第10話 学校
あぁ、今日も始まる 一番憂鬱な時間
騒がしい学校が
「・・・」
僕は瞬間移動を使って教室に移動する
まだ誰も居ない
「暑い・・」
今は夏、半袖の制服なのだが、雪矢は長袖を着ていた
「レヴィン、誰か居る?」
〈まだ誰も 生命反応見つけ次第、お知らせします〉
「ありがとう」
そして僕はオカリナを取り、口にする
カーテンを開けず、ドアも閉め、電気も付けていない
薄暗い中、雪矢はオカリナを吹く
練習しても何も無いのだけどなぁ
僕はそう思いながらオカリナを吹いていた
何分ぐらい経ったのだろう? そんな時、レヴィンが言った
〈マスター、生命反応有り、もうすぐ此処に到着します〉
「ありがとう、レヴィン」
僕はオカリナを鞄に仕舞い、席に座り、本を読む
[ガラッ]
「・・あれ?確かに笛の音が聞こえたんだけど」
「・・マーレ=ミゼ・シレナさん、おはよう」
「うぇ!?あ、あぁ マーレでいいわよ 後、おはよ」
マーレは自分の席に座り、机の中に教科書を入れ、動く
「暗い! 折角の朝なのに! カーテンも開けて! これでようやく朝が来た!」
一連の動作に何故か僕は拍手をしてしまった
[バーンッ!!]
「一番乗りぃぃぃ!!!」
「ちくせぅ・・・負けた」
「「あれ?」」
呆然としている2人を見て、少年二人は顔を真っ赤にして教室に入った
「おはよー」
「あ、ユズキ、おはよう 今日は早いね」
そういえば僕とマーレを除いて、3番目だ
まぁ関係無いけど
「雪矢君おはよう」
「おはよう」
一応返事はするよ 僕だって
でも、静かにして欲しいな
「おはようございます」
『おはよーございます』
「・・・」
僕は全員でする朝の挨拶はしない
面倒だし
「今から抜き打ちテストを行います!!」
『えぇぇぇー!?』
少し有り難いかな、静かになるし
「プリントは渡りましたね? では・・始め!」
「やべぇこれむっず・・」
「わかんねぇ!」
「むずー・・」
簡単な方だと、僕は思うんだけどなぁ
「先生、終わりました」
「早ッ」
「はえぇ・・・」
「俺も!!」
あぁ、本の続きを読もう
他の人には普通の本に見えるよう、カモフラージュしている
魔導書を・・
あ、これ面白そう 錬金? 別な物に変えるアレか
熱中してたら授業終わってた。
次は水泳か 実験したいなぁ
水属性の魔法。
霧島ユズキにばれるかもしれないけど、その時はその時で
† † † † †
「次は水泳だ!やったー!」
「ユズキ、そんなに嬉しいの?」
「え、だって水泳得意だもん!」
実は水属性が得意な魔導師だしね
水とは仲良しなの!
「マーレちゃんも泳ぐのって得意だったよね?」
「一応名前に海、と人魚が付いてるから、それ相応にね」
マーレちゃんって本当に人魚みたいに泳ぐんだよね~
[ピーッ]
「冷たい!」
「すぐ慣れるわよ」
えーっと、笛が鳴るまで時計回りで回って行くんだよね
「ユズキ、置いてくよ」
「あう、マーレちゃんまt・・ごふっ!げふ、げふ!」
水が入っちゃった・・うえぇ
しかもマーレちゃんに置いてかれちゃった
「・・大丈夫?」
「げっほ、げほ・・うぅ・・もう大丈夫、ありがとう」
「そう」
雪矢君・・
泳ぎ、すごく速いし、上手だ
「・・ぷふぁっマーレちゃーん!」
「ユズキ遅い!」
あう、これでも頑張って泳いだんだけどな
「うりゃ!」
潜ったんだけど、皆の足ばっかりだ
・・あれ?雪矢君、プールの底辺りで泳いでる
むむ?魔力反応?
おかしいな・・・ぶくぶく
「う・・ぐはぁっ!」
「やっと上がってきた」
「し・・しぬか・・と・・」
にしてもさっきの魔力反応
誰かに似てた気がする。
今回は話が進んでないgdgd感が半端ない回でした。
地味にバレかけてます。
だけどまだバレるのには早いのです。
ここをどうするか・・