第0話
一部設定変更しました
かつてレコンド王国はとても荒れ果てていたという。
無能で傲慢な王によって重税を課せられ、人々は貧しい暮らしを余儀なくされた。
多くのものが王や周りの貴族に殺されていった。
そんなレコンド王国を変えるため5人の英雄が立ち上がった。
1人は勇者レオナルド。
彼が戦場を一瞥すれば10万の敵軍が死の恐怖に駆られ逃げ出したという。
レオナルドは当時の愚王を倒し新レコンド王国の初代国王となった。
2人目は聖女ミスト。
レオナルドと同郷の彼女は反乱を起こした彼を支え続け、のちに結婚し王妃となる。
彼女の澄んだ目を見た敵軍は己を恥じて次々とこちら側に寝返ったという。。
3人目は軍師ダルトン。
後に宰相となった彼はレオナルド達と共に様々な法律を制定し国家を繁栄させた。
彼の目はレコンド王国全てを収めていると言われ、辺境の地の問題もすぐに察知し解決していったといわれている。
そして学者ゴードン。
一度見ただけであらゆる物の情報を把握したと言われ、反乱後は王立ゴードン学院を立ち上げ、初代学園長となった。
最後に戦士リンダ。
反乱軍最強と言われた女剣士だが反乱後は新政権に関わることなく故郷へ帰りそこで余生を過ごしたらしい。
他者と関わることを嫌っていたらしく詳しい記録は残っておらず唯一あるのは彼女の「目」についてのみである
彼ら5人の活躍により旧国王は倒され新生レコンド王国が誕生した。
我々は彼らの活躍をこれからも伝え続けなければならない。
ヘンリー・マンダ著「どんなバカにでもわかる歴史の教科書」より抜粋