ご飯のご馳走
本日怒涛の三回投稿。やっと次くらいで動きそうです。
妹を無残な姿にした金髪の男。それを見た姉は怒りに身を任せるのだった。まぁここだけ見たらこんな感じだろうけど結構俺我慢したからね?しかも妹?は腕もげたけど死んでないからな?トカゲは知らん。
妹の危機()に駆け付けた様子の女だったが妹とは違いめっちゃ使い込まれている槍を手にしていた。しかも妹とは全く大きさも違うトカゲに乗っている。前のが小型のトラックだったらこっちは大型トラックだな。完全に威圧感が違う。ま、トカゲには変わり無いけど。てか黒いんだけど...カビでも生えたのかな?今の時期湿気が多いから大変だよね。
「一応聞くけど話しあうって考えは...無いみたいだな」
「喰らえッ!龍の槍」
話し合いを始めようとすると先手必勝!とばかりに猛スピードで近付き槍を突き出してきた。あー、うん。これ結構厳しい系じゃない?
急接近している槍を普通に出した壁で防ぎ...あ、壊れた。
「私の攻撃に防御は不可能だッ!次!ブレスお願い!」
『おう、任せろ!』
壊れた衝撃で跳ねた石を腕でカバーしながら突撃をする。流石にブレスを吐いてる中で突撃するとは思って無かったらしく、驚いた様子を見せる。いや、俺もヤラれたら普通にビックリするけどな。後、別にトチ狂ったんじゃ無くて日々の成果を見せる時!って感じでやったんだからね?
ブレスを吐き終わり、死体を確認しようと身を乗り出すが何処にもいない。下に落ちていたら直ぐに気付くはずなのでその選択肢は無い。どこに行った!?突然消えたフェルに驚いたが直ぐ横、頬をかすめた攻撃で意識は逸れた。
「一対一なのにそれに介入するとは...やはり悪党か!」
「うっせ!いきなり出てきたお前には言われたくないわ!」
大きく叫んだ女に返答したのは...地上にいるはずのエルフィだった。
そう、この技は俺が支配している相手に乗り移れる技なのだぁー!な、何だってぇ!?...うん。そんな感じ。今、どちらかと言うと中距離武器持っている奴相手に小刀しか持ってないエルフィはキツイかな?って思ったんだけど...ドールよりはマシだよな。
少し重くなった胸元を気を付けながら空気を蹴るようにして女の元に戻る。やっぱ服装がアレだからスースーして寒いな...あ、ちなみにこれに気付いた時にドールで実践したんだけど終わった後に「これであんな事になったりするのかな...あったらどうしよう!?エヘヘヘ...」と、呟いていたので絶対やりたくないってのも理由の一つになる。ちなみにいきなり身長が変わると転けたり歩けなかったりすると思うがここは異世界。常識を無くそうぜ?
「取り敢えずお前を潰して進ませてもらう。ったく、何だよ中ボス戦、ボス戦の前は絶対空間開けておけよって言ったのに...」
「な、何を言っている!?それに進ませてもらう?この先には確か...もしかして私の妹だけじゃなく王都まで襲うつもりか!?」
ちげぇよ...てか一々突っ込んでいたら長くなるしさっさと終わらせよう。なんかこの感じって乗り移ってる感がすごくて心地良くは無いんだよな。
「そんな訳でさっさとぶっ倒す!」
( ̄∀ ̄;)
「「ほんとにッスンマセンでしたッ!!!!!!」」
エルフィの身体は風の属性で出来ている為すごーく速いのだ!
と、言う訳でさっさと倒した訳なのだが適当にここに至るまでの現状を話したら女、あ、姉は妹に回復魔法っぽいのをかけ、DOKEZAをしたのだった。
「うん、謝んのはね誰だって出来るんだぜ?確かお前のトカゲが言ったんだよな?」
「い、いや、それは勝手に言ったのであって私は別に関係が無いっていうか...」
「エルバ!ホントごめんなさい!ほんとに取り返しの付かない事をしたっていうのは自覚しているんで私に出来る事だったら何でもやりますんでどうか、妹にだけは...」
え?今何でもって言ったよね?だったら...グフフ...と、なる筈なんだけど俺の関係上そんな事にはならない。普通にコイツら縛り付けて姉の乗っていたトカゲに食わせるってのはどうだろう?いや、駄目か。ちなみに妹の乗っていたのはもうお陀仏になっていた。なんかそのトカゲは妹にとって特別な存在だったらしく今は治療中って事にしているらしい。コレを上手く使いたいな。
「はい、何でもするって言う事なので何か意見あるか?」
「はいはーい!私は素っ裸にひん剥いて縛り付けて放置がいいと思いまーす!」
「却下。恐らくドールが想像している通りにはならないと思う。普通にそのまんまの意味で肉として扱われると思うから却下な」
「えー、じゃあマルナちゃんはどうですか?」
「私は...フェルの性処...」
「お前もか...ハッキリ言って無理だね。生理的に拒否してるわ。今でもコイツらを穴が空いた肉って考えて気を紛らわしているんだから...」
「それも結構アレだと思うけど...」
それぞれどんな事をしようか考えている中、動きを見せようとしているトカゲがいた。まぁ色んな箇所に杭うってるから動けないと思うけど、一応保身的な意味で
「『火よ』『支配』」
『...ぐふっ...貴様ァ...』
「次変な真似したらコイツら焼くから。オッケー?」
地面から噴き出るように出た火の柱はトカゲの顎を直撃した。もう、じっとしている事も出来ないのかしら?それなら乳児の方が言う事を聞くけどな。
大人しくなったトカゲを見ていたらふと、疑問に思った。
「なぁ?ドラゴンってどんくらいで売れるのかな?中位とは言え結構大きかったから高値が付くのか?」
そんな疑問を耳にした女の妹は急に立ち上がり、フェルの首を締めようと手を伸ばしてきた。
「私の、私のドラゴン!!...うっ」
まぁ予想通り掴む前に地面から土が出て来て遮るよな?と言うか丁度良い感じに関節のましたから出たから折れてんじゃね?知らんけど。
腕を抑え、痛がる様子を見せるが誰も見ていない。唯一の肉親である姉もだ。歯を食いしばり、爪が肉に食い込むほど強く握っている姿を見て...いや、爪切れよ?そう思った今日この頃。
「普通に下位でもまぁまぁな値段が付くと思うよ?結構色んな所に穴が開いてる感じだけどそれを抜いても中位だし言い値がつくんじゃない?」
「そうか...」
別に金が入ってもなぁ...学校入ったらどうなんだろ?授業料とか取られんのかな?それだったら必要だけど...
どうしようか悩んでいる姿を見て、今まで黙っていた女の姉が口を開いた。
「もし、もし売るなら、核だけは譲って貰えないでしょうか...あれはあの子がいた証で...だから...」
遂に泣き出してしまった女の姉を冷ややかな目で見つめ、あ、そうか。良い考えが浮かんだわ。
「了解、なら核だけは譲ってやるよ。でもその代わりその他の部位は俺が貰っておくぜ?後、落ち運びとか無理そうだしお前のトカゲ借りてくわ」
「え、ほ、ホントか!?す、済まない無理を言って!」
「大丈夫だ。ああ、お前ら疲れただろ?俺が何か作ってやるよ。気にすんなって、別に変なもん食わすつもりは無いし」
明るくなった表情を見せる女の姉、それとは逆にずっと腕を抑えながら啜り泣いている女の妹。その二人とは違う表情を見せるフェルだったが何を考えているのかさっぱり分からないドール達であった。
何か主人公狂っているように見えますが気のせいです。