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魔法と闇と絶望と  作者: 凛莉
第三章 ~騎士と本~
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第39話 ルナティア 後編 その1

2013年初の投稿になります。


前中後の3話だけでは足りなかったので分割しました。

「この程度で宜しいでしょうか」


地面には土くれと小石の小山が出来ていた。


「この位で十分だね」


後はこれらを硬貨の種類別に分けて・・

これに魔法を掛けて・・・解けない様に硬化─固定─して・・っと



「こんなもんかな?」

〈上出来です〉

レヴィンからもOKが出たから大丈夫だね


「それでは行きましょう」

「そうだね」

〈では私は暫くスリープモードに入りますね〉


こうして僕達は裏路地を出た。


「わ、結構賑やかだね」

「露店が多いようですね。 店も結構多いようですが・・」


「あ、アンサ。この世界では敬語使っちゃ駄目! 年下の子供に敬語なんて怪しまれちゃうよ」

「は、はぁ・・・」

「そうだね・・・・ アンサには僕の『姉』として振舞ってもらうよ。だから僕の事も雪矢・・ユキって呼んで!」


「で、ですが師にそんな事・・」

尚も嫌がるアンサ。 結構強情だね


「皆を騙すのも修行の内!」

「む・・それを言われたら仕方がありません。 ・・では行こうか、ユキ」


「うん」



前々から思ってたけどアンサって演技上手だよねー。

どこかで習ったりしてたのかな?






「あっ」

「? 如何した?」

急に足を止める僕に疑問を持つアンサ。



「あそこの店、人が──!」

「本当だ。 ・・それにあの辺は人が余り居ない。ユキ行くぞ」

「分かった!」


あの少し奥にある一軒のお店。そこには人がおらず、人が一人倒れていた。

僕達は少し走ってその店に駆け込んだ。



「おいっ 大丈夫か?!」

アンサが倒れている人・・少女を揺する。


しかし目を覚まさない。

でも呼吸もしっかりしてるから、命に別状は無さそうだ。


「意識が無いみたいだね」

「カウンターの奥・・本来入ってはいけないようだが、あの奥の部屋にベットが見える。そこに運ぼう」

ひょいと少女をお姫様抱っこをするアンサ 年は余り変わらないみたいだけど、アンサの方が背が高い。



手伝おうか?と言うとアンサは「大丈夫だ。私に任せろ」と言った。

本当のお姉さんみたいだ。




アンサは少女をベットへ寝かせると、少女の額に手を当てた。

「ふむ、熱は無いな・・ 少し様子を見るか」


アンサは少女の顔をじっと見つめている。

少し癖っ毛のある桃色の髪は首元で切り揃えられている。

服は黄緑色のワンピースに白いエプロン・・作業着だろうか?


「この子はここのお店の人なのかな?お客なのかな?」

「お客なら何故従業員が居ないのかが不思議だ。従業員にしても店長にしてもこの子はまだ幼いがな」

「それもそうだね」

お店や繋がっている家にも人の気配が無い。




「うぅ、ん・・?」


少女が気が付いた見たいだ。

こちらを見るなり、ガバッと身を起こした。


「わぁっ?! 貴方たちは・・!? それに・・あれ?わ、私・・」

きょろきょろと周りを見渡す。


「店で倒れていたのを見つけて、こっちへ運んできたんだが」

「あぁっ!そ、それはすいませんっ! わ、私昔から体が弱くって・・」

ごそごそとベットから降りる少女。


「もう大丈夫なのか?」

「はい。心配をお掛けしてすいません。私、エアリっていいます」

ぺこりとアンサにお辞儀する少女エアリ。


「私はアンサ。こっちの灰色のが弟のユキだ」

「よろしくね」

灰色の・・・ そりゃ僕は灰色のローブ着てるけどさ。


「アンサさんにユキさん。有難う御座いました 何かお礼でも・・そうだ!少しゆっくりして行きませんか?」

「ふむ。ならお言葉に甘えて」


休憩も中々いいね。


そこに掛けてていいですよ。と言ってエアリは何処かに言ってしまった。

「そのローブも脱いだらどうだ?」

「それもそうだね」

椅子にでもかけて置こっと





「お待たせしましたっ。 私特製のお茶なんですよ」

オシャレなティーカップには茶色の液体・・・・臭いからしてほうじ茶?


「これは?」

「お庭に生えていた葉っぱを煎じてみたんです。色や臭いは怪しいかもしれませんが、美味しいですよ」

「では頂くとするか」

アンサは飲み物に口を付けた。

僕も飲んでみたけど、やっぱりほうじ茶だ。

この世界にもこんなのがあるんだ



「中々美味いな」

「良かった・・!やっぱりそうですよね!?私も結構好きなんですよ。臭いも慣れてくると和むというか、癒されるんですよ」

ガタッと身を乗り出してエアリはキラキラと子犬のような目をしている。


「そういえば、どうして此処に?」

「どうしてとは?」

アンサが尋ねると、エアリは暗い顔をしてしまった。

しかし笑顔を無理にでも作って明るく振舞おうとしている。

「此処、見ての通り人気無いんですよ」


「近くに雑貨屋さんが出来てからはもう誰も来ません。元から欠陥品だの、食料は不味いだの言われてましたから」

そうなんだ・・


「私のお店の事を知らないって事は、王都の人じゃ無いですね?旅人さんですか? ・・それにしては身軽ですね」

「あ・・あぁ、ここには川があるだろう?」

「? えぇ あまり使われてませんが・・」


アンサは何を始めるんだろう?

そもそも王都に川、あったんだね・・・


アンサはじっとエアリを見つめ、口を開いた。





「実を言うと、──私達は記憶を失っているんだ」

ある日ネタらしきものがぽんっと夢に出てきて勝手に動いていた時はビックリしました。起きている時は何も思いつかないのに、不思議ですね。

やはりどこか心の奥で考えているのでしょうか?それとも何かのお告げなんですかね。

まるで何かのアニメでも見ていた気分です。

しかし内容は殆ど思い出せないのです・・・


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