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召喚その後
勇者として召喚され
勇者にはならなかった、翡翠 悠
のその後。
「私は勇者にはなりません。」
私は、翡翠 悠は不遜にも一国の主に言った。
「ですが魔王は倒しますよ。魔王がいたらこの世界で
生きづらいですから。」
「む、それは勇者と変わらんのでは…?」
「それでは。」
そう私は言いその場から立ち去った。
そもそも私が簡単に魔王ごときに
倒される訳がない。
それから私は城下町を通り越し、
郊外の森に行った。
大抵のこういう場所は魔物が出てくるはずだ。
20分ほど歩いていると緑色の肌をしたゴブリンらしき
生物を発見した。
こいつは絶対に魔物だ、もしかしたら人かも
知れないが襲ってくるし倒しても問題ないだろう。
そう言って私は右手に黒い剣を握った。
次回もがんばります。