取り敢えず真顔で夢のある冒険者の黒の部分曝け出すのやめてくんない?
なげぇサブタイですが川´_ゝ`川
「借りていた分を返しに来たって訳?」
「うん、そうだね。……で、私の今の格好に何か質問は?」
「返しに来たことに関しては嬉しいが……」
取り敢えず足元に転がっていた麻袋に中身を確認する。金だな。もし、これ全部が金貨だったらすぐ様金持ちの仲間入りになるんじゃね?まぁ、百近くの金貨が一日足らずで無くなりかけたあの日の事を思い出すとそれ程でもないって感じになるから不思議だな。
恥ずかしそうに落ちないように麻袋を両手でしっかりと持ち、今か今かと待っているマルナは何か言うだけ無駄だと判断し切り替える。
「見た感じこの袋一つで足りそうなんだけど……てか、こんな金どうやって稼いだんだよ盗んだとかじゃねぇよな?」
その場合ドールに突き出されそうだけど冗談だよなしてください流石にそんな真似はしないよな?
と、別に事を心配している俺を他所にマルナが今までの事を話し始めた。
「まず、初日に掻っ攫った金貨を元手に奴隷を買い漁った訳」
「初日からぶっ飛ばすのな……」
奴隷、という単語に過剰に反応したドールは花児をダラダラと垂らしながら起き上がった。やめて!寝る前から汚さないで!
長い付き合いなのでマルナも特に表情を変えることなく続きを話し始めた。
「その後に冒険者ギルドで余った金貨で上から三番目の位〝銀〟になって手頃なお手伝い系クエストを受けまくったんだけど……」
「取り敢えず真顔で夢のある冒険者の黒の部分曝け出すにやめてくれない?流石に俺もちょっと……って、ちなみに奴隷って何人買ったんだ?」
金貨百枚ってことだし……って、相場が分かんねぇか。と言うか人材不足でナチュラルに奴隷買う根性すげぇな。って言う事ならやっぱおっさんとかが多いのかな?需要なさそうだし。
軽く見積もって三、四人だろうそう考えていたのだが
「うーん……確かその時は十六だったかな?今では結構軌道に乗ってきたから百近くいるけどね。あ、ちなみに商売人にとっては奴隷はなくてはならないものだから扱いはそんなに悪くないわよ、なって見る?」
「なって見るって言われてなるんだったら今ここにいねぇよ……と言うかお前ここで学習なんちゃらって委員会作ってなかったか?それはどうしたんだよ。まぁ、どんな事やってるか知らねぇけど」
「私はフェル様のアッチ系の奴隷ですので受け付けられないんです……」
「アッチ系ってどっち系だよ。そっち系もあんのか?」
「ごめん。ドールちゃんのは面白かったけどフェルのはちょっと……」
「え、あ、そう」
反応しづれぇよ……まぁ、金稼いでるんだったら遠慮無く貰うけど。どんな商売やってんだろうな?正直あの家の近くでは特産物は……有りそうだけど少なそうだしな。そこら辺は聞いても分からなそうだし別に良いかな。
てか、麻袋の件まだ聞いてなかったな。一番気になるところだしな