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親父にもぶたれた事無いのに!

胸糞注意って言うか理不尽に詰め込んだだけですので御了承を……

ジジィ元いロリっ子から制服を譲り受け、宿を探す事に。

実は王都の門を潜った時に見えた城は城では無く、学舎だったのだ!うん、それだったら王都の城ってどんくらい大きいんだろうね。権力を見せる為に大きくするってのは聞いた事あるけど……もう、王都じゃなく学園都市とかに名前変更したら?

話を戻すが……宿屋に泊まるとしたら勿論受験する為に来ているので校舎?が近い方が良い、そんな理由から校舎周辺の祝屋は満席。どうしてもそこに泊まりたかった人は近くの家に泊めてもらっているらしい。図々しいけど仲を深めるって捉え方をすればまぁ良いよね?

んで、何が言いたいかというと校舎に遠くなればなるほど泊まっている人は少なくなる。そんな訳で門から一番近くの祝屋に来たんだが……


『勇者召喚を祝って通常より二割程安くしています!今の機会にどうぞお立ち寄り下さい!』


勇者を召喚したらしいので何時もより安く泊まれる、そんな理由から遊びに来たボウケンシャーと思われる人達で賑わっていた。これじゃ泊まれなさそうだな。てか、勇者召喚って……やっぱ魔王もいんのかな?……うーん?何か聞いた事がありような気もするけど……気のせいかな。


そんな訳で野宿するかここに住んでいる人の家にお邪魔するかの二択になってしまった。なんか聞くところによるとこの時期になると学園を受験する人達で溢れかえるので国王自らが積極的に「出来るだけ金を取ってでもいいから止まらせろ」と言っているみたいで結構勧誘?っぽいのが来ている。「へい、そこのおにぃさん?金さえ払えば家に泊めてあげるよヨ?」とか完全に怪しすぎて泊まるに泊まれないんですけど……俺の女に殺意がわくってのも拍車がかかっているんだけどな。


どうしようか、このまま地べたに座って過ごすのも良いんじゃないかな?お金もあるし、でもそれが原因で受けられないとかなったら笑いもんですねー。


どんよりした雰囲気で歩くフェル達。そこで、救世主となる可能性のある人物を見つけた!


「……ひっく、ここどこぉー?……おかぁさんどこぉー?……うぇぇん」


そう、迷子ちゃんだ。

俺はここで華麗に助け、そしてお礼に家に泊めてもらうんだ。どうよ、これが華麗なる偽善。まぁ女は等しく苦手になっちゃったんだけどね。色香とか嫌らしい笑顔とか敵意ある行動されない限りはギリ耐えられるようになったから成長だよな。


って事で作戦開始。


「ん、どうした」


あ、開始早々間違えた……なんかこう持っと優しくいけないもんかねぇ……これじゃあ硬すぎる出会いだわ。


泣いていた迷子ちゃんは声をかけられ、顔を上げた。そこには割とイケメンな。と言うかイケメンがいた。直ぐに泣き止みはしなかったものの、途切れ途切れに説明した。


「みーちゃんと一緒に買い物してたらなんかこう、どんっ!て押されて離れちゃったの……だから探しに行こうとしたら……いたら……うっ……」


あー、なるほど。簡潔に言うと男に仲を割かれ離れ離れって事ね。まぁここは迷子センターとかに連れて行った方がいいんだけど……今、この状況って金髪野郎が幼女に詰め寄り泣かせているって言う場面に見えなくも無いんだよな……これってどうやって泣きやませるんだっけ?

また、泣き出した幼女に困っていると意外にもドールが前に出た。


「ほら、大丈夫ですよ。多分みーちゃんさんは引き裂いた男を追い掛けに行っただけどと思いますし、ね?だから……いてっ!何するんですか!?今、良い所だったのに!」


「引き裂いた男言うな……普通にコイツ探しに行ってるだろ。だからお前は泣かずに待っていろ。そのうち来ると思うけどな」


はい、もうわかんない。幼女との接し方が分からない。もう、諦めてそこら辺の人に押し付けて逃げようか?そんな考えが浮かんだその時、奥の方から人を掻き分けて進んで行く女性を見つけた。


「ヴァルカンタ!?ヴァルカンタはそこにいるのね!?ヴァルカンタ!?」


「あ、みーちゃんだ!」


「……ヴァルカンタ?」


え、ちょっと待て、ヴァルカンタって何?もしかして人の名前とかじゃ無いよな?キラキラネーム通り越して戦闘とかに使う兵器名になっている様な気がするんですけど。しかも男にならまぁ分からなくも無いが女に付ける名前か?しかも呼んだ女も二十代前半っぽいし……まぁ良いけどさ。

迷子の親が現れた事により、俺の作戦が実行される時が来た。ここであの親は感謝の言葉を述べ、お礼に泊めて貰う事になる筈だ。なる筈だったのだが……


ーーパンッ!


幼女の母親がフェルに一歩近づき、頬を叩いた。軽くじゃない。本気だ。本気と書いてマジと読むレベルに叩かれた。え?俺が何をしたん?


「貴方が私達の間をワザと通らなければこの子は迷子にならなかった!しかもそれだけでは飽きたらず、私の愛する娘に手を出そうとして……最低!」


次は思いっ切り足を踏み、プンプンしながら去って行った。勿論迷子の幼女を連れて。最後、去る途中に笑っていた様な気がしたんだけど……え?何が起きた?


赤く晴れは頬を摩りながらドール達に向きあう。ドール達もフェルト同じく、呆気とした表情をしていた。


「……えっと、何これ?俺ここに来るまでドール達と一緒にいた筈だしずっと端歩いていたから誰かの真ん中行ける筈が無いんだけど……これ、俺怒っていいんだよね?ぶった奴の身ぐるみ剥がして奴隷にして売り付けて良いよね?これ」


「ま、まぁお金を要求され無かっただけマシじゃない?……何かすいません」


「本来はここで私がふざけた事を言って場を和ませたいんですけど……流石にフェル様が可哀想すぎです……」


呆気としているフェルの心の中により一層女に対しての嫌悪が膨らみつつあった。次あったら全身縫い合わせて団子みたいにしてやろ。と言うかこれって受けるのに影響出んのか?出たらアイツの家ごと燃やし尽くそ。流石に二回続けては……無いわぁ

ただ、フェルの心に大きな傷が出来ただけでした。次は一気に飛ばして、二週間後。学園の受験内容を書けたらなーと思ってます。正直こんな親を書く予定は無かった……理不尽にやられただけじゃないか……

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