第7話 鬼さんこちら、手が鳴る方へ
「まだ来てないのかなぁ?」
「あ、来た」
私は瞬間移動をして海蜜公園に来た
もちろん、いつもの仮面と服は付けてますよ?
「お待たせしてしまいました?」
「いえ、私達も今来たところなんで大丈夫です」
私とアールは近くのベンチに座った
「さっそく本題ですが・・いいですか?」
「昨日の話だと、二人でマジックソルチェを盗り、リーディに渡す、魔石と交換・・って所ね」
しっかり覚えていたんですか
「えぇ その通りです そして全部集めたら、貴方のある願いを叶える という事です」
「分かった 一時的に・・なら」
「う~・・アールがそう言うなら、仕方ないなの!」
リーフィは渋々OKしてくれました主人の言うことは絶対ですからね
「でも、捕まるんじゃない?前回、私捕まりそうだったんだ」
「その点ではご安心を」
〈マスター、西、上空から魔力反応発見しました〉
「あぁ、来たか 霧島ユズキ 『十年ぶりの天才』」
アールはレヴィンの声に驚いていた
「・・それってサポーターロード・・サロ?」
「はい 今度、アールにも造ってあげますね」
「二人共!ちょっとお話聞かせてくれる?」
「そうそう、マジックソルチェの事で、です!」
「スティラ、バリア服を、クワィは結界をお願い!」
〈了解〉
「まっかせてよ!」
「さ、お話聞かせてもらうよ!」
「この子も・・サロを持っているの?」
「そうみたいですね。 まぁ、何とかなりますよ」
アールとのやり取りを見ていた霧島ユズキはこう考えただろう
───グル(仲間)だ と
「今なら間に合う、一緒に来てくれれば何もしないよ」
「嫌ですね」
「私もヤダ」
「アールと同じなの!」
「むぅー・・イズリさん、どうします?」
『仕方ない、ここは実力行使と言う事で』
「あいあいさー」
通信ですか・・・・
面白いこと、思いつきました♪
「アール、リーフィこっちへ来て下さい」
「どうしたの?リーディ」
「逃げるの?」
リーフィの言っていることは、半分正解です
「霧島ユズキからは逃げますが、面白いことです 私に掴まってて下さい」
「残念!結界を張ったから、逃げられないよ!」
「そうだよ!だからおとなしく・・・・あれ?」
そちらこそ、残念 私の瞬間移動はどんな所でも移動ができます
例え、空に在っても・・・ですね
† † † † †
「何だ・・?クワィの結界は簡単に破れない・・転移も出来ないのに! 何処に逃げたんだ!?」
ビーッ ビーッ ビーッ
「侵入者確認!」
「魔力反応微弱ですが二名、あります マジックソルチェ保管所に向かっています!」
ま・・まさか あの二人か!?
「私も向かう! ユズキ、クワィ 貴方達も向かって!」
「イ、イズリ秘書!?」
「ここから保管所は近い! 私は行くぞ!」
私はモニタールームを後にした
† † † † †
「・・まさかもうマジックソルチェを盗みに行くとは」
「びっくりなの」
「私の場合、盗みに、ではなく取り戻しに・・ですがね」
にしてもゼリスク本部・・広いですねぇ
迷路みたいですし、敵のアジトって感じがします
「何で保管所に真っ直ぐ行かなかったの?」
「それは「いたぞ!捕まえろ!」・・鬼ごっこの始まりですから」
アールの足に少し魔法をかけて・・と
「リーフィ、しっかり掴まってて下さい! 行きますよ」
そして走り出した 多分時速150Km アールは何故着いて来れるか?
答えは簡単 肉体強化の魔法を少し・・ね 解こうと思えばすぐ解けますし、大丈夫でしょう
しかしアールも少々驚いては居ますがね
まぁ、全速力よりも大分遅いですが
「は・・はやっ!?」
「こ・・このっ!待て!!」
私は挑発してみた
「鬼さんこちら、手のなる方へ」
「「鬼さんこちら、手のなる方へ」」
アールとリーフィもパンパン、と手を叩いて挑発していた
「「「「「こんのガキャァァァ!!!」」」」」
人数大分増えてますね
〈マスター、前方からやや強力な魔力反応を感知しました〉
「きっとイズリ=セギィ秘書ですね 元、魔導師の」
「見つけた!盗人!」
凄いスピードで走ってくる私達を見ても驚かないとは・・
流石です
通り過ぎるとき、私はこう言った
「鬼さんこちら、手のなる方へ」
後ろから追いかけてるのは普通のゼリスクの部下3人と魔導師2~3人
ちなみに最後の方には十数人と大事になっています
時速2000Kmにしようと思ったらぶつかりそうだったので
飛ばしすぎな車並にしておきます。 え、別な例え方があるだろって?
全速力で走ったら見えません。
時速15km→150kmに修正(変更)しました。