絶対メイド選択肢
選んだ瞬間お前の人生は決まっているッ!
いや、嘘です。
「材料注文して来したよ……っと、アレ?今先輩だけッスか?」
「おう、お帰りだな。んまあさっきまでノノとヨシノブがいたんだが『折角の生徒会だしイメージキャラ作ってきまーす』と、言ってどっか行きやがったんでな……もうそろそろファーレン共が来ると聞いてるのだが……あ、いや、何でも無い」
「……別にクラスに友達がいないって訳じゃないッスよ?結構本気でバカにしてますよね?それ」
「おっと、そう言えば頼まれごとしてたんだっけな。って事でフェルはドールちゃんとイチャこらし過ぎねえようにな。流石に濡れちゃいけねえ書類とかあっから」
「そんな関係じゃないんスけど……」
生徒会長、そんな札がついた席から立ち上がりフェルと入れ違いになるように去って行ったガルバ先輩。完全に逃げやがったな……
んで毎度同じに容姿発表何だが……まあルル先輩と同学年の三年の先輩って事でいいか。無駄に人望厚いしあの先輩。そのうち会話の中で出て来るでしょ。多分。
ガルバ先輩がいなくなった事により、もぬけの殻となった生徒会室を後にする。空き巣とか心配だがこの部屋に上る為の階段はルル先輩達で塞がれてるし大丈夫だろ。いや、ただ面倒臭いだけなんだけどな。
「……やっぱ私の見立て通りガルバの兄貴は苦労人そうですね……と言うか時代は肉食系男子なんですよフェル様。今の時代グイグイ行かないと一生童貞のままで終わっ……はっ、もしかして私を初めての相手にする気ですかッ!?クッ、屈しませんよ!私は!くっ殺!」
「何時にも無く元気だなオイ。て言うか毎度そっち方面に話が寄るのは何時もどおりなのか?それにしてもお前ガルバの兄貴って……主従関係は?」
「……私達もそろそろクラスに顔出しに行きますか!絶対心配してると思いますし!」
「話をずらすなっての……」
顔見せるついでにアーサーの成人誌回収しとかないといけませんねっ!、良い笑顔で骨を折る勢いで腕を掴みながらクラスに戻るドールとフェル。腕折れるって!腕折れるから!と言うかアーサーから回収ってお前オカンかよ。一応アーサーも若いんだから一冊ぐらいは残してやれよ?あるかどうか知らんけどさ。
良い笑顔をした少女と腕を捕まれ、少し照れてながら少女に付いて行く少年。傍から見たらいい雰囲気を醸し出していると錯覚されそうだが残念ながら現在進行形で腕が折れそうなのです。あ、今なっちゃいけない音が鳴った気がするんだけど……「気のせいですよ?」じゃねえよ!
腕がおられかねないので無理矢理腕を離し、自クラスの前へ。
扉を開けていないにも関わらず廊下にまで声が聞こえるってどういう事だよ……主にアーサー。聞いた感じお化け屋敷とかメイド喫茶とか定番ちゃあ定番だが実際にやるかどうかと聞かれたら今後に関わるのでやれない代表二つが聞きえてきたんだけど……気のせいだな。うん。
気のせいだと考え扉を開き、中に入るフェル。中に入った瞬間に側にいた女生徒がドールを掻っ攫って行ったんだが……お前らどんな関係だよ。
「お?良い所に来たな親友よっ!」
「……もし、お前が言う親友が俺なら今すぐにお前の身体を跡形も無く消し飛ばそうと思っているんだが」
「全く、フェルもツンデレ野郎なんだから……って、熱ッ!服燃えるから!多分!」
「安心しろ服が燃えない仕様の炎だから」
「どんな炎だよ!」
服に火が燃え移った様で焦った様子でパタパタと消火活動を行うアーサー。なんか最初にあった時よりもキャラが濃くなってるんだが……主にサブキャラ的な意味で。
無事、沈下出来たようでさっさと本題に入ろうとするアーサー。それでいいのかアーサー。
「まあ本題に入るけど出し物の時にやるものを決めてるんだが……丁度お化け屋敷とメイド喫茶で意見が分かれてるんだ。フェルよどうかメイド喫茶に投票してくれ!」
「どっちか選ぶんじゃねえのかよ……」
「選ぶ?何を分かりきった事を言うんだフェルは……」
アーサーはやれやれと、バカにしたように首を振る。
「男なら黙って……メイド喫茶だろ?」
「……んまあ特に反論するところもないからメイド喫茶にするけどさ。俺以外にドールがいるんだがアイツがお化け屋敷選んだらまた半々になると思うんだが……馬鹿なの?死ぬの?」
「いきなり辛口だなあ……安心しろドールちゃんは何日か前に菓子で買収済みだ」
「何菓子で釣られてんだよアイツ……」
俺がメイド喫茶を選んだ事に……と言うか言質を取ったから用済みだ的な感じでアーサーが黒板っぽいところに移動し、メイド喫茶に赤文字で丸を付けようとした瞬間。端の方に固まっていた女子軍団から待ったの声が聞こえて来た。
メイド喫茶はいいもんだよ。行ったことないけど。
何時の間にかドールとかアーサーとかにキャラ取られてツッコミポジになってる件。結局主人公色は学園系では薄くなるのか……?




