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孤児院戦、終

終わりです(孤児院さんとの戦いが)

二人、実質三人なのだが今となって気にする必要も無いぐらいにその光景に見入っていたのだ。


ケルチェが刀を振るう。その衝撃が見えない斬撃となってフェル達に襲い掛かるが上空に逃げ、時には土の魔法で防ぐ。防いだら相手の死角に移動していたドールが波の様に水を使い、当てようとするが逃げられる。

そんな攻防が二度三度続き、効果が無いと分かったのかケルチェが目を閉じ、刀を鞘に収める。

弱点曝け出し中のケルチェを罠だとは思いつつもやっと見付けた好機の場だと判断し、火の魔法で槍を型取りぶつけた。その瞬間、ケルチェの姿が一瞬で消えた。そしてフェルの背中をこう、なんかざっくりと斬られそうになったので……


「今に至る」

「久し振りに私の宿敵、カレスさんに会ったかと思えばこんな状態ですもんね……んで、拒否されているのを知りつつも知らないふりをして異性の身体に入った気分はどうですか?」

「言い方ってもんがあるだろうよ……てか、拒否されているのだったら一番に俺が分かる設定だったと思うけどな」

「設定……ですか」

「ああ、設定だ」


久し振りの、てか初めてのカレスの身体を使い、いつの間にか握っていた剣で刀を受け止める。合わさった瞬間、ケルチェの顔に安堵の表情が見えたが斬撃が飛ばない、突然フェルと入れ違いに現れた自分と同じ白髪の少女の身体を二つに分けれていないことに気付き、後ろに下がった。

なんか異性の身体に乗り移るって今考えたら普通に変態チックな考え、寧ろキモいと言われても何も言い返せない感じなのだが気にする事は無い。自分の必殺技の一つであるこの形態になったからには生きては返さねぇぞ?その場合この場にいる奴皆殺しって事になるから今日は一先ず許してやる。どっちかと言うと体力的にもキツくなってきた頃だしな。


カレス、火を支配したモノに入ると言う事は火の支配者になるのだぁー!そんな暴論で体力がクソ多くなった気がする。多分だけど。

取り敢えず、何がなんだか分からない様子の孤児院に先制攻撃だな。


ドールに適当に弾幕張っておけ、そう伝え水の矢がカレスの背後から流れ出るような光景になっており、その様子を見た孤児院もこれは危ない、て思ったんだろう。もう一度刀を鞘に収め、カウンターの準備をしたのだが相手が悪かったようだ。死ねぇい!いや、殺しちゃダメだけどさ。


カウンターの体制に入っている孤児院の肌を何発かドールががむしゃらに撃っている水の矢を受けているのだが動じず、じっと構えていた。

そこに右手に太陽を武器にしたのかと見違えはしないが絶対目立つであろうギラギラとした熱気を放つ剣を握り締め、駆けるカレスinフェル。


下から上に斬り上げるようにして孤児院を捉えるが先程と同じ様に一瞬で姿を消し、背後に現れがら空きになった背中を刺す。これで勝ちだろう。そう思ったのだが斬り上げた状態で身体を捻り、未だに腹に刺さっている刀が抜けなく戸惑っている孤児院を剣で叩いた。頭から足にかけて振動が伝わり、立てなくなったようでヘナヘナと地面に女の子づわりになった。

そんな様子を見てカレスの支配をやめ、元に戻ったフェルが耳元で囁く。


「真の魔法に物理は効かない」


と。その言葉に絶望したのか立ち上がる様子が無くなった孤児院を既に戦意喪失した、と判断した審判が声高らかにフェルの勝ちだと宣言した。


「いや、どんな茶番だよ……」

「確かに、学園長に〝私とフェル様だけ〟って、言われたからそのうち違反とかで失格扱いになるんですかね?私以外の女がいたとは……刺しますよ?」

「ま、それを狙ったと言えば嘘になるが……って、宣言すれば刺してもいいもんでもないんだぞ?」


盛大な歓声を背後に顔を赤く染めながら控室へと戻っていくフェル達だった。今更ながらこんな人の目がガッツリある中で良く戦えたな俺……褒めちゃう!

始まりです……あ、終わって思ったんですけど自分が書いた中で殆どと言っても良い程戦闘描写少ないんですよね。ガッキーン、うわー!で良く無いですかね?ダメですね、はい。

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