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別れのその先  作者: べあ
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愛した女性

ある日、半年付き合った彼女に振られた。18歳の僕は恋愛経験はそれほど多くはなかったが、間違いなく心から愛していた女性だった。そんな彼女に振られた。自信がない人は嫌だと言われた。僕はたしかに自信がなく、「いつか浮気されるのだろうか」「目の前からいなくなってしまうのではないか」そんな不安を付き合っていた当時は常に抱えていた。それがいけなかったのだと気が付いた時にはもう遅かった。そこから僕の『自分磨き』が始まった。思い立ったらすぐに実行しないといろんな言い訳をして行動しないことはわかっていたので、すぐに流行りのジムに入会した。人生で初めての筋トレで最初は何が何だかよくわからず、動画で見た良さそうな筋トレをした。週に5.6回。今まで、何をするにも彼女が基準だった僕は、久しぶりの自分のための時間が楽しかった。昔から、常に楽な道を選んできた僕は、なかなか慣れない楽ではない道だったが、それを続けていくことですらも僕の自信になっていた。そして半年後にはかなりの自信がついていた。今なら、もう一度付き合っても「前のような失敗はせず楽しく付き合っていける。」そう思った。しかしそのころにはもう、彼女はこの世にはいなかった。病気がわかり、僕の人生を邪魔したくないという思いから、別れを告げたということを共通の友人から聞いた。「自身が付くのに半年もかかってごめんなさい。」

僕は一生、彼女に恋をしているだろう。

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