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phase 1

 つまらない。暇だ。シルクを助けてからもう何日も同じ生活を送っている。毎日依頼を受けて報酬をもらっては食材の買い出し。何一つ変化が無い。今の生活はつまらない。俺、サトは、もっと面白い生活を送っていきたいのだ。そりゃ最初は面白い依頼とかあったが。最近はそれにも飽きた。同じギルドメンバーにも話してみたが、どれもみな俺の考えを否定するものだった。シャドーは


「平和でいいことだ」


などいう。シルクは


「現状に満足している」


ハーラは


「暇ならゲームをするなり小説を読むなりすればいい。今の生活ならそれなりに暇もあるだろう」


という。アヤノは


「知らないわよ。私はハーラをどう口説くかで忙しいの」


と、皆俺の気持ちを知ってか知らずか。

 ああ、面白いことでもないものか。命が懸かったっていい。世界中を揺るがす大事件でもいい。何か起こらないものか。某モンスター育成RPGゲームでのモンスター厳選もさすがに飽きたしな。


「暇だな」


そう言ってまた俺の1日が終わる

 次の日俺はあてもなくぶらぶらしていた。依頼も来ないしな。

 ちょうど海岸まで来た時のことだ。俺は怪しい人影を見た。2人組だった。俺はすぐに後を追った。面白い事が起きるに違いない。そんなに気がしてきた。思えば、もう、この時、俺の感情の一部がなくなっていたのかもしれない。普通の人ならば、嫌な予感がするはずだ。なのに俺はそれに対して好奇心しかはたらかせなかった。いや、好奇心しかはたらかなかった。






 もし、俺が自分の満足感を満たす為に他人を傷つけようとしたら。誰でもいい、止めてくれ。そんな自分がいるとしたら、それは俺ではない。死んだ俺の皮を被ったただの何かだ。

 昔俺がシャドーに頼んだ言葉であった。あの頃からサトの感情は不安定だった。本人もそれには薄々気づいていた。


 もうすぐその言葉通りになる。


「なーんちってね! ちょっくら黒幕倒してくるだけだからよ!」



To be continued......

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