タキシード
でまそう投稿。やっぱロボットは良いですね。主に洞窟の中で出会ったあの黒い機体は最高でした。まぁ、名前が出てこない時点で最高かどうか疑問なんですけどね。ちなみにその機体は特攻で終わったんですよね。また再登場しないかな……
そう、タキシードを着た男はバスの奥の方に座り、俺達もそれに便乗して詰めて入った。全然人がいないんだから詰める必要無いんだけどね。まぁ、人との距離が近い方が何か仲良く出来そうじゃない?俺の場合は出来無いんだけどね。数分も経ってない人と同席なんてたまったもんじゃ無いわよ。
少し口調が変になってしまったが口に出していないのでセーフ。そんな訳で何故、お兄さんがここにいるのかを聞いてみた。
「何故ここにいるのか?うーん……少し火遊びしてたら待ち合わせに遅れちゃってね……正直ダメかと思ったら丁度いい所にバス停モドキがあったから調度良かったよ。ほんと」
「あ、あれってバス停モドキが正式名称なの?」
「うん。確か……んまぁ忘れちゃったから何年か忘れたけど昔にある人が発案したアイデアで全国にバス停モドキが普及したんだってね。何故、モドキってつくのかは未だに謎が多い物なんだって」
幾つか理由が浮かびそうな感じだが別に言う義理も仲でもないので黙っておく。と言うかその名前のインパクトがデカ過ぎで火遊びに対する突っ込みが遅れたじゃねぇか。火遊びは子供だけでやっちゃいけないんだぞ?見た感じ成人してようだけどな。
でも、成人したからって服が燃えるほどの火を使うって事も無いと思うが……いや、俺が成人した事無いってだけで実際にやってるかもしんねぇな。つか、向こうとこっち合わせたら確実に成人通り過ごすんだが……
特に話をする事も無くなり、猛スピードで走るドラゴンの荷台から意外と揺れが無いのに驚きつつ、巡りめく同じ風景の草原をただじっと見ていた。やはり、静かだったドールは眠っていた。確かにバイクの二人乗りは意外にも後ろに座っている方も疲れると聞くが俺はバイクじゃねぇ。もう乗り物扱いでも別にいんじゃね?とか最近思ってるけど俺はバイクじゃねぇ。
リズミカルに揺れる車内は……まぁ車内でいっか、その車内は先程言った通り、ほぼ揺れが無い。揺れが無いのだがそれは気にする程大きな揺れが無いってだけで実際には割と揺れてる。まぁ、それもゆりかごみたくなってる性で眠くなってるのかもしれないけど。
ガッツリ隣の席にまで倒れかかっていたドールを起こし、定位置に戻し、俺も寝ようかと思いタキシードお兄さんを見てみる。先に寝てやがった。
「無防備にも程が過ぎんよ……」
と、軽く突っ込みを入れながら寝ようと思い目を閉じるが……アレ?これって終点ってあんのかな?終点はあそこなのか?これってもしかして降り忘れないように起きていけなきゃいけないパターン?
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