戦力
あ、ちなみに服はそれぞれ最初出てきた時に着ていたものを着用しています。ドールは完全に申し訳程度の布一枚であわわな感じでしたけど。
取り敢えず戦力は揃ったのでいざ、決戦。ま、今から移動するから今すぐにって訳には行かないんだけどね。テレポートとか無いのかね。
少し歩いて行き、森の中に入る。木々が陽の光を遮っているせいか涼しく感じてきた。
「確か俺達ってここ真っ直ぐ通って行ったんだよな?途中で覗いてテンパっちゃって...て言う感じだったのか...」
色とりどりの女を引き連れて森の奥に進む。横一列に進むのは邪魔で仕方がないので一列になって進んでいるのだがこれじゃあ完全にドラ○エだ。ちなみに俺は全職魔法使いで統一パでやっていたんだけど本体がどっか行ったせいでクリア出来てないんだよなぁ...魔王とかよりも周囲の街とか塔とか行っていたからすっかり魔王の存在忘れていたんだよね。まぁ魔王も魔物もそう大差ないよねっ!?
レッツゴーと完全に勇者気分で先頭を進んで行くと急に後ろにいたはずのドールがどついてきた。おい、列を乱すなよな。
「なんだよ、怖いんだったら前にいる...エルフィに掴まっていればいいだろ?それともなんだ?アピールか?アピってんのか?」
「ヒィ!」
少し震えているエルフィと同じく少し震えて...あれ、引いてる?冗談だよ?オレ、ウソツカナイ。
そんな心配を他所にドールがフェルの前に立ち手を広げ道を塞いだ。
「ここを通りたくば私の話をよく聞いて下さ...って道を逸れないで!」
ドールが言った瞬間さっさとドールの横から前に進もうと整備されている道を逸れて進もうとすると抗議の声が上がった。一人だから多数決取れば早いんだけどな。
「...了解。何となく分かるけど一応30字以内で説明してくれよ?」
「えっと...私が居れば怖くない。だからそこの人...って無理じゃああああい!!!大体私がいればいいじゃないですか!昨日だって私がいたから助かったようなものですし!近距離戦は無理ですけど...無理ですけどこここ人達だって近距離戦無理そうじゃないですか!だから結局私一人で十分なんですよ!分かりました!?」
「まぁ30字は嘘だけどこの中に一人ぐらい近距離戦出来る奴ぐらいいるんじゃないか?って事で挙手〜」
身振り手振りを踏まえ、説明したせいかフェルも少し話を聞く姿勢を見せた。何が言いたいか良く分からなかったが短くまとめると「こんなに人いたら私の存在意義は無くなるじゃないですか!」かな?ま、それはそうだけど、俺も何だよな...。はい、そんな訳で近距離が出来るのは誰だ?と言う事になりフェルが聞いた。
「ん?私は一応剣くらいなら扱えるよ?んと...ほら?」
カレスが手を上げた。証明する為に片手にめっちゃ厳つい剣を作り、軽くに三回振ってみせた。なんか空気を燃やす的な表現が正しい感じな音、主に「ゴォォォォォウ」とか聞こえたんだけど木々のせせらぎだよね?葉っぱが擦れて出来た音だよね?
これでいいのかな?そう言って剣を消した。そんな軽く消したり出したりすんなよ...ドールも口を開けたまま唖然としている。こら、女の子なんだから端ない真似はやめなさい。てか、俺剣とか使え無いんだけどなんでカレスは使えるん?
少し疑問に思っているとエルフィも控えめに手を上げた。
「...わ、私も一応使える。あ、使えます...うぅ...」
耳を赤く染めながらこれまた同じように剣を出しながら言ったエルフィ。あれかな?火のエレメントとかそんな物を固体化させ、剣を作ってる的な?俺のエレメントは何だァァァァ!?知らん。多分全部。
少し戸惑いながら小枝ほどの細く、短い剣。多分小刀だ。てか小刀だ。ほんとにくの一っぽいけど実物見たこと無いから何とも言えん。ただ言えることがあるとすれば多分エルフィが着ている服は実用的じゃなくてコスプレ的な感じがする。だってタイツがめっちゃムッチムチですもん。まぁ服が擦れて音を出さないようにとかだったら分かるけど多分違う。これ絶対忍び込んだらぷっとりなおっさんに無理矢理おかずされる系ですな。しかも生。ワーオ。
んで、小刀で軽く何も無い所で振ると正面にあった木が倒れた。いや、何も無いと言ってんのに木はあるじゃんとか言うのは無しな?
まぁ近距離戦、と言うかごっちゃごちゃ混ざっている複数で戦闘する時は激しく危なそうだけど普通に小刀使えそうだしオッケだよね?てかこれ男だったら忍者!では無くNINNJAになるんだよね。ホント海外のNINNJAは正面突破的要因過ぎて面白い。レベルを上げて手裏剣投げろとかすっげぇキャラだよな。
流石にふたりも居るとは予想していなかったのかドールは完全に燃え尽きている。てか、真っ白。
二人もいるとは結構良い感じじゃね?エルフィは遠距離までは行かないものも中距離位は行けそうだし、カレスが先頭でオラオラして俺とドールが後衛で援護。エルフィはなんかこう、ぐちゃぐちゃ動くアレ。どんな感じのだったかは忘れちゃったけど魔法剣士がやりそうな立ち位置ね。結局こんな事考えていてもらう怯えて出来ねぇんだから家に帰って寝てたいな。あ、ルトを外していたのはワザとだぜ?流石に無意識で言わないにはタチが悪いからね。まぁ一応聞いてみるけど多分遠距離だと思うけどね。
「二人もいるのか...あ、ちなみにルトはどう?どっちがいける?」
「ど、どっちもいけます!行くよ皆!」
なんか個人的な意見なんだけどルトの発言完全に複数いる魔法少女が変身する時みたいな感じだったんだけど変身はしないよな?てか、皆って誰?もし俺だったら分かんないよ?打ち合わせもして無いし。多分違うけど。
ルトの言葉に反応するように地面がムクムクと立ち上がり...いやん。まぁそれは置いといて、ムクムクと誰かに持ち上げられているような感じになって人の手の形をとった。いや、色々はしょったね?
で、人の手をとった土?はルトを持ち上げ少し高い位置に乗せた。
「こんな感じですぅ...多分近くに行っても戦えると思いますけどその時は色々悲惨な事になると思います...はわわわわ。あ、ちなみにもう一段階上がありますけどそれも見ます?多分、主様の記憶的には超合金っぽいロボが一番イメージにあってる感じ何ですけど...」
「お、おう。十分戦力になる事はわかったからそれ消してね?あと、ロボは今いいから、そのうち見せてもらうから」
「え、あ、はい。分かりましたぁ...皆戻って!」
はい、超合金的なロボは男の夢だもんね?圧倒的な迫力とメッサ硬い拳。俺の拳は意志の硬さの現れだぁ!とか言ってみたいけど絶対殴ったら骨折れるどころじゃなく粉砕するから言えないけどね。あと、ロボは合体系に限る。あの合体するシーンが萌える。あ、燃える。
そんな訳でドールたってのご希望で其々の能力を見せてもらったわけだが...俺とドール以外オールラウンダーじゃね?しかもルトに至っては普通に巨○兵とか作って殴り掛かってきそうで怖い。
そんなこんなで一度止めた歩みをまた動き出し、進み始めるのであった。なんかクドいな。
ちなみにドールは真っ白に燃え尽きるどころじゃなく魂が抜けかけていた。流石にあれはビックリしたわ。
ドール立つんだ!ドールッ!!