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新事実!

その景色、いや光景を一言で表すのならば「海外の映画っぽい」だった。

 大半が眼鏡をかけており、ブルーベリー摂取してる? な少年少女が多数手に魔道書的なナニか、あるいは俺のサーヴァント……は無いけど国語辞典がでかくなった感じの本を手に、中心へと向かっていった。


 入り口は一方にしか無いようで、沢山の人が……あ、裏にもあったの?……お、俺から見える正面しかないようでごった返していた。

 他とは違い、レンガで装飾されたこの建物は見てるだけでもなんとなく楽しいような雰囲気になってくる。主にファンタジー的な意味で。ほら、男子ってたまに手から炎を出したくなる時ってあるでしょ?多分それは雪山で遭難したときぐらいだな、考えるのは。


 中は先程言った通り、いかにもハリーな事しそうなポッター達で賑わっていた。……なんか怖いな。著作権的な意味でだけど。

 俺達は馬車で通ってる訳だからもんの凄く邪魔なようで眼鏡が光で反射して眼球が見えなくなったじょうたいでこっちを見てくる人達が一杯いる。眼鏡だけに目がねぇってね。結構怖いのよ?

 なんとなくの感じで……あー、うん。怖いな。言い換えようとしたけど無理だったわ。


 どこまで進んでいいのか分からないけど少し、速度を緩めてみる。つか、今更だけど馬って凄い力持ちなんだな。計五人……あれ?ドールだろ? カレスだろ? エルフィだろ? ルトだろ? んで、うるさくない女だろ? ……ああ、俺数に入れてなかったわ。ドール達に体重と言う概念が無いらしいから実質二人とその他だな。知ってるか? 服って嵩張ると重くなるんだぜ? ……自慢げに言ったが結局は口に出していないので独り言以前だし、普通に考えたら分かることだったわ。

 人の流れにそって動いていると正面の扉が開き、見覚えのある顔が出てきた。


「すまない!遅れてしまったが王と話をつけることが出来たのですぐに来てほしい!」


 清々しい表情で言うニルニー様にわりとイライラする。なんだよ、イライラってプンプンみたいにダサいな。もしくは幼稚だな。

 ここで言ってもいいのだが色々と遅れそうなので我慢して馬車から降りる。うるさくない女がいち早く降り、ニルニー様に抱き付いた姿をまじまじと見せ付けられた俺達はどんな反応をすればいいんだよ。


「……関係的に私の持ってる女の人が付き合ってると思ってたんだけど……世界は広いんだね」

「これが噂の三角関係ですか……リアルで見ると結構黒いんですね。もう、昼ドラのようなギズギズ感がうかがえる光景は早々ないですよ……まだ、意識戻ってないんですよね?」

「何故、お前が昼ドラをしってんのかが謎だな……今、意識戻ったら戻ったらで結構辛いもんがあると思うけどな」


 そう言ってカレスの背にくくりつけていたうるさい方の女を見る。流石に重たかったようで地面に置いてるが見た感じ完全にミイラだ。お前がピラミットの主だったのか……。

 と、既に死んだ前提で話しているがまだ呼吸はしているのでオールナッシング。まぁ、不謹慎な事にはかわりないから言わないんだけどね?

 そんなミイラ状態のうるさい方の女もニルニー様が呼んだのか救護班的な人達が担架に乗せ、先に中に入っていった。流石にこんな光景をまじまじと見せ付けられた一般人(野次馬)の中から気分が悪くなったのか座り込んだ人達が出てきてそれも担架で運んでいった。スッゴい自爆してんのね……。


 少し、騒ぎになりながらの中、校舎の中に入っていく。

 入ってみると新築物件のような匂いがし……無くもないがどちらかと言うと薬品っぽい匂いがするのはなんだろうな?

 玄関口は馬車一、二台程は軽くはいるんじゃないのって程大きく、迷宮っぽさが窺えた。……いや、ホントに迷宮って感じだな。そこに人が結構な人数が入っていくのでバーゲンみたくなっている。

 ……今更感あるけどここって学校なんだな。手に持った魔道書みたいなやつは魔道書であって魔道書ではないみたいだな。簡単に言うと教科書だな。何故、手に持ってるのかが謎だけどさ。

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