体育祭、別の名を〝学芸会〟
完全にお笑いとか始まっちゃいそうな感じですけど全然違います。まあ見世物的にはあってますけどね。
体育祭当日。正式名が分からず体育祭とか言っちゃってるが正式名は〝学芸祭〟らしい。そこまで変わんねぇな。
その一ヶ月で我がB組はメイドの基礎(勇者の伝)を学び、それ以外の男集は代表者参加の闘技場で行われる模擬店への準備に追われていた。戦わないのね。
その中でも一番目立っていたのはA組のポップコーン屋さんだ。結構昔からある通り、この世界の人々は……って、既に終わってるんだけどな。
何故か男女別れた事により、人員が足りず折角の繁盛時のお昼時に材料が足りない、といったやべぇ自体になったのだが……まあ売り上げ的には目標金額行ったんで大丈夫だろう。完全に文化祭とかのノリじゃねぇか。ちなみに男の出し物は勇者自作の完全オリジナルノベルで、結果はご察しの通りです。いや、確かに出し物で迷っていた感はあったけどどうしてそれを選んだんだ……
一方、フェル達が参加するメイド喫茶+αは事前の準備もあって初日に目標金額の二倍程の売上だったそうな。接客といってもただ頼まれた食事等を運ぶだけだったから楽だったんだけどたまに俺のバディにタッチしてくる輩がいてな……まあその輩はアーサー何だけどな。理由は俺の服が乱れていたからだそうな。ありがてぇんだけど今しなくても良いんだぜ?
そんなこんなで一日目が終了し、ある程度片付けを済ませ自宅に帰宅となった。ここで分かった通り学芸祭は二日続けてあるんだと。その為一日目は早く終わらせ英気を養うって感じなのだは……いかんせん二日目は〝生徒会強制〟のバトルロワイヤルなのだ。正直一日目の時点で身体がいてぇ……いや、まあ魔法使いは身体ほぼ使わないけどさ?気持ち的な意味があるんじゃん。多分。
しかも学年別で争った後、次は上位の奴らで決闘するのだから頭がイカれてやがる。好き好んで争う種族ってやべぇなオイ。まあそれが人間なんですけどね?
その後一般に開放され、次は冒険者などの世間の荒波(物理)に流されまくった人達の戦いが始まるらしいのだが……後片付け大変そうだね。
棄権でき無いから一回戦目で敗退って感じにしたいんだけど……痛くしないでね?
そんな訳で英気を養う為に自主的に自宅謹慎しているのだが……って謹慎って今使う言葉でも無いな。
ちなみに一回戦目は勇者とのバトルなのだが……
「普通初手で自クラスのやつと戦わせるか?しかも学園長に呼び出されたと思ったら『ドールちゃんと一緒にやっていいけど勇者の仲間も出るよ?』とか……俺って何かこの日の為に修行して来たんだぞぉ!とか言ったっけ?」
「しかもちょっと学園長ウキウキしてましたもんね……何が神に愛された者と神に選ばれた者の決戦ですか。何が最初で最後の決戦ですか。まあ神に選ばれたってのは本当の事ですけどね?えーい、美ボディ〜」
「逆だ逆。後、美ボディとか言う前にまず鏡見てから言えよな?」
勇者が神に選ばれたとかはさて置いて……俺、勝手に神様に出会った感じで最初何か言ってたけどアイツ、自分の事神って名乗ってない筈なんだよなぁ。もしかして腹ン中にいる時に聴いたルル母さんの声とか?うーん。良く分かんねぇな。
「ってか初手勇者と戦うのどうしたらいいの?正直な所クラスの女子がやる予定のポップコーン作って金稼ぎたいんだけど……絶対アイツ手加減とか無理じゃん?戦ってるとこ見た事無いけど」
「あれじゃないですかね?聞くところによると勇者って平和な世界から召喚されたって聞きますし人相手に攻撃とか出来無いとか?」
「多分違うと思うぜ?ほら、血に酔うとかあるし突然努力もせずに手に入った力って良い感じじゃん?俺って最強だわ〜的ノリで剣で殴り掛かってきそうなんだけど」
「完全に自分の事言ってる感じありますよね……でも、その結果こんな世にも珍しい美少女が誕生した訳なんですし感謝して下さいね?」
「世にも珍しいって私的観念から言わせてもらうと余り美少女にくっつけて言う言葉では無い気がするんだけど……まあ、そん時のノリかな?一応人並み以上には魔法使えるみたいだし」
使ったのはわんわん燃やした時と水掛けあった時、後は……ああ、アーサーと戦った時だ。その時は決着付かなかったけど……まあ戦いには入んないよな?とまあ数えるぐらいしか使ってないんだけど……ま、為せば成るか。痛くないといいなぁ。
初日の描写は一切無し。誰も男の執事服姿になんて興味無いでしょ?相変わらずのイカツイこけしヘアーですけど。カタカナに挟まれてそのうちこけしもカタカナになっちゃいそうですね川´_ゝ`川