表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/144

おはようの挨拶

ポポポーン川´_ゝ`川

あ、予約です

程良い揺れが心地良い眠りを誘う……そんな訳はなく、時々聞こえるドンッと言う何かを跳ねた音に目を覚ましたドールとタキシード。フェルはそんなのをお構い無しにぐっすりと眠っていた。


「……そう言えば君達って学園の制服だよね?生徒さん?でも、それなら何でここに?」


強制的に起こされ、眠たい目を擦りながらタキシードは問う。ドールは少し斜めになったフェルの体制を戻し、座り直したところだった。


「外見れば分かりと思いますけどね。そこら中にドラゴンが飛び交ってるせいで大騒ぎ。そんな中で親に心配をしたフェル様は急いで戻って来たってわけです」

「へー、なるほど」


言われた通りに外を見てみるタキシード。確かに外には猛スピードで跳ねられ、血肉になったドラゴン(仮)が見えたような気がした。

納得がいったのかそれ以降特に話すことなくこのまま目的地に着くのかと思ったらふと思い出したようにタキシードが呟いた。


「……様付けだったけど君達ってそんな関係?」

「どんな関係かは分からないですけど違いますよ。ただのお遊びってやつです」

「お遊びで敬語とは……疲れたりしない?」

「これが素ですので」


軽く微笑みこれで会話が終了だと遠回しに伝える。それを見て分かったのかタキシードも頭に乗っているシルクハットを被り直し、外の風景を眺め始めた。






おはよう、グッモーニン、アニョハセヨ……だな。記憶にあるおはようの言葉は。ちなみにギリ、グッモーニン辺りは使うとしてもアニョハセヨは絶対に使わないな。使う機会も無いし。

英語は共通言語になり始めそれに乗るようにして小学、中学、高校と勉強して来た訳ですが……んまぁ異世界に来ちゃったら外来語っぽいものはあるけど外国語とかは無いのな。今の所、他の民族とかに会ってないからわかんないけど今の所不自由なく通じ合っている辺り現代より遥かに勝ってる感があるね。どうも寝ないと思ってたら実は寝てて降りる直前でドールに起こされた腑抜け野郎です。だって成長期なんだもん。眠いもんは眠いから眠っていいよね?まぁ、そしたら路上とか道端とかで寝ている人が出て来そうだから大人としての自覚って大切だなぁと思いました。


お金は既にタキシードが払っていたらしく、後は降りるだけだった。なんか用事があるらしく先には行ってしまったのが誤算だったな。ここまでドールに聞いた話だけどな。


降りた先はあの重々とした門のすぐ隣だった。その場所にはバス停モドキは置いてなく、一方通行なのかしら?と思ったのだが時間が近くなったら門番が出すらしい。何でも持って変える人が結構いたんだと。何処に使うか教えて欲しいぐらいだな。普通に鈍器としか扱えないし……あ、そこまで持ち上がらないか。


地獄絵図……とまでは行かないが門の上から空飛ぶドラゴン目掛けて魔法が飛んでいく姿はとても幻想的でした。落ちたドラゴンのせいで軽く死に掛けたけど。てか、普通に俺達が乗った四足のドラゴンで引いたほうが速いよね。まぁ、空中は無理そうだけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ