あ、ふぁー
ゆるふわ噛ませとかじゃないよ?うん。
「で、いきなり現れて何ですか?私はドールです」
話を戻すべく意外にもドールが動いた。まぁ戻すも何も始まってすらいないんだけどね。
それに、クレノアが反応し苦笑を浮かべながら話し始めた。
「自己紹介中ありがとうね……んで、話し掛けたのは見ていると思うけど超絶ドジっ子ファーレンちゃんの事なんだけど」
「何そのどっかの局が放送してそうなアニメのタイトル……」
俺は銀髪長身、俺より少し大きいぐらいだから170位か?そんな容姿とか色々混ざってこんな見た目になっちゃったんだろうな……うん。
冷ややかなコメントが聞こえた様子だったが気にする事無く続けた。
「アニメってのが何かしら無いけど何故か言いたいことが分かってしまうこの不思議な感じ。まさか……恋?」
「ちげぇよ……話がどうやったらそこまで曲がるんだよ……だかあr超絶ドジっ子の話だろ?」
「あ、そうだった」
ズレそうになったものを修正し、話を聞く。別にそこまでマジかよッ!?って程ではなかったので適当に纏めるが……
超絶ドジっ子とはファーレンに名付けられた二つ名的ものらしい。言われは色々とあるけどもー、やることなす事全てがドジで終わる為に名付けられたんだって。
「そんな感じなんだけど……あ、ほら。もう発揮してるみたいだ」
「発揮って何だよ……って言うかその名って本人公認なんのか?そこが一番気になる事なんだけど」
クレノアが指差した方を見ると……ふむ、あの微妙にのっぺりした感じ。かつ、締まりの無い腹。まだブーとは言われないがちょいぷよレベルだな。
うん。日本人だな。別にそこまで恨みってのは無いんだけどな。
その横にいるのが……誰だ?まぁ、良いか。んで、それに絡んでいる女
恐らくアイツがファーレン何だろう。
絡まれている日本人改め、勇者(仮)は、少し鼻を伸ばしながら女と接している……のを見て見るのを辞めた。いや、誰が男と女の絡み見たがるんだよ……
「あー、うん。そうだな。確かこの後って特にする事無かったよな?」
そんなフェルの質問に律儀に応えるクレノア。まぁそれに入る前に少し絡みがあったけど割愛だ。てか、クレノアって見た目がそれっぽいってだけで中身は普通……でもないか。
「だね。受ける際に貰った板?それを渡せば次の日って事になるみたいだし」
「そうか。じゃ、俺は帰るから。明日な」
「え、あ、うん。また明日。一緒のクラスなれるといいね……まさかこれが運命の出会い!?」
「出会っただけで俺は何にも微塵も感じてないから安心しろ」
特にやる事もないらしいのでさっさと帰って寝ましょ。帰る家があるっていいねっ!屋根がないけどな。
素っ気なくクレノアと別れの挨拶をし、ファーレンに絡まれないようにさっさと帰る。何か勇者(仮)の服が濡れてたんだけど何があったのかな?
んまぁ終わらせよう、うん。ドールも飽きてきたようだし。てか、マルナの野郎がいないせいってのもあるんだけどね。
なんかちょっと眠かったんです。