあー先生! 中に入ってください!』

『・・・あぁ、ありがとうございます。』

『そこの椅子に座って待っててくれませんか? 直ぐにコーヒー持って

きますから。』

『お構いなく! ○○ちゃんの話ですけど? どんな事なんですか?』

『そんなに慌てなくてもいいじゃないですか、時間はたっぷりありますし。』

『・・・いえ、○○ちゃんの話を聞いたら直ぐに僕は帰ります。』

『先生って独身なんですよね? 彼女は居ないんですか?』

『えぇ!? い、いや? 今は子供達の事で頭がいっぱいなので彼女を

作る気はないんですよ。』

『そうなんですね、良かった! こんなにステキな男性が彼女も居ない

なんて! 勿体ないわ~!』

『・・・今日の○〇ちゃんのママ! なんか何時もと違いますね?』

『“先生には○〇ちゃんのママって呼んでほしくない! すみれって

呼んでもらっていいですか?”』

『えぇ!? “すみれ?”』

『わーあ! ステキな響き! 私、長い間ずっと○○ちゃんのママって

呼ばれてたから、凄く新鮮だわ~!』

『・・・そ、そうなんですね、』

『私ね、先生だったら? “浮気してもいいと思ってるんですよ。”』

『えぇ!?』

『冗談ですよ、本気にしました?』

『本気にしました!』

『じゃあー1度、私と浮気してみます?』

『・・・僕は、すみれさんが良ければ。』

『私は先生ならOKですよ。』

『じゃあ、よろしくお願いします。』












・・・この日から、私と先生は浮気を繰り返すようになった。

娘や息子は友達と公園で遊んでいる時間帯。

夫にも内緒の“二人だけの秘密の関係。”

先生は私と二人きりの時は、“私をすみれと呼んでくれる。”

好きな男性に下の名前で呼び捨てにされる喜びを私は知ってしまった。

若くてカッコイイ彼に私はゾッコだ!

彼の為なら、家庭が崩壊しても私は構わないとまで想ってしまう!

彼を心から愛している私はこの先、どうすればいいのでしょうか?

































『もう1年近く不倫をしてるだが、もうあのオバサンには飽きたよ!』

『あぁ! 20歳近く年の離れたオバサンだっけ?』

『〇○ちゃんのママと呼ぶのが嫌なんだって!』

『マジかよ! オバサンなのにさー!』

『もう不倫はいいわ! もうそろそろ若い女の子と付き合いたいしな!』

『そりゃ~若い女の子の方がいいだろう!』

『もう賞味期限切れだし!』

『お前も言うな~!』

『そっか! 本音だけどな。』

『まあ~不倫は良くないしな!』

『そうだろう。』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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