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暗闇ではない

『復讐』は夏風邪によりお休みです。

「なんかすっげぇ暗いとこイメージしてたんだけど割と灯りがあって見やすかったわ。親切設計だなぁ...と言うか松明ご苦労さんって感じ」


「思いっ切りゴブリンがいる事証明してるね...」


「こ、怖いんだったら手ぇ握っていても良いんですよぉ!?」


「声裏返りながら言うことでも無いだろ...そんなに手握りたかったらルトとかその辺と繋いでいたら?」


フェルとカレス。その後ろに固まって動いているドール、ルト、エルフィ。何故かもう頭から流れていた血は止まっているエルフィなのだが突っ込んだら負けだ。


松明の灯りを頼りに進んでいっているのだが「別にこの松明持って行ってもいいよね?」と、言う事になり一人一本持つ事になった。服とか燃やすなよ?


「はぁ、なんかここクソ長いな...」


「でも松明っぽくない灯りが見えるからもう少しじゃない?」


「と言うかこんな閉鎖空間で何かを燃やすとか馬鹿なんじゃねぇの?って感じだが他に通気口的なものを作ってるんだろうな...そうじゃなかったら壊した家の材料をここで燃やすのにな」


「それ聞くの二回目だけどやっぱエグいね...」


割と平常心を保ってる二人とは違い後ろの三人はガクブル中であった。


「く、くくく暗く無いですね!明るいですね!楽しいですね!」


「...」


「ごめんな...ごめんなさい...さい..ごめんなさい...ごめ...ひやぁ!?...い、今人影が!?」


目を瞑って松明をぶんぶん振っている頭おかしいのがドール。絶対誰か燃えるからな?と言うか目瞑ってたら明るさとか分かんねぇよな?


ずっと黙って、と言うか少し泡を吹いているのがルト。いや、もう怖いなら上で待っていろよ...と、言ったのだが「ぬ、主様を守るのが使命なので!だ、大丈夫です...」そう元気よく言っていたのだが目が死んでいた。俺は鬼ではないのでルトの意見を尊重して連れて来たのだが...うん、まぁダメだな。つか見た目も色々とダメだが。


んで謝り倒しているのが我らのエルフィ。こっちもこっちで小刀ぶんぶん振り回しているので燃えるとか違う意味で怖い。直接持ってかれそうだし...


「なぁほんといついていくのか?まぁもう後戻りも出来無いけどな」


これで大丈夫なのか心配なのだがもう少しで開けた場所に出そうだ。まぁその時に起こせばいいでしょ。

俺はその時、そんな風に思っていたのだがこれがあんな事になるとは誰も想像していなかった...と言うか実際誰にも分からんと思います。

と言うか最初からこんなに人要らなかったわ。

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