えー、絵です。
あ、誤字とかあったら報告とかしてもらえると助かります。
「と、取り敢えず……恐らくここにいる諸君は我が学園『王都中枢学園』を入学希望する者だと仮定する!規定の時間になったので門を開けようと思うのじゃが……」
ジジィは途中でやめ、少し後ろを見て……
「もう開けてしまっているが問題は無い。最初の一回と言う事で学園長である儂自ら出向いたのだが………まぁ細かい事は置いといて」
一つ、呼吸を整えて。
「君達に多大なる知識を!」
何かよく分からないことで締め、後ろに控えていた教師?達が門を完全に開く。ようこそ、王都へ!その声と同時に今まで門の前で控えていた人達が我先にと駈け出した。完全にオープン当日の海外有名店か、新発売の携帯かのどちらかだ。その位の勢いで中に入って行った。
「……何か勢いが凄過ぎて乗り遅れてしまったんだけど……てか、ジジィって学園長だったんだな。いなくなったのは新入生を迎える為か?」
「あの人が学園長って初めて聞いたんだけど……だから家にあんなに沢山の本があったの……?」
勢いについて行けなかった三人であったがほんの数える程しかいないとはいえ、周りにまだ人がいたので越される前に門の中に入る。
途中でジジィに「……後で『夕暮れの宿』と言う宿に来てくれ。いや、来て下さい。はぁ……こんなに早く来るとは予想外じゃ……」と、言われたのだがそこがどこか分かんねぇんだよな……まぁ聞けばいいか。
通る際に横にいたジジィに目を取られていた為、今度こそ王都の中の雰囲気を見れる。
「ったく、言うだけ言って消えやがったし……賢者の名は伊達じゃないってか?」
少し悪態を付きながら正面を見る。その光景はただ、圧巻だった。
人の数で言えば東京でさえも越せる位の少なさなのだがとはそんな物を吹き飛ばす様な圧倒的な風景。
現代日本ではほぼ、見ることが出来ない石造りの住居。嘘でも綺麗とは言えないが所々に苔や蔦が絡まった様子を見て神秘的なイメージを持てた。その住居が群をなすように奥の方まで続いている。
高さ的にはそこまで高くないのだがずうっと奥の方に言える、純白でどっしり構えている城が俺を見ろ、そう言わんばかりに主張してきている。だが、それは決して今の風景を壊すのではなく、逆に引き立たせている様な。そう、まさに一枚の完成された絵の様だった。
その様子を見てすっげぇー、と語彙力を極限まで落とした感じの感想を言いながらその光景に見とれていたマルナを叩き起こし、先に進む。
「……ここでぼーっとしているのは通行人の邪魔だってのは分かるんだけど叩くのはアレじゃない?せめて声を掛けるとかしないの?」
「俺がすると思う?」
「……無いわね」
マルナの言葉に食い入るようにして発した言葉に少し呆れながら頷いた。俺はそんな事はしない主義だからな。まぁ暴力はアレだから軽く、ぽんっみたいな感じだけどな?
「と言うかこんなにワイワイごった返してなかったら俺の考えも変わっていたかもしれないが……無い物ねだりって奴だな」
東京と比べはしたのだがいかんせんここは日本では無い。今となってはただ比較する対象でしか無いのだが……まぁ門が開いたってこともあるけど宿を求めて右往左往している人達を見ていたら感動とかも薄れていくってもんだな。
「んー、でも私は結構こう言うの好きですよ?人が沢山いるって事はその分賑わって、豊かになって行くって感じじゃないですか?例えるなら観光客で潤っている観光都市みたいな感じですかね。それにお金が沢山あればその分笑顔が増えるって事ですもんね」
今までほぼ空気だったドールが出番を見つけ、ここぞとばかりに主張してくる。てか、今の考えで言うと結構アレだけどな。
「まぁ、そうだな」
「やっぱりフェル様もそうお思います!?まぁ私の主人的存在ですからね!笑顔が動力源になるってk………」
「金があれば笑顔になるもんな。結構現実見てんじゃん」
「そう言うことではないんですけどね……」
輝いていた瞳はフェルの言葉によって失われていった……いやね、ドール君?お金で買えないものは殆ど無いのよ?愛も友情も家族も。結局は掌に収まる程度の大きさしか無い鉱石を大切に扱う珍しい種族なんですから。まぁ硬貨が使われているかしらんけどね。もしかして紙幣かも知れんし。
「取り敢えず『夕暮れの宿』だっけか?そこに行ってみるか。ジジィの発言も気になるしな」
フェル言葉に頷いた二人は幻想的な一枚の絵の中に消えて行った……
やっぱ変な言い回しだな。てか幻想的じゃなくて普通に人でゴッチャゴチャになってるんだけどな。都会の駅構内みたいな感じ。
こんな感じで書いてみたんですけど性に合わないですね。何が一枚の完成された絵だよ……
まぁ描き直さないけどね?川´_ゝ`川