第四話 地雷です
すみません…遅くなりました。
しかも短いです…
そしてクラスメイト会議ではないです。
とりあえず俺達は案内された部屋でそれぞれ状況整理をすることにした。
まず一人で考える時間もいるだろうと冷が提案したからだ。
全員がそれに賛成した。
皆一度頭を整理したいのだろう。
一人でいたらおかしくなりそうな者も居たが、そこは友が共にいるらしい。
地球では朝だったが、イミニカルは夜明け前らしい。
静まり返った城を歩くと昔魔王だった頃の記憶が浮かんでくる。
俺が愛した懐かしきイミニカルの空気を吸っているからかもしれない。
かつての俺は、イミニカルすべてを愛していた。
その景色を、そこに住む人々を、魔族を、精霊を、獣人を、全ての生命を、その世界に存在する植物や、動物さえも。
だがその世界で唯一、愛せず、憎しみ、嫌った物があった。
それが戦争だった。戦争は俺が愛したすべてを奪っていく。だからその終わらない戦争を止めた。
ただその戦争で多くの命が失われてしまった。許せないことに自らの欲望のままに自ら戦争を激化させるものもいた。
戦を終わらせるために、そんな者達を殺めたり、呪いをかけたりもした。だが俺はその行為に対しては罪悪感を抱くが、その行為をした相手に対しては何も思わない。そんな俺を腐ってるという者もありがたいと思う者もいた。
だからこそ今、もう一つ許せないものがある。戦争を始めるということだ。今この世界で何が起きているのか俺は確かめるべきだろう。
先ほどの老人が話していた魔族と人間の争いは俺が許せるものではない。原因を徹底的に叩き潰そう。
(ようやく築いた平和を壊す者を許しておくものか…!)
いつも飄々とした巨宮の数少ない地雷だった。
次こそクラスメイト会議にいけるようにします!