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魔法と闇と絶望と  作者: 凛莉
第三章 ~騎士と本~
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第41話 ルナティア 後編 その3

調子に乗って2話目。


突然現れた男は、後ろに3人の男を引き連れて、エアリの店にズカズカと入り込んできた。

男たちの顔は醜く、ニヤニヤとゲスな笑みを浮かべていた。

・・・・気持ち悪い。不愉快な笑い方だ



「よぉ?エアリちゃん。気持ちは変わったかい?」

「隊長ぉ、隣に美人なお姉ちゃんと可愛いお嬢ちゃんが居ますぜぇ?」


お嬢ちゃん・・・

僕、男なんだけどなぁ。


「ひっ・・・ と、盗賊・・レッドギルティン・・・!」

エアリはガタガタと震え、後ろに下がっていく。


「コイツ等が例の?」

「そ・・そうです!は、早く逃げてください!!」

エアリはへなへなと腰を抜かしてしまった。

目元には薄っすら涙が浮かんでいる。


男達は顔を見合わせて笑った。

「逃げようってんのかぁ?」

「ガハハハハハッ! そりゃ面白い冗談だぜエアリちゃん?」


「み、水の結晶なら渡しません!」

「ほぉう? どうなるか分かってるのか?」

「ひぃっ・・!」


「ハハハッ!震えてるじゃねぇか!

おいそこの姉ちゃん、エアリちゃんに水の結晶を渡してくれって言ってくれよ!」

「そうしたら俺達とイイコトしようぜ!」

「ソコのお嬢ちゃんも一緒にどうだ?」

『ガハハハハハッ!!』


ふぅ・・・・


「ね、アンサ。僕ちょっと怒っちゃったかも」

「・・私もだ」


男達はそんな僕達の心境も知らずに近寄ってくる。

エアリはガタガタと震え、涙を流し目を瞑っている。よっぽど怖いことがあったのだろうか。



「ヒューッ、その顔も可愛いぜエアリちゃん!『今度こそ』俺達が可愛がってやるよ!」

コイツ等、体目当てか。

まずます不愉快。


あの時の星武よりもよっぽど気持ちが悪い。


生かす価値も無い



「お嬢ちゃんもどうだい?クヒヒヒッ」

隊長らしき男が顔を触ってきた。



「触るな気持ち悪い」

「なっ・・・」


僕はその男の手を弾いた。

男はそれがイラッと来たのだろう。わなわなと震えてる。


「折角優しくしてればこの小娘っ!」

エアリが一層ぶるぶると震え涙を流す。


男達が僕達を囲んでしまった。


「やっちまえ!」

「へい!」


一斉に僕やアンサ、エアリにも襲い掛かっていく。

そろそろ・・・


「いいよね?」

「・・っ、は、はい 師の好きなようにどうぞ」


あれ、アンサってば口調が元に戻ってる。

少し殺気立ってしまったかな?


何はともあれ、手を伸ばしてきた奴の腕をまずへし折る。

それ、ボキッと!

そのまま折れた腕を掴んで逃げないようにして・・


「ぎゃあああっ!?」



そしてそのまま剣で首をスパッと!


豆腐でも切るようにアッサリと首は転げ落ちた。

吹き出る汚い血がエアリの店の床を汚していく。

後で掃除しとかないと


「いつになっても切れ味抜群!」


後ろではアンサがエアリを守りながら、血は出さないように徹底的にボコボコにしていた。

やっぱり戦い方綺麗だなぁ・・


あれは僕も見習わないと。


「せーのっ!」

ぶんっと腕を横に振ると、ちょうど一人の男の背中に当たり、ゴキッと骨が折れる音がした。


「ぎゃああああっ」

「たっ・・助けてくれえぇ!!」


一人が逃げ出そうとするが転んでしまう。

「ひぃ・・い・・・命だけは・・・!」

「やだ!」


ボンッと男が血も飛ばさずに弾けとんだ。

その後には塵一つ残っていなかった。


「コイツ、どうします?」

「うーん。とりあえず騎士さんにでも上げておこう! あ、あれ?エアリが気を失ってる」

「さっきまでの見たら無理はありませんね ・・・そろそろここも発ちますか」


ピピッといつもと変わらない音が聞こえる。

〈それもいいですね、人を殺めたらしい・・うわぁ、これは酷いですね〉

「レヴィン。起きてたの?」

〈いえ、つい先程です エアリさんとお店はどうしますか?〉


それもそうだね・・血だらけってのも問題あるし、このままでもよくない気がする。

「とりあえず記憶を無くして、元に戻せばいいのですが」

「そうしよっか。 <復元>!」


血で汚れた床が何も起きていなかったように元に戻る。


「こちらも完了しました」

「うん。 じゃあ行こっか」

〈ミスリル賃をお渡しになられたのですか? 記憶が無いのにプレゼントだなんて、ロマンですね!〉


そうだね、エアリはこの事をきっと二度と思い出さないだろう。

ま、僕達と出会ったことだけは夢にぼんやり出るかもしれないけどね。




「さ、何か騒がしくなってきた。そろそろ行こうか」

「はい ・・その、師よ」

「うん?」


「約束守れずにすいませんでした」

あぁ、最後まで「姉」として出来なかったのを気にしていたのか!


「いいよ、僕も無理言ってごめんね? さ、行こう」

〈ランダム転送開始します〉


また足元に魔方陣が展開される。


「エアリッ!?」

騎士が店へ入ってきた。


そしてその一瞬後に僕達はルナティアを去った。







〈───ランダム転送:ディスティーノ〉

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