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第3話

何とか気を取り直し、急いで家に戻った礼が、

母親から聞いた話はこうだった

仁の母親曰く、

仁は夜中、どこかへ出かけらしく、朝方、帰ってきた。

昼近くに叱ろうとして起こそうとしたら、仁の様子が変なので

慌てて、救急車を呼んだらすでに心臓が止まっていたというのだ。

蘇生を試みたが無駄に終わったとのことだった。

今、仁の身体は一応、変死扱いということで、司法解剖に回されることになり

監察医の下にあるとのことだった。


母親の様子からして、とても嘘とは思えないが

未だに、仁のことが信じられない。

昨日、仁と話したばかりだったのだ。

可愛い彼女と知り合ったとのことで

近々紹介するとも言っていた。

ヤツにとっては幸せの時が続こうとしていたのに。


「そうだ。ゆうにも知らせなきゃ」

携帯を取り、ゆうにつなげる。

「オレだ。」

「何よ、急に」

「落ち着いて聞けよ」

「だから、何よ」

「仁がな、、、」

「仁が、どうしたのよ」

「仁が死んだよ」

「ええっ」

「あのね、人をからかうんなら、もっとマシな・・」

「おい、今から、仁の所へ行くぞっ」

「ええっ、ちょっと、訳わかんないんだけど、」

携帯はすでに切れていた。


「おばさん、、、」

仁の家に着いた二人だったが、

その後の言葉が次げない。

「ああっ、礼ちゃん、ゆうちゃん」

二人の顔を見た瞬間、泣き崩れる仁の母。

「何があったんですか。おばさんっ。」

ただ、ただ、仁の母親は泣くばかりだ。





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