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埋まった扉

 校舎は上に三階、下に六階の計九階になっているようで上は実験搭になっているらしくわりと高確率で毒ガスが撒かれるか縦横無尽に駆け回る烈火の如くッ! みたいな感じで老若男女問わず襲ってくるらしい。上の階は完全に魔界ってイメージなんだと。好き好んでいく奴は既に毒ガス吸引済みな奴が多いらしい。……何故それを俺に言った。

 下の階は教室兼、運動場兼、避難場所らしい。兼任しすぎだろ。軽くブラックかと思ったが無機物だししょうがないよね? ……ダメだな。なんつうか思考がマヒしてる感じがする。えっと、毒ガスで殺そうとしてないよね? カレス達もそれに気付いたのか先頭を行き、王がいる場所まで連れていってくれるニルニー様に聞こえない位のボリュームで話し掛けてきた。


「……なんか様子がおかしいけどどうしたの?……まさか毒でもまわった?」

「まわったら死んでるから……。 まぁ、多分違うと思うけど少し眠くなってきてな……カレラッシュ、僕疲れたよ……」

「……寝たら完全に捕まってる掘られるパターンですね、分かります。……脱処女するんですねご愁傷さまです」


 何故か無表情で言うドールに危機感を覚え……いや、本当にその冗談はやめてね?洒落になんないから。

 いざとなったらドールとかの中に入るから、と言うと「あー、その方がいいかもね。私達は……ほら、分かりやすく言うと状態異常無効する系女子だからさ」そんな女子いたら恋とかしなさそうだね。つか、本当にそれだったら確実に人間ではないってことが分かったよありがとう。




「ここだけど……まぁ、分かるよね?僕は入れないけど外で待ってるから」


 地下六階、一番端の部屋に壁に埋まってる扉があり、そこが王がいる部屋だと言われた。何? 王が言えればどんなとこでも王室ですよ例え埋まっていても的なことですか? しかも埋まってる感じから見ると監禁されていてもまだ分かるレベル。本当にここであってるの? ……って言うか分かるよね?じゃねぇよ分からねぇよ。


「あー、本当にここであってるのか?俺が見るに完全に埋まってるんだが……騙してんのなら男としての大事なものを削ぎとって焼いて食わすぞ、おい」

「……えッ!?……い、いや本当にこの場所であってる!本当だよ!……え、埋まってる?」


 削ぎとって、の辺りで股間を隠すように手を置いたニルニー様だったが「埋まってる」と、聞いたときに不思議そうな表情を見せた……えっと、怪奇現象?俺だけ見えてお前には見えないって完全にソイツの顔じゃんかよ~脅かすなよ~と、言ってみたのはいいもののニルニー様が冗談で言ってるような感じではなかったので聞いてみる。


「因みにどんな感じなんだ?」


 因みに俺が見る感じだと古ぼけた扉が埋まっていて、辛うじてドアノブが今日わしている状態だ。ドール達も同じ意見のようで、裸の王様的な感じで騙されたらいかんと魔法をぶっぱする準備をする。その場合俺も余波とかでやられそうな気がするんだけど……。


 聞いてみた感じ返ってきたのは「重々しい、威圧感がする黄金の扉が云々~」だったので省略するが……もしかしてニルニー様の生まれが貧しくてこんな扉でも豪華に見えるとか? ……それでも黄金はねぇか。

 などと考え、この壁を怖そうか? と、考えていると後ろに気配を感じた。俺の……後ろに……立つなぁッ!確実にドール達にぶち殺される可能性があるからやめた方がいいよ!

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