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一皮むけたら性別変わるんじゃね?

あ、そうそう。言い忘れてましたけど学園モノ+勇者は二弾目です。最初はほぼ諦めてましたけど今回は頑張ってみますよー?

「いらっしゃいませご主人様っ!夕暮れの宿にようこそ!」


「「「「いらっしゃいませー!」」」」


正面っぽい玄関を抜けると何故かバニーガール姿の老若男女が出迎えて来た。若い女性は分かるけどさ……よく見ると小学生位の男の子とか爺さんとかもいるんだよね。ここって一体どんな店なの?

色々突っ込みたい所はあるがさっさと要件を済ませよう。俺の我慢が出来なくなったら終わりだ。


横一列に並び、出迎えをしたバニーガール姿の老若男女はずっとニコニコこっちを見ていた。取り敢えず一番近くの奴に聞くか……


「ここに来るように言われたのだがジジィはいるか?」


おっと、つい固くなっちまったぜ。固くなるのは表情ではなく息子だけでいいってのによHAHAHAHA。まぁ一応店を営んでるわけだからここに来る前のトカゲ乗りの奴らとは違うと思うんだけどな……絶対アイツらのせいで悪化すんぞ。


フェルの態度を特に気にする事も無く、聞かれた女性は少しつっかえながら答えた。完全に気にしてるよなコレ。


「は、はい。一応話は聞いております。では案内をしようと思っているのですがお時間とかは大丈夫でしゅか?……あ……はぅ!ご、ごめんなさい!か、噛んでしまいました!」


「そんな事はどうでもいい。さっさと案内してくれ」


そうしないと着ているようで着ていないそのぴっちぴちの服ひん剥いて血祭りにあげちゃうぞ?と言うか……うん、まぁこう言う女は結構面倒くさいしね。


「そ、そうですよね!今すぐご案内します!」


そう言って俺達の先頭に立ち、奥の方へ進んで行った。マルナとドールはバニー服に興味津々だった。と言うか完全にエロ親父の所業だった。女が女にセクハラすんじゃねぇよ……ドールはアレだから分かるとして、マルナもそう言うのに興味があるってのは驚いた。もしかして裏ではめっちゃブヒブヒ言ってるムッツリちゃんなのかしら?ブヒブヒ言ってる時点でムッツリを超えちゃってるんだけどな。


そんなこんなで進んで行ったのであった。






川´_ゝ`川



外の外観とは打って変わった様子の部屋。黒と金を基調としているみたいで高級感があった。そんな部屋のど真ん中に無駄に髭を生やし、いい感じの雰囲気になっているジジィがいた。これで価値が下がったな。


ジジィは俺達が入ったのを確認すると中で待機していたバニーガール(こっちは眼鏡を付けている)を外に出し、腰を下ろしてくれて構わないと言われた。言われなくても勝手に座る予定だったけどな?


丁度正面に座った俺達を見て急にモジモジし始めたジジィ。多分歳なんだろ。俺は気にしないからさっさとお花でも摘みに行けば?大きい方かも知れんが。と、別にモジモジしているジジィを見に来た訳でもないので俺から話を切り出した。


「まぁ聞きたい事は沢山ある。勿論その事を根掘り葉掘り聞きたいが……まず第一に何故この場所を選んだ?一応俺もマルナも成人はしてるが普通に考えて成人してから一日二日の奴にここは選ばないだろ?」


「そ、それは色々あったのじゃ……」


色々って……気になったので話を聞いてみると友人の子供が学園に入るかもしれない!でも、入る前に一度くらいちゃんと話をしたいな〜、と小言を言ったら秘書的存在の女の人になら、良い所がありますよ?とゲスい顔で言われたそうな。その後、何日間分の金を払っているので出るにも出れないって感じだった所に予定よりも早く付いたフェル達に会ってしまったと言う事らしい。完全に秘書のせいじゃねぇか……


「儂も深く調べずに選んでしまった事は反省しているのでほんっとすんませんでした!のじゃ!」


「別にただ殺したい衝動に駆られそうになっただけだ。それは学園に入ったら嫌と言うまで体感される事になるだろうし気にしては無いが……その語尾にじゃってつくのは直せないのか?」


恐らく冒険者とかになっても受付嬢とかと話さなくてはいけないので同じ位だろーっと高をくくっていたのだがこの部屋に来るまで何回呪いの言葉を吐いたことだか……バニーガール姿にエロスのエの字も無かったぜ……

ちなみに毎度お馴染みドール君は備え付けの菓子や飲みモンを片っ端から開けて食ってを繰り返している。確かこう言うのって宿泊費の中に入ってるんだっけ?そうだったら俺も後で食おうかな。ドール、残しとけよ?


フェルの言葉に待ってました!と、言わんばかりに立ち上がり拳を上げたジジィ。どうやらボケたようだ。何処かにお医者様はいらっしゃいませんか?


「クックック……いつ言おうか迷ってたのじゃがその時来たようじゃな!『支配』『解除』」


「おい、ジジィついにボケたのかぁ!?え、何これ!?」


「何か私恥ずかしいよ……へぇ!?光ってる!?」


全身に光を帯びたジジィは瞬く間に身長が縮んでいき、フェル達の肩より少し小さい程の大きさで収まった。

眩い光から出てきたのは先程までジジィが着ていた蝶の羽根っぽい感じのローブだったのだが身長が縮んだ事によりダボダボになっている。そこから少し視線を上げると白髪……いや、ここは銀髪か?の髪を一つに束ねようとしているロリっ娘だったのだ!な、ナンダッテェ!?


驚いているフェル達を見て、満足がいったのか、それとも髪が上手く纏まらなく放棄したのを悟られたくないのか少し頬を上げ言った。


「実は鷲は、いや、私は優秀な子を学園に入れる為に変身した少女だったのだ!どうだ、驚いたか!?」


少し興奮気味に行ったロリっ娘に何故かそこまで殺意が沸かずどうしてだろう、と悩んでいるフェル。

ま、まさか私の親はこんなに小さかったの!?それとも私、養子だったの!?少し違う方面で驚いているマルナ。

今食べた菓子で最後だったのか絶望した表情を見せるドール。あれ、俺のは?

考えている事は全く別なのだが三人とも驚いた(?)表情を見せたので満足がいったのか「ふんっ!まぁそうだろうな、そうだろうな……グフフ」とちょっとドールよりの思考をお持ちの方なのか?と、心配したフェルだった。この場合ロリっ娘でいいのか?歳が分からんからロリババアなのかも分かんないし……

最初は口元に生えている髭を取ったら真の姿に!?って書こうと思ったんですけど魔法少女じゃあるまいし……川´_ゝ`川 <キュピランっ

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