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7人目のV6   作者: siori
3/4

(第3話)

コンサートに乱入する。そしてV6の一員として歌いきる。

実にいい。シンプルかつダイレクトな方法だ。だが、ジャニーズ事務所に行った時の苦い経験が俺の脳裏をよぎった。失敗から学ばない人間は愚か者だ。


この間は何かの手違いで不審者のように思われたが、まず誤解を解いておきたい。俺はなるべくしてV6の一員に加わるだけで、まったく敵意のない存在だ。そういう意思を表明する方法としては丸腰、すなわちパン1で行くのが筋だろう。それも清廉潔白を訴えるため、柄パンやビキニではなく白ブリーフが望ましい。『花の慶次』にも男の最後の着衣は白一色にすべきと書いてあった。

だが、それだけでは自分のV6にかける意気込みは伝わらないかもしれない。それにステージ衣装には華がなくてはいけない。ここはもう一段工夫してみよう。そうだ、確か仮面ライダーにV3というのがいたはずだ。


V3×2=V6


これだ。V3の変身ベルト、「ダブルタイフーン」を二本、装着していく。チャンピオンベルトのように両肩にかけていこう。

名づけてW・ダブルタイフーン作戦。これが勝利の方程式だ。俺は理系だ。工業高校を入学式当日に中退している。溶接の機械があったからバイクにサイドカーをくっつけようとしてただけなのに。いつの時代も天才は理解されない。


Amazonでダブルタイフーンを検索すると24000円という値段がついていた。ぐうっと呻いて俺は心臓を抑えた。なんてこった。俺の理数脳を生かした計算によれば24000円が二つで48000円もする。家賃より高いじゃないか。だが、これも必要投資だ。V6になってしまえばお釣りがくる。なに、もう1カ月家賃を滞納すればいいだけだ。どうせ3カ月前から払っていなかったしな。


(つづく)

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