第一話 転生しました
この小説の最初なので時間がどんどん飛びます。
しばらく続きそうです。
急に視界が明るくなった。
どうやら転生が成功したらしい。
今産まれたところか。
赤ん坊に生まれかわったからか、産声をあげてしまった。
しかしあれはなんだ?
流石別の世界に転生しただけある。
見たこともない物ばかりだ。
さて、眠いな。赤ん坊だからか。
とりあえず寝るとしよう。
この世界のことはあとからいくらでも分かる。
急ぐ必要も無い。
――――――――――――――――――――――――――――――
この世界に転生して9年たった。
俺の新たな名を親に貰った。
曼珠巨宮というらしい。
きょみやと読むところをきよみやと読ませているらしい。
去年の宿題で親に意味を聞いたが巨大な宮のように大きく、何があっても揺るがない子になってほしいからだとか。
この世界の名付けについてはよくわからん。
名前に意味などつけるか?
前の世界では語呂で決めてたぞ。
流石にそれ以外の大体のことは分かった。
この世界の今いる星の事を地球というらしい。
知的生命体が人間しかいないのには驚いた。
魔族も妖精もイミニカルでは遠くの大陸にいた獣人もいない。
驚かぬ理由がない。
――――――――――――――――――――――――――――――
「朝ごはん食べにいらっしゃい〜」
下で母親の声が聞こえた。
相変わらず慣れぬな。親がいるということに。
イミニカルでは俺は孤児だったからな。
「おはよう巨宮」
「おはようね巨宮」
「おはよう。父さん、母さん」
家の二階から降りれば父さんと母さんに挨拶される。
二人共俺のことが大事らしい。
その目には愛情しか籠もっていなかった。
「今日から三年生か〜 おおきくなったね」
「そうだな。産まれたてのころがついこの間に思えるのにな」
そう言って俺に抱きついて来るのは母親、曼珠梨香。後ろで長い髪を束ね、整った顔立ちをしている。少々大雑把な性格だが優しい人だ。
その母さんに同意して俺の頭を撫ででいるのは父親、曼珠深夜。普段の男性と一緒で髪は短く、こちらも整った顔立ちをしている。普段は深夜みたいに静かな人だが家族のこととなると感情豊かな家族思いの人だ。
ちなみに俺は親の血を継いでいるので顔立ちは整っている。前世の俺の顔とは違うがな。ちなみに前も男前だったらしい。誰かが言っていた。
二人の言うとうり、今日は三年生の始業式だ。
4月1日が誕生日の俺は9歳だが三年生にあたる。
「飯がさめるぞ」
「いけない!早く食べちゃいましょう」
俺の言葉に慌てて椅子に座り食べる支度を始めた母さんを横目に俺も椅子に座った。
父さんも座り家族揃って朝食をとり、学校へ出掛ける。
親かいるとはいいことだな。
俺が子供らしく無いのは親が意識してないのだからいいだろう。
短いですがお楽しみいただけると幸いです。
この投稿早いですけど空いたり開かなかったりするので期待しないでください。