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アーサー、お前は良い奴だったよ……

別に死なないですけどね?

まだ時間が掛かるみたいでアーサーで時間を潰そうかな……意外と良い奴そうだし。そんな考えで接しているとは梅雨しれず、アーサーは急にニヤついた表情を見せた。え、何?発情期なの?もしかして前世ウサギとか?ウサギの風評被害すげー。確か聞いた話によるとウサギは年中発情期らしい。まぁ準備が整ってるから何時でもオッケーだぜ?みたいな感じらしい。


「何となく戸惑ってる感じだったから話し掛けたけど……結構お前ってイケメンなのな」


そう呟きながら近付くアーサー。軽く吐き気を感じたぜ……


「ごめん、俺はそっちの毛はねぇからごめんな?後、人付き合いとかそんなもん取らないしかっこいい知り合いもいないんだ。だから俺の穴だけはご勘弁を……」


「いや!違うから!普通に女の子が好きだからさ!今、変な誤解されると後々キツくなんだって!」


「まぁ知ってるけどさ。んで、俺のパーツが整い過ぎて自分の顔に自身が無くなったって?大丈夫。元からお前の周りの女は興味を示してないから。例えるなら道端に落ちている小石だな」


「ほぼ初対面なのに結構キツく無い!?仲を深めようとしてんなら逆効果だから辞めた方がいいぜ!多分俺の精神が持たないから!」


そんな会話を見てドールが腹を抱えて笑った。


「う、くっ……ふぇ、フェル様の自意識過剰って知人にだけかと思ったら他人にもやるんですね、ぐふ。まぁ謙遜している人よりはマシですけどね」


腹を抱えて笑った後、慈愛に満ちた目でこちらを見つめてきた。俺は別に可哀想な奴じゃねぇから……

一種のコントの様なものを見せつけられたアーサーはもう一度「やっぱ仲が良いんだな……」と、呟きふとした疑問をぶつけてみた。


「って事だから俺はノーマルな?てか、ドールちゃんって何でフェルの事様付けなの?……も、もしかしてそう言うプレイ!?」


「お前こそ何爆弾落としてんだよ……俺とドールは一種の共同生命体。言わば寄生生物みたいなもんなんだよ。だからドールは寄生させてもらってる俺に対し敬意を払っているって訳分かった?」


「フェル様こそ何私の人権侵害する感じの発言してるんですか引っこ抜きますよ?ちなみに私が様付けなのは敬語ゆえのアレですので。親しき中にも礼儀ありって奴です多分」


「おい、何を引っこ抜く気なんだ?すっごく心配なんだが……」


「そう言えばアーサーさん、フェル様に何か言おうとしてませんでした?」


話をずらすなよ……気になっていた事だけどさ。主な原因は俺だけど。だって会ってすぐの奴にイケメンだねって言われて嬉しいか?しかも男。


ドールの言葉で思い出したのか、こちらを向き、少し言いづらそうにしている。


「えっと、フェルってイケメンじゃん?だから可愛い知り合いでもいないかなーって思ってたんだけど……俺の思い違いだったわ、ごめん」


「おい、何で俺に可愛い知り合いがいないって決めつける。いるかも知れねぇだろ。実際いないけど」


フェルの言葉に納得した表情を見せる。おい、喧嘩なら買ってやる。表出ろや。


「そうだろ?実際会話してそう思ったわ。絶対モテるけど寄せ付けないって言うタイプだわ」


「……モテるかどうかは知らんけど女は苦手だな。結構深刻に。寧ろ『世界を滅ぼすか愛する人を殺すかどっちか選べ』って言われたら出題者殺し主義だからな。てか、恋人も想い人もいないけどな」


「それ結局は問題に答えてねぇじゃん!女が嫌いってマジかよ……お前生物として生きる理由ほぼ無くなってんじゃん。強く生きろよ?」


「何可哀想な奴を見る目してんだよ……俺にはドールがいるから問題は無い。表面上はカップルに見えなくも無いんじゃなか?」


「どっちかと言うと兄弟って感じだけどな。まぁ顔は保証できないが紹介ぐらいは出来っから何か言えよな?」


「何だその女を体温を持ったダッ○ワ○フみたいな感性を持ったクズ男は……ヤ○チン?」


「ヤ○チンじゃねぇよ!寧ろ真っ白だよ!」


真っ白……未体験……あ、どーてーの人かな?悲しきかな悲しきかな。ヤ○チンと責められたら口を滑らせてしまうとは。既に周りの人からは「え、アイツこの歳になっても未体験とか恥ずかしくない?」とか「どーてーが女を紹介とか……何考えてんだろ?恥ずかしいとか思わねぇのかよ……」「マジそれな。俺なら絶対見え張ってでもヤ○チンでやり通すわ。ヤ○チンだけに、なんちって」等のご意見が聞こえて来ます。あらかわいそ。てか、俺もだけどどーてーに対してキツくない?誰だって初めてはあるだろうに……俺は克服するまで無理そうだけどな。あー。


「あー!もうこんな時間だ!受かってるかどうか分かるぞー!俺って受かってんのかなー?受かってるとしたら順位はどんくらいだろー」


声を震えさせながら壁に貼られた紙を見ながら声を張り上げて言った。俺には見えてるぞ、お前の涙が……そのうち機会があったら紹介してやるって。そんな機会あるかわかんねぇけどな。

決死の覚悟で紙を見つめるアーサー。この時だけは名に恥じない、男気溢れる逞しい背中だった。まぁ涙見せたく無いからだと思うけどちょっとは罪悪感を感じるな。うん。


アーサーの決死な覚悟が通じたのか壁に貼られた紙にじんわりと文字が浮かび上がってきた。さて、俺って何位くらいかなー?てか、順位出るだな。結構これで上下関係出そうだけど。


「やっぱフェル様性格悪いですね……」


言うな。多少悪いってのは自覚してんだから。後、俺が受かってる前提で言ってんのはご愛嬌な?

ポーンって順位出てポーンって進みます。その前に勇者の話入れないとな……抜いたら良く分からなくなってきそうだし。前作の二の舞いは踏まん!勇者で学校は諦めないぜ!

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