フラグクラッシャー(魔法)
です
グレージャーウルは見た目完全に大型犬で説明を聞く感じ様々な事情で飼えなくなり、野犬化した動物達を減らせないかと試行錯誤した結果「人間様に逆らうなら全部モンスターでよくね?」と、考えた後野犬化した大型犬を〝グレーターウル〟というモンスターの分類にしたのだという。
うん。まあ郷に入っては郷に従えって言うけどさ……流石にワンちゃんを殺傷するのには俺も抵抗が……え?一匹で五千?喜んでお受け致しますッ!!
「てな訳で俺達はか弱い一般市民だから殺傷とかマジ困っちゃう〜なので前衛よろ?」
「誘った手前何も言えないが良くそれで防具とか買おうと思ったな……ていうかか弱いって自称すんなら王都から出た瞬間に正面にいた……よく見てなかったから分かんなかったけど、人型っぽいモンスターに魔法ブッパしないよな?絶対序盤で出すような威力では無かったぞ……」
「ん?あー、多分それドールだわ、やったの。その時は確か……アレだ、鎧の重さに戸惑っていたからな。うん」
先頭をドール。後ろを並ぶようにしてマンディとフェルで並んで進んで行っているのだが先頭を行くドールが無双しちゃってるのでやることが無いとです。日々の日課的な事言っていたから相当我慢してたんだなーと思いました。
うん、いやね?正直俺もここまで無双するとは思って無かったんだけどね。だってゴブリンの村っぽいところのあの戦闘思い出したら……思い出したらグリーンだね。
まあ魔法斬ったりする異常なゴブリンを相手にはしてないけど……。
と、なんかループしそうなのでここで考えるのはやめよう。ショッキングゴブリンだな。これじゃあゴブリンがショッキングになってる感じがするけど。
「えっと……確か分布的にはここら辺に縄張り作ってる筈なんだが……もうそろそろ偵察的な犬っころ出てきても良い頃なんだがな……」
王都から少し離れ、小さい林っぽい所に入った所でマンディはドールを止めそう言った。犬っころってくっ殺に似てるよな……そんなくだらない事を考えていたら突然立ち止まったマンディにぶつかった。何故横並びで来たのに前に出るんだよ……ちょっと苛ついたので思いっ切り足を踏んでやった。鍛え方が並では無いようで屁でも無い様子だった。寧ろヤラれた数秒後に小声で「……子犬か?」と、呟いていたので全力で風の魔法ぶっ放してやった。吹っ飛んで気に当たって痛がっていたので満足でした。絵日記かよ。
マンディの言葉に軽く「フラグか……?」と、感じたのだが出て来る前にドールが水ぶつけまくって倒していたのでフラグもクソも無かった。