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暗闇が覆う空の下

なんか格好良いサブタイですよね( • ̀ω•́ )✧

少し恥ずかしい気持ちが少しあるが勝負が待っている。……ここで逃げたら……って、クラスに迷惑かかるよな、多分。


恐らく数分ほど遅れてる筈なのでギリ、走らないように急ぎ足で廊下を進む。流石にこの状況であの良く分からない機械が出て来たら雰囲気ぶっ壊しだな。


一応、生徒のトップである生徒会メンバーの一員としてあるまじき行為なのだが……まあ許してくれるだろう。お祭り事みたいなもんだし先生とかも気が緩んでいる筈。いざとなったら頭を強く殴って記憶を……


そんな悪い事を考えながら進んで行き、もう少しで控室前―――闘技場は二階と一階にしか通る為の道が無い。その為、警備は十分なんだけど―――に着こうとしたその時、腹の底まで響き渡るような鈍くて低い音が控室へと続く通路を激しく揺らした。


「っと、あぶねぇ。ドール大丈夫か?」


先程の揺れで咄嗟に近くにあった柱に掴まったフェルがギリ耐えれたのだが支えがないドールは揺れに耐える事ができず、お尻の方から勢い良く倒れた。そんなドールに手を貸し、立ち上がらせ近くにある窓から外を見てみる。だから何故こんなホイホイガラスがあんだよ……高価な物じゃなかったの?

この地響きが空から落ちた巨大なロボットだったら良いのにな。多分、その場合パイロットは勇者になりそうだけど。

まあ、それ以前に通路まで響き渡ったって事は……


「……空が見え無いですね。何かに覆われてる感じですけど……もしかして食べられちゃった系ですかね?」

「妙に落ち着いてんのな……そんな巨大な生物いたら真っ先に情報が行くだろうし。でも、剣と魔法がある世界だもんな……その可能性も入れて闘技場まで行ってみるか?そこなら一応外出れるだろ?」


それよりもこの地響きで建物が壊れないかが心配なんだよな……てか、王都って言う世界の真ん中って感じの国を狙うとは……しかも未来ある若者達が集う学び舎で悪さするとは……学業の神様の祟が来るぞ。その場合どちらかと言うと俺の方に来そうなんだよな。余り真面目に授業受けてなかったし……大丈夫だよな?


ドールが言った「空が見えない」発言に嫌な感じを覚え、闘技場まで出てみるかと提案をしてみる。ただの異常気象だったら……いや、別に〝ただの〟って訳でも無いか。異常って付いちゃってるし。

そんなフェルの提案に少し考える表情を見せるドールだったのだが、すぐ近くの窓を指差し……あ、近くに出口あんじゃん。


「あー、そこから出た方が早いな。確かに……んじゃ、確認してみたいし出てみるか。先出てもいいぞ、ドール。ほらレディーファーストって奴」

「それは完全に毒味的な意味ですよね……はっ、もしかして出た瞬間に謎の敵が現れ深手を追った私に甘い言葉を吐いて口説く気です?ごめんなさい、私女の子傷付ける男性は嫌いですので……」

「冗談のつもりだったのだが……まぁ先に出るから後に続けよ?」


そう言って窓に手を掛け、勢い良く飛び出そうとしたのだが控室の方から誰かが走ってくる音が聞こえた。


「お、おーい!アーサー君が敵と戦ってるみたいなんだ!」

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