第二話 召喚されました
また最初時間飛びます。
これで最後だと思います。
それからまた時間が経ち、三年生になってからもう少しで8年になる。今は高校一年生の終わり頃だ。
魔王だった頃は出来なかったことが当たり前に出来ることに最初は違和感しか無かったが、流石にもう慣れた。
両親に友人に幼馴染までいる。
正直、結構面白い。
「キヨ、おはよう!」
「おはよう、蒼奈」
「今日のテスト大丈夫?って聞くまでも無いか。キヨってば頭良すぎ。一度見ただけで全て暗記しちゃうもん」
「俺はいいとして、お前こそテスト大丈夫か?」
「うっ…前回よりは大丈夫だと思う…キヨが前に教えてくれたし…」
「なんとかなるといいがな」
朝、家を出た俺に話し掛けてきたのはお隣さんで幼馴染の炎神蒼奈。少し頭が悪いが運動神経は良い。新体力テストでは、女子のトップだった。
そんな蒼奈と学校に行くのが日課になっていた。
俺の事をキヨと呼ぶのはコイツだけだ。
会話の通り今日はテストがある。学年末テストと言うらしい。
あまり興味が無い。
「キヨが何でも良すぎなんだよ。頭に運動神経に顔。全てにおいて学年、いや学校で一番じゃん。昔っからそうだけど、なんでそんなに良いとこ尽くしなのか…」
「さあな」
何気無い会話してたらいつの間にか学校に着いていた。
しかし、なんで、か。前世のことは誰にも言っていない。疑問に思うのも無理ないか。
この世界に魔法は無い。正確にいえば使える者がいない。
俺は使えたけどな。
前世仕様だろう。
「キヨ!キヨってば!どうしたの?いきなり黙って」
「なに、少し考え事をな」
「キヨってたまに心ここにあらずって顔して何か考えているよね」
前世とか魔法について考えていたら、しばらく蒼奈に話し掛けられていたのに気づかなかった。
蒼奈の追求に口元に笑みを浮かべあしらいながら教室に入る。
ホームルームまですることが無い。
蒼奈に要単語の問題でも出してやるか。
もう少しでホームルームが始まろうかというとき、教室が魔法陣に包まれた。
正直驚いた。
イミニカルの召喚魔法陣だったからだ。
「うぉ!なんだこれ」
「え?なになに?」
「どうなってんだ?」
クラスか驚愕に包まれる中、魔法陣が光を放ち、
その日、地球に転生した魔王がクラスメイトもろとも召喚された
巨宮の口調は先生相手でも変わらないらしいですよ。
ちなみにホームルームの直前なのでクラスメイト全員います。
先生は………教室に入ろうとして皆が転移する所を見た第一人者でしょうか………
イミニカルには行く予定無いですね。