第2話 見つけたモノは
「案外簡単に終わったねー」
僕達は今、家の魔導書室にいる
レヴィンはちゃんと手首の方に戻したよ
〈そうですね〉
「・・あれ? この本読んだことない」
もう全部読んだはずなんだけどなぁ・・
いいや、読もう
───読まないで 読みたくない 読んじゃダメだ
・・?
まぁ、いいや きっと空耳だろう
その本には、とても便利な物が書いてあった
「即分析」分析したいものを即座に分析し、解除したいものはします
「無効化」無効化したいものを無効にします 例外はありません
「魔法創造」多くの魔力を使い造りたい魔法を造ります 但し、不老、不死、死者蘇生はできません
この三つだけ、それでもとっても得をしたような気分になった
じゃあ、自分はどんなものか即分析を使って分析してみよう
・望月 雪矢 6歳 男
・魔力:∞
・能力;即分析、無効化、魔法創造
・魔法:∞
・得意魔法:∞
・強さ(体術・魔術含め):EX
・速さ:EX
・特殊魔法:Aeternam solitudinem《永遠の孤独》
「・・最強すぎない?レヴィン」
〈私に聞かれても困ります、マスター〉
ま・・魔力∞って・・・
「そういえば、特殊魔法のこれ、何だろう?」
〈永遠の孤独、ですね〉
「面倒だからアイメルツスリーディメヌって言って、永遠の孤独って書いて使おうかな?」
〈言葉の意味が理解できません〉
「どれ?使ってみようかな《永遠の孤独》」
〈マスター、もうアイメルツスリーディメヌと言わないのですか?〉
「う・・やっぱり日本語が落ち着くの!」
〈それよりもマスター、もう明日は入学式ですが〉
「あ・・・だ、大丈夫だよ」
・・レヴィンありがとう、忘れてた
そう心の中で感謝しておいた
僕は《永遠の孤独》を使ってみた
あぁ、だけど これを使わなきゃよかったって
思うだなんてなぁ・・
今の僕には知る由も無かった
「《永遠の孤独》」
すると雪矢の体が闇の様に黒い炎で包まれた
「うわあぁっ!?」
そしてその炎は雪矢に吸い込まれるように消えていった
「むぅ、何だったんだろう?」
〈さぁ・・?〉
何も無かったなぁ・・何だったんだろう?
「ねぇ・・レヴィン」
〈何でしょうか?マスター?〉
「僕は・・化物かなぁ・・?」
〈言っている意味が分かりません〉
僕はまだ、アレ(・・)に気づかなかったのだ
1話よりも短い!
あぁ、プロローグもあわせて一気に3話書いてしまった
しかし止らないMO☆U☆SO☆U!!
雪矢「何なのこの人・・」