第4話 マジックソルチェ
「さて、アール・ミラトゥネさん 私にソレを渡してくださいな」
あれ? やっぱり困惑してるか・・
いきなり不信感抜群の人が出てきたもんね
灰色のフードを被って目を隠す変な道化の仮面を付けていきなり出てきたもんね
僕は形だけの笑顔を崩さない
ゼリスクのユズキも驚いてるかな
「ちぃっ・・!」
「おや、逃げても無駄です。結界を張らせて頂きましたので」
「い・・いつの間に!」
僕は──私はアールへと近づいて行く
「サンダーボルト!」
「また攻撃ですか・・・少しは落ち着いてください」
こんなもの、遅いし、当たっても掠り傷一つも出来ないだろうな
「ねぇ、クワィ 連絡した方がいいかな?」
「うん」
「ゼリスクに連絡して増援を頼むのですか? 無駄です、認識妨害、電波障害を起こして連絡できないようになっています」
「そんな・・!」
「さて、アール・ミラトゥネさん、その石を渡してください」
「・・嫌と言ったら?」
「別な対処法を実行します 出来れば穏便に済ませたいのですがね」
私はフフ・・と笑って見せた
「ちょっと待ったぁぁっ!!」
突然の大声 大声を出したのはユズキだ
「駄目だよ!マジックソルチェはゼリスクの物!盗まれると何だか知らないけど大変なの!返して!」
「そうだよ、マジックソルチェはゼリスクのなんだ、君達が持っているものではないんだよ」
二人・・いや、一人と一匹が続けて言う
私はすかさず答える
「マジックソルチェはゼリスクの物?笑わせてくれる 元々は私の物なんだよ? 盗人一味が!」
「・・!」
「・・ッ!」
殺気を少し飛ばしてやったから、大人しくなるだろう
「アール・ミラトゥネさん、貴方が何を望んでそれを盗ったのかは知りませんが、返して欲しいのです。 出来ませんか?」
「・・分かった」
ふむ、アールが盗んだのは5つ・・必要な数は丁度揃ってる
お礼とお詫びをしないと
「有難うございます。これはお礼とお詫びの魔石です。魔力増加と魔法火力増幅と使い魔出現が出来るみたいですから」
「!! ・・・こちらこそ」
アールは嬉しそうに受け取る そこまで凄い物なのかな? 私は興味ないけど
「ちょ・・ちょっと!何で君が魔石を持ってるの!?」
「私が持っていたからですかねぇ・・」
質問は答えたい物だけ答える それが私です
「さて・・」
マジックソルチェをレヴィンの腕輪にはめ込んでいく
大きさもピッタリでもう外れることは無いだろう
・・やっぱりマジックソルチェは私の物だったのか
「フフ・・これが本当の使い道です、霧島ユズキ」
「・・え?何で名前を・・」
クワィは愕然と私のレヴィンを見ている
「レヴィン、調子はいかが?」
〈とても最高です。 マジックソルチェが無いと力が30%程しか発揮できませんので。〉
「良かった」
「さて、結界や認識妨害、電波障害も解きますね」
私がパチンと指を鳴らせば全部解けるように・・見せただけ
本当は合わせて消したんだけどね
「ま・・待って!君の名前は!?」
「もう一度言います スリーデニィ、リーディと呼んでください ・・偽名ですけどね」
そして私はこの場から消えた
着いたのは自分の家
「レヴィンのマジックソルチェも戻ったし、今日は寝るかなぁ? まぁ後で残り10個のマジックソルチェも頂くけどねぇ」
〈マスター、今の魔法は?〉
「僕が創った瞬間移動だよ 一瞬で色んなとこに行ける、僕だけの魔法さ」
〈それは便利ですね〉
「化物(僕)しか使えない点では、便利だね」
〈・・・・〉
こんにちは、朝起きたら枕が血で染まってた凛莉です
鼻血ですね・・・orz
まだまだ寒いです 早く暖かくなってほしいですねぇ
雪矢のスリーデニィという偽名の元となった言葉を忘れかけた。
僕は興味ないけど の部分を 私は興味ないけど に変更。
数十秒の出来事。
他にも誤字脱字があればお知らせください