夜のお稽古♡
タイトル変更しましたぁ!!!
あ、ブクマありがとうごじゃまーッス(o_ _)o
鳩尾アッパーのその後陽も丁度いいぐらいに暮れてきたので夕食にしようか、とルル母さんの言葉で魔法の訓練という名の新たな出会いは幕を閉じた...
「たっく...なんでコイツはいるんだ...っておい!それ俺が目を付けてた物!」
「口に運ぶまでは誰のものでもないんですよー」
「こうなったら...!」
「あ、なんで私のお皿から取っていくんですか!卑怯です!最低です!人間失格です!」
「口に運ぶまでは誰のものでもないって言ったよな!?てか口悪っ」
幕を閉じたのだがどうやって戻すか知らない為一緒に食卓を囲む事に。今晩の献立は芋を蒸かしたやつ、芋とか鳥とか入った汁、パン。正直芋有り過ぎ。俺が芋アレルギーだったらどうするんだ...って言うか何気に一家団欒のど真ん中に入り込んでる気に入らねぇ。あ、また取りやがった!
何故かドールは食わなくても良い食事を取っているわけ何だがルル母さん曰く「人数が多い程ご飯もおいしくなるのよ」と言っているのでわいわいがやがやはむしろウェルカムだそうで。いや、問題はそこじゃねぇから。
芋の取り合い、パンの取り合い、味噌汁の掛け合い。流石に最後は雷が落ちたのだがそれを切っ掛けによりもっと絆が深まった様子。リチアナは今日はジジィの所で飯を食うって言っていたからまだ帰って来ない。
ドールがフェルの魔法から生まれた事はデデス父さんにも伝わっており、「なんか凄く早いような気もするがこれで俺にも孫が出来たのか...」とか呟いていたのだが孫じゃねぇし、俺産んでねぇし、てか身長差的にドールって完全に姉って感じだし。と、そんな感じでドールがいるのが当たり前となっていった...いや、なって無いからね?色々突っ込みたいからね?なんか見た目だけはすっげぇいい感じだけど元を正せば魔法が使えるようになる為に...って感じでやったドールが生まれちゃった!?て感じだからね?これでドールが魔法使えなかったら一人分の食事が増えたのと、何時もより騒がしくなっただけになるぜ?
(・´ω`・)
寝静まった深夜。少し開けた場所にいるのはひとりの少年とその少年より少し背の高めな姉と思われる少女二人。
「フェル様ぁもう帰って寝ましょうよぉ...流石に眠いですぅ」
「黙れ小娘。お前の存在価値が問われる大切な時なんだぞ!てか完全にお前寝たいだけじゃねぇか」
「そうですよ、それの何がいけないんですか?眠いと言うのは人間としての生理現象なんですよ?あ、今生理現象の部分で『ふむ、生理現象か...グフフ』とか考えてましたね?嫌だえっちぃ」
「小学生か何かかよ...お前が人間としての生理現象を語る前にお前が人間かどうかのほうが怪しいけどな」
「フェル様さいてぇ...」
微妙に間延びした言葉を喋っているのは勿論ドール。真夜中叩き起こされた為凄く眠そう。まぁ俺も眠いから我慢しろ。と言うかドールのせいで微妙に突っ込む立場に回ってしまったじゃねぇか。俺の美少女ヒモライフが...
フェル達真夜中抜け出したのは勿論魔法の練習をする為だ。流石に何もしねぇで寝てしまうのはどうかと思ったフェルが感覚を忘れる前にやってしまおうと考えたのだ。ちなみにドールも一緒に連れ出したのは別に寂しいとかじゃないぞ?ただ練習するんだったら一人より二人の方がいいかな?って思っただけだぞ?ホントだぞ?誰得ツンデレ何ですかね...
そんな訳で一対一、顔を合わせた状態で練習を始める。
「大体水魔法と支配魔法から生まれた私ですから一発成功で速家帰って寝ますからね?フェル様のことは置いていきますからね?」
「勝手に言ってろ」
「むむむむむ!」
適当にスルーされた事が気に入らなかったのか目を瞑って集中しているフェルに向け拳程の水の塊をぶつけた。
「私にかかればこんなもの余裕で一発クリアなんですぅ魔力を集めているところから始めているひよっこフェル様に負ける筈ないのですぅ悔しかったらこの可憐なお顔に当ててみたらどうですぅ?当てれたらですけどね!」
そう言ってフェルを指さし腹を抱えて笑い転げているドールをほっとき魔力を集める。我慢だ我慢。大人だったら子供の挑発に乗らず大人な態度でスルーするもんだ。ここは落ち着いて自分のやる事をやらないとな。うん。
これまでに無いぐらいの集中でドールの挑発を無視し、突き出した右手に魔力を集める。そうして充分溜まったと思ったその時、『水よ』と呟こうとした時、またもや拳程の水の塊が飛んで来た。
「やーいやーいフェル様の間抜け!悔しかったら当ててみて下さいよ!当てられないと思いますけどね、ぷっ」
ぷち。何だか切れてはいけない線が切れてしまった気がする。
「んだとコラァ!さっきから我慢してれば子供みたいにピーピー言いやがって!深夜放送のアニメか!よーし、こうなったらとことんお前に付き合ってやろう!覚悟しろよ!」
そう叫び、手始めにドールに当てられた位の水の玉を二、三個作り高速で発射する。それをエンドレスに、だ。俺をおちょくった事後悔するがいい!
「い、いやー!早過ぎますって!絶対当たったら骨折れますって!頭どうにかしてるんですか!?小さい事にグチグチ文句言っていたら禿げますよ...グッホォ」
「よっしゃあ!まずは一発!どんどん行くぜぇ!」
「...え?」
言葉にできない程の悲痛な叫びが夜の村に響き渡った。
ちなみにその後朝が開けるまで雪合戦、もとい水玉合戦は繰り広げられ、両方ビッショビショになっている所にルル母さんがやって来てドデカイ雷が落ちるのだった。
明日明後日更新できるかわからないので急遽更新。てかこれで良かったのかしらん...