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女性器切除
女性三人に囲まれて、押さえつけられる幼い少女の前にカミソリを持った女性がいる。
少女はタオルを噛まされ、必死に痛みに堪える準備をさせられている。
「あなたの為……あなたの為……」
呪文のように繰り返し、少女の心に影を落とした顔でカミソリを股に下ろす。
「あぁっ……んんっ……!」
少女は大人の女性のような表情になりながらも、必死に生きようとする。
ぺしゅりっ、と音が広がった。
小石ほどの大きさの肉片が転げ落ちたのだ。
しかし、女性はその手を止めず、呟きながら続ける。
三人は少女の顔を覗き込むだけで、その様を見ようともしない。
初めは色彩豊かだった彼女の瞳が、モノクロになった。
次に目が覚めた少女は、玉ナシ竿ナシの存在になった。
これが大人になるということである。
痛みに堪えられなければ大人ではないからだ。




