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魔法と闇と絶望と  作者: 凛莉
第三章 ~騎士と本~
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第44話 運命-魔導書


うーん・・・


〈やはりここは一回分解を・・〉

「まず本が開かないからどうしようも無いんだって」


〈調べても魔道書・魔力しか分からないなんて・・・〉

「何かヒントでもあればいいのにね」


「〈はぁ・・・〉」



こんな事を言ってもう何時間経ったかな・・・


「んー・・・今日は終了!!」


アンサが居なくなってからもう3日。

僕達は家の残骸がある場所に小さな小屋を建てて(魔法の力は偉大だよ)、そこで寝泊りしてるんだけど・・


魔道書の開き方が分からない。


調べれば直ぐ分かると思ったんだけどなぁ・・・



・・・・ノワールが入った事で、魔力がスッカラカンだった魔道書に魔力が入った。

魔力が入った・・もしくはノワールが入ったから鎖は解けた。



・・うーん



気分転換に近くの川でも行こうかな

〈また川ですか?〉

「そうだよ。 あそこ空気が良いからね」

〈・・空気の事は分かりませんが、マスターがそう言うのであればそうなのでしょう〉


・・そろそろレヴィンのアップグレードでも考えようかな?







「ふー・・・やっぱりいい場所」



少し先に森があり、それを真っ直ぐ進んでいくと、下の方に川が見える。

ここは崖になっていて、落ちたら川へまっ逆さま。



川があるから死にはしないだろうけど・・・

多分怪我ぐらいはするかなぁ


普通の人なら。



・・僕? 怪我どころかまず落ちないよ




僕は崖の上から川を覗き込む。




〈あぁっ!!〉


レヴィンが突然大きな声を出す。

驚いて少しバランスを崩して落ちそうになった。


危ない危ない・・・


「レヴィン、どうしたの?」

〈い、いえ、試しに魔道書に魔力を纏わせてみたのですが、魔力が吸い込まれていったのですよ〉


「つまり?」


〈この魔道書は器、魔力は水。魔力を注げばきっと何かしらありますよ!!〉

やっと進む!


・・なんでこんな簡単なことに気が付かなかったんだろう?


そうと決まれば・・

僕は魔道書を置き、両手を出す。


「この位かな・・?」

魔力を両手に集め、魔道書に纏わせる。



「!! ・・大分大きな器だね」

〈まだ2割も行っていない・・・ これは相当面倒ですね〉


本当?

うーん・・さっきのでも並の魔導士の全魔力位あったんだけど・・・


次は魔導士10人分!




〈まだ増えません・・〉


じゃあ次は100人かな?




〈これでやっと3割です〉


うーん・・1000人位?





〈まだまだですね〉



もー・・・

どれだけ多いの・・?









・・




・・・






〈8割です、もう少しですよ!!〉


ふぅ・・30分位経った・・かな?


もう汗だく・・


「一気に終わらせちゃおうか、な!!」

魔導士1万人分!




〈おめでとうございます!全部埋まりました!〉

「ふー・・やっと終わった・・・」


いくら魔力が無限でもこれは疲れた・・・

少しフラフラする。今日は早く寝たいなぁ・・





ガキッと音がして、鍵が外れた。

鍵が外れた魔導書は白い光に包まれる。


〈Error!! Error!! ・・!?謎のエラー発生、再起動します。謎のエラー発生、ssい起d動シまs〉

ピーッピーッと甲高い機械音が鳴る。

赤い石も不規則に点滅を繰り返している。

レヴィンのいつもよりも機械的な声にはノイズが混ざっていた。


「レヴィン!?」

〈sいません・・kk過労でしょうか、少々休mます。すiません〉

そう言うと点滅が止んだ。


うーん・・

確かに最近よ忙しかったし、ろくにメンテナンスもしてなかったからなぁ・・




・・・あ・・れ?



視界が・・回って・・・

少し・・魔力を使いすぎたかな・・・


フラりと後ろ向きに倒れる。

倒れた先には地面など無く・・・


・・・・あぁ、崖ギリギリで作業しなきゃ、良かった・・




下へ落ちて行くのを感じながら僕は意識を手放した──














ザボンと雪矢は川に落ち、沈んでいく。

この川は意外と深く、大人二人分程はあり、雪矢はどんどんと沈んでいく。






ザバン



誰かが川へ入った。

その誰かはどんどん潜っていき、先に沈んだ雪矢を抱え、上へと上がっていく。



雪矢を抱えたまま上へと上がっていき、そのまま飛び上がり、雪矢が落ちた崖へと降りる。


雪矢はぐったりとしていて、顔色も悪い。

『誰か』はそんな雪矢を心配そうに見ていた。




「・・・・・」

『誰か』はずっと心配そうに見ていたが、

雪矢を地面へと降ろし、どこから取り出したかも分からない毛布を雪矢に掛けた。







ある筈の魔導書は、何処にも見当たらなかった。

もうすぐ小説を投稿して1年ですね。

時が経つのは早いです。

1年でこれしか進んでいませんが・・・

まさかここまで長くなるとは・・


今回は雪矢君の魔力チートが目立ちました


・・・余り目立ってないですねすいません。

そろそろ物語も終わりが見えてきたかな、という位ですね。


これからも不定期でのんびりと進めていこうと思います。

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