崩れ始める日常の始まり 1
午後の授業を寝過し、3時ピッタリに起きた。まだ帰りの準備の途中。私が寝ていたことは誰も知らないようだ。それもそうか。隣の人(俊介)が手伝ってくれたのだから。
「おい!感謝しろ。俺が教科書かぶせてやったんだから。」
そう。取引?で協力してもらったのだ。
「なによー。で、チョコパフェだっけ、おごるの。どこの?」
「SWBって所。スイーツバーの略。」
「まーたそんな所行って。体に悪いよ?3日に一回は行くんでしょ?」
「よけーなお世話だよーだ。明日連れて行けよ!じゃあ~な。」
大丈夫かな…でもあんな食べるのにめちゃくちゃ痩せてるんだからいっか。
いつのまにか俊介は私をおいてって家に帰っている。
ヒドイおいて行くなんて!!
私は怒りながら俊介を追いかけた。
30分後
家に帰った私はペット(犬)の海にテストの事や俊介の事などの愚痴を言っていた。海は呆れたような顔をしながら聞いてくれた。
一瞬、海の声が聞こえてきた…ような気がした。
[あーあ ほかの男の話なんてつまんね!早く終わんないかな。]
え?!空耳…だよね…
でもやけにリアルだったような…私、疲れてんのかな?
私はじっと海を見つめたけれど海の表情はいつもと変わらない顔だった。
気のせいか…私はホッとした。頭はおかしくない。
そのあと、1時間ぐらい海にお喋りし、ごはんを作った。
トントントン ジャーッ
「ふう。終わった。」
机にならべたご飯。そうだ1人分だ。私は1人暮らしをしている。親と喧嘩して家をとびたして働いた。
仕事は小説家、カメラマン、バイトだ。子供を働かせるのは法律上だめだ。だから小説はネットで書いたり送ったりしてるし写真もそう。もちろん年齢を隠してね。だが、バイトは違う。バイトは店長みたいな人に会って小さい仕事をするだけだ。警備員などが来たら孫が手伝ってくれてるんです。という言い訳をする。
小説と写真はプロ並みだから私の平均月収は軽く1300万越えだ。自分で言うのもあれだけどね。
それで、メイドを雇わないのは自分で家事をしていると楽しいからだ。
いやー でも今日のごはんは美味しくないなあ~。塩を少し入れすぎたか?
ごはんを食べ終えたら海へのご飯だ。もちろん自分で作る。
なぜかわからないが人に料理を出すときは絶対に失敗しない。今日は野菜と牛肉を炒めたのを作ろっと。ジューっという音をたてながら焼けていく……
よしっ完成!海に食べさせよ!きれいに盛り付けてお皿に乗せる。
モグモグモグ
とってもおいしそうに食べるなあ。自分の料理がさっきの夕飯よりもおいしそうに見える。
海が食べ終わりごちそうさまのポーズをした。お皿がピカピカになっていることに気付く。たっぷりあげてるからお腹が空くことはない。ということは…美味しかったのかなあ?
とてもうれしかった。海といると気持ちが和らぐ。
そのあと私は海をベッドまで見送っておやすみをしてお風呂に入って歯磨きして寝た。