第二話 創生
ピチャン
ピチャン
ピチャン
ツ…ツン
水の音が聞こえる。
「ゔ…!ゔぉぇ!ごほ"!ごっ!ゔほぉえ"!!がっ!」
嗚咽、体の半分が瓦礫の屑と砂に埋もれ、目を覚ましたソレは暴れている。
「いぎっ!いぎっ!息っ?!!O2(オーツー)??!!!」
それは瓦礫を押し返し、ばたばたとのたうちまわって地面を転がっている。「無酸素?!!ナンデッ??!!!」と問いかけるガラガラの声
何百年もの年月が経過したこの地下施設はとうの昔に外界から隔たれ、ほぼ無酸素状態となっているのだ。
だが不老不死の体質が影響し、気絶するはずの酸素量でも体が勝手に活動を繰り返し、余計に苦痛を感じる結果となった。
「ジヌッ!シヌッ!!ムリ!!!ソトォォォオア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!」
ソレはがらがらと砂の壁を這いずり、ガリガリとなった手で全力で砂を掘り、外気が侵入し光が射しこんできた。砂埃は光の放物線を美しく作っている。何年ぶりの光は目に毒だが、今のソレにはどうでもよかった。
「ア!O2!O2!ヒカリイデェ!!!」
そしてついに何百年ぶりに外気のある外へ出て、ソレは産声をあげたのだった―――――
「ウ"ゥ"ゥ"ゥ"ォ"ォ"ォ"オ"オ"オ"オ"エ"ェ"エ"ア"ア"ア"ア"!!!!ゴホッ!ォォ!!ォォ"オ"!!!」
そして産声を共に彼は胃液を吐く事となった。青ざめた顔で冷や汗を垂らしつつ彼は全力で吐き出した。人体が不老不死化になる工程の間に空間内が無酸素に満たされたため、それがかえって人体を冷凍睡眠状態にした。不老不死化が完了し、人体の機能を取り戻したため急速に酸素を取り入れ、過剰な心肺活動がアドレナリンを過剰生成させ、結果、吐いたのだ。
「は"ぁ"っ!…は"ぁ"ぁ"!!やべぇ!!不老不死化こぇえ!!!昔本で読んだ事そのまま起こりやがった!!!」
昔本で読んだというのは【本当は怖い不老不死】と言う題名の不老不死になったら困る事が記述されたものの事だ。
しかし不老不死による体質で、彼の人体機能の回復は早い。その為、口の汚れを手で拭って、辺りを冷静に見まわした。
「はぁぁぁぁ……よし。……森か。……………」
……森だと?
可笑しいな。此処は王宮があった場所のはずだけどな。そういえば今何年だ?何百年も経過すれば国の一つや二つ滅ぶ事も一応はあるもんか?わかんねぇなぁ...。
「しかし相当時間が経過したなこりゃ。すっぽんぽんじゃねえか俺」
これじゃ現地民に合うどころじゃない。
「ん~っと………分解で液化、抜き取り、再構成っと」
裸の彼は足で地面を軽く叩くと、その瞬間に黄緑の光が生じた。すると、周辺の土や草木からコルクで抉れたような跡が出現し、ドロリと腐敗したような廃棄物がそこから生じた。廃棄物の粘液が徐々に木製の細長いロープの集合となり服と下着を形成し、彼の体に巻き付いた。
「使えるって事は体内の魔導回路は問題ないって事か。思ったより不老不死のデメリットは少ないっぽいな。"ストック"は全部消えた感じだが」
俺の体に刻まれた術が消えてるって事は、不老不死の工程で術同士の互換性が取れなかった臭いな。思い当たる原因は結構あるが、無くなったなら仕方ない。王宮の合った場所がこんな何もない森に成るって事は、そんだけの時間が経った、無酸素の状態で気絶せずに活動できた、この二点で言うなら不老と不死はある程度実現できたわけだ。
あとは外見次第か。
「髪は生えてるな。顔の形ちょっと変わってる?肌が結構白いな。不死のまま地下に何十年、何百年も居たから色素が抜けたのか?いや、血液が青くなった時にも肌は白くなる。鏡でも作るか」
鏡、というかガラスは基本炭素から生成できる。俺は地面に手を当てて、地面に魔力を流してそこに意識を集中させた。まず炭素以外の不純物を分離、その後に圧縮、反射率を向上させるためにガラス内部にナノチューブ構造を作るか。
地面についた手から青い光が生じれば、そこから徐々にガラス質の物体が生じる。それ以外の不純物は分解によりヘドロへと形成された。
「よし。鏡が出来たな」
それを顔に向ければ……成程、顔は昔に比べれば若くなったわけか。妙に女みたいな顔だが。胸も、股も触っても問題なし。性別が特段変化したわけじゃないらしい。性別が元から変わると、ホルモン量やら人体の構造の変化で色々とデメリットを被るからな。髪はそんなに伸びていないらしい。まぁ、遺伝的な体質と髪質で髪の伸び具合は変わるものな。
髪が黒から茶毛になっているな。目は生まれつきの青で何ら問題なしといったところか。髪がボサボサになっていないのは……不死による影響か?不死化による髪質と肌の健康が期待されるなら、この術の応用で美容錬金術師でもやってしまおうかね、ヘッヘッヘ
美容は本当に儲かるんだ。
「………ふ~………町、は、何処、かな?」
立ち上がって辺りを見渡す。ただし、森、森、森。
「サーチ(探索)」
短縮された詠唱で魔法を発動させる。すると、割と付近で大勢の生命反応を感知出来た。約三十人弱と言ったところか。付近だが、これは空から地上を眺めているのと同じ感覚だ。実際に歩いたら割と遠い。
「出不精なんだが、まぁ、こうゆうときは自分の殻を破る時だな」
歩くだけだけどな。
最初は自分の体の調子がどんなもんかを知るために歩いたものだが
「不死化の影響か?」
随分と体の調子が良い。気づかないだけで、実際は体にそこそこの限界があっても不死化で自動的に疲労を治癒している可能性もあり得るんだよな。不老不死と言っても、物体を無から生成できるわけじゃなく、普通に栄養失調にはなるとはおも……
だが体はがりがりでもない。
「細胞の増殖量は仕組みとして決まっているからな。そのタガが外れた可能性があるな」
そうしてクロフトは、ブツブツと喋りながらとぼとぼと人がいる場所へ向かって言った。
場所は変わってクロフトが目指す先、その集団は、何やらボロボロになった馬車を引いているガタイの良い連中だった。動物の毛皮を羽織り、肩や腰回りには急所を守る金属製の覆いがついていた。先頭に立つスキンヘッドに十字の入れ墨をした目に傷のある男が後ろを向いた。
「おい!お前ら!何度も言っておくが商品には手を出すなよ!馬車ん中にあるモンでも遊んでける分はあるんだ」
一人の男が手を突き上げて言った
『おいおい!そりゃないぜお頭!俺ら苦労して商人からテカペ騎連隊どもを引っぺがして傷も受けたってのによぉ!せめて数人ぐれぇ女奴隷を分けてくれたっていいでしょう!』
「だったら"中央"に行くまで我慢しやがれ!そこだったらイイ女共も沢山いんだ!俺が良い店連れてってやるってんだよ!」
ふぉーっと男たちの声が上がり、男は返した。
『約束ですぜ~!お頭!俺約束忘れねぇかんな!』
スキンヘッドに十字の入れ墨を持つ男、本名はワーゲル・ヒンセン。戦争のありすぎたこの世界では、貴族の権力が猛威を振るい、あまりの王族や貴族連中の悪行に彼は辟易し王立軍を除隊した。
軍の高位階級に属せば、軍師としてだけではなく"貴族"の仲間入りにもなれる。だがその世界では金と権力が猛威を振るい、彼もそれによってふるい落とされた人間の一人だった。
「………テカペの連中はしつこい。一見ただの平民の女共に見えるが、追跡のプロだ。急がないとな....。……それに、なんだか嫌な予感がするんだ」
側近にそういって、頭痛のする額を手で抑えた。
"正直なところ、昔を思えば思うほど、こんなつもりではなかった"。今では立派に盗賊共の仲間入り、しかも自分はそのリーダーだと来たもんだ。だが、これだけの額があれば、俺は――――
ガサッ
そのとき、何かが近づく音が鳴った―――
クロフト。茶髪に、青い瞳、そして異様に白い肌。少し濃い下まつ毛に、綺麗な細長い眉毛。質の良いウルフカット的なロングの髪。木編みの服装。その見た目からは女性と思ってしまっても仕方のないものだった。
「お、居た居た。商人か何かか?のわりには割と殺伐としてるもんだな。もしかして盗賊か?まぁ何でもいいや俺――――
―――やべぇお頭!テカペの女中どももう到着しやがったぞ!解散しろー!荷物を分散させるんだ!!』
「え、あの」
ワーゲル・ヒンセンは大振りの刀を持ち、切羽詰まった様子でクロフトに剣先を向けた。
「畜生!俺の運も此処までって事かよぉ!てめぇら!荷物絶対に運びきるんだぞぉお!!」
クロフトは手の平を見せて肩を竦めた。
「いや待ってくれよ。俺はそのテカ―――
「ダマレェ!!てめぇがどんな"バケモン"か俺にゃ分かってんだよぉお!!」
クロフトは青筋の出来たひきつった笑みで聞こえないように「話を聞いてくれません」と愚痴をこぼした。
ワーゲル・ヒンセンは冷や汗を流していった。
「てめぇ!トンでもねぇ魔力量しやがって!!最初は気のせいかと思ったが今見て確信したぜ!実力は賢者級だな!!」
賢者級?賢者級ってなんだ?
「いや、俺男だぞ。それにあんたらを追ってきたわけじゃないんだ。逆にどうやったら信じるってんだよ」
「今から回れ右するんだったら信じるぜ!」
消えなって事か
「いや、実は歩き疲れて馬車乗せて欲しかった....」
「だったら金払いな!」
「すまん金ないんだ」
「ふざけてんのかてめぇ!!」
「ふっ!ザっ!ケっ!てねぇよ!!出会い頭に黙れだのふざけんなだのナンナンだよおめぇえ!!」
沸点が低いクロフト、ぞんざいに扱われすぎて顔真っ赤で怒鳴り返す。怒りながらクロフトは服を脱ぎ始めた。
「おい何脱いでんだ!」
「てめぇがテカペだのなんだの言うからだよ!今から素っ裸になって男だって証明してやんよ!!ほら!!!ほら!!!もう脱ぐぞ!!!脱ぐからな!!!目に焼き付けろよ!!!」
ワーゲル・ヒンセンは焦って手を前に出した
「待て待て待て!!早まるな!!!誰もてめぇのモノなんか見たかねぇよ!!!俺が悪かった!!!馬車に乗せてやるから俺に見せてくんじゃねぇ!!!」
言質を取れれば「よし!!」っとクロフトは脱ぎかけたパンツを勢いよく上げた。交渉勝ちだ。
ガランガラン…ガランガラン
「いやぁ、ほんと助かったよ。…俺はアーズ・クロフトだ。本業は錬金術師だが魔術師でもある。あんたは?」
馬車を引いているワーゲル・ヒンセンに問いかける。
「俺はワーゲル・ヒンセンさ。昔は王立軍に入ってたが、訳あってやめて、今はしがない盗賊共の長をやってる」
そう自嘲気味にヒンセンは笑った。
「野蛮な奴らの長やれるってことは、しっかりした職でやってけたってことだろ。どうしてしがない盗賊なんかに?」
ヒンセンは遠くを見た。
「色々とな」
クロフトは理解し、鼻を鳴らした。
「ま、色々とあるもんな」
馬車の中に入っている檻を見れば、そこにはボロボロの格好をした女子供が居た。それは奴隷だ。クロフトが見れば、彼女たちは静かに言った。
『助けて....』
クロフトはその言葉に何も感じていないように変わらない表情を向け、次には後ろを向くのをやめた。
「奴隷共を見てそんな顔とは、ひでぇ奴だな」
ヒンセンはクロフトを見て笑った。クロフトは肩を竦める。
「俺のとこじゃ、奴隷ってのは日常生活に必要不可欠だったからな。"人"を過剰に働かせないために手伝いの"奴隷"が居るって理屈だ。適材適所さ」
まぁ、俺の時代じゃ、こんなに待遇が悪くはなかったが。
「そうか、地獄みてぇな場所だな」
ヒンセンは笑い飛ばした。その言葉を聞いて、クロフトは肩を竦めた。
「あんた、盗賊らしくないな」
ヒンセンはその言葉に反応を示さなかった。暫く黙ったのを見て、クロフトは続けて言った。
「気を悪くしたなら謝るよ。責めたつもりじゃない」
「気にすんな」
暫くの沈黙が訪れると、クロフトは口を開いた。
「そういやテカペの女中だか言ってた気がするけど、それって何のことだ?」
「お前テカペ騎連隊知らねえのか?」
「知らない」
「はぁ……場所によっちゃテカペ聖騎士だなんて呼ばれたりもするな。教会で選ばれた修道女の中で、指折りの実力者たちを集めて出来た国の為の国による聖騎士の集まりさ。神様に賜った"奇跡"つーものを振りかざして人を残虐に殺すのが大好きな奴らだ。実際、俺の仲間でも、ヤベェ殺され方したやつはそこそこに居る。神の罰だってな」
「"奇跡"………神から賜った、なら。それは"権能"じゃないか?」
「そうだ。あくまで奇跡、マジもんの神からもらった"権能"じゃねえ。昔は権能持ちも大勢居たらしいが、戦争ばっかし過ぎて権能持ちも減ってった。今じゃ、儀式で得られる奇跡で戦うのが主流なのさ」
奇跡と権能、この二点の違いは能力の強力さだ。権能は数年に一度顕現する神降りの日に、不特定少数に与えられるもの。権能は強力であり、等しく超人的な力を与える。
奇跡とは物語の事だ。権能持ちの誰かの物語を、その日を"儀式的"に再現する事によって"物語を呼び出し"、その物語の軌跡を対象者に植え付けるモノの事だ。ただこれは権能持ちの物語以外にも作用する。
例えば、権能持ちに限らず「勇者が魔王を倒しました」という"実在"の物語が存在する場合にも、その物語を儀式によって呼び出して"奇跡"として人に定着させることも出来る。ただ、問題点が一つだけある。
クロフトは言った
「"奇跡"はあくまでも物語の軌跡だよな。戦う途中で死んだ英雄の物語でも受け継いでたら、その因果も受け継いでしまう。奇跡をその"終着点"まで使ったら、何らかの要因で強制的に死ぬはずだ」
「そうだ。物語中に実在した主役の弱点、物語の主人公が受ける傷や病気、果てには"結末"すらも奇跡は再現する。テカペ騎連隊はそれを承知で奇跡の儀式を受けたのさ。なんせ、国王が指名したんだからな。断れば極刑だ」
「成程」
何時の世も変わらんな。
「それに、テカペ騎連隊の中には絶手アンネリーゼの奇跡を受けてるのもいやがる」
「絶手アンネリーゼって?」
「数年前に死んだ弓使いさ。一撃で必ず一人の敵を屠ったって言われてる。177の矢が177の敵を屠り、結果的に魔法使いに殺されたって言う英雄さ」
「成程、それは危険だな」
奇跡は何も与えられた本人のみに発揮されるものじゃない。その因果に標的とされた瞬間、自分すらも巻き込まれる事がある。つまり、"一撃で必ず一人の敵を屠った"という物語の力によって、矢を一撃でもくらえば必ず死ぬ。それが奇跡だ。
「まぁ、俺は殺せないと思うけどな」
クロフトは顎に手を当ててニヤけた。不死身であるクロフトは、何度殺されようと復活するので食らっても問題は無い。殺したものは復活しなかったという物語でなければだが、そんなピンポイントの物語は存在すること自体が中々難しいだろう。自分以外に不死者が居た場合は別だが。
「そうかいそうかい。まぁ、そんなのは実際に会って確かめるんだな」
ヒンセンは笑った。
森と森の間を進む時、開けた平地に出た。ただ地面は何度も雨に濡れているからか、ここから先はやや固まった泥の道になっていた。
その先には壁が見えた。
「国境線さ。警備員の連中は基本雑だ。事件も起こった事がねえから、大して警戒も無いんだろう」
クロフトは頷いた。
「成程な」
巨大な城壁が大蛇のように伸びているその場所。城壁には限界が見えず、高度は300mに到達していた。高度の影響による脆弱さを補う為に、それはやや傾斜に積まれており断面的に見れば三角形となるだろう。
またその城壁は7階層となっており、階層ごとに外を眺められる胸壁のあるベランダが均等に作られ、その間には無数の銃目もある。
見るに階層ごとに弓兵が矢を構え、侵略者を迎撃する為の構造なのだろう。
傾斜と高さからでは通常の方法では壁を乗り越える事は難しそうだ。均等に配置されている監視塔の上では弓持と望遠鏡を持った兵士がおり、こちらを観測したように反応を見せ、城壁の連中と何かしら話しているのが分かる。
「ヒンセン、ありがと。俺は一人で行くことにする。色々とやりたいこともあるからな」
ヒンセンは言った。
「そうか。丁度勧誘しようと思ってたんだが、残念だな」
「俺は冗談に小粋な言葉を返せない人間なんだ。どの意味でも良い反応は期待しないほうがいいぜ」
ヒンセンはその言葉に鼻で笑うと、道を曲がった。
「俺たちは此処から曲がる。コネがあんだ。じゃあな」
「おう」
クロフトは手を振って、ヒンセンが少し遠くになるまでは見送った。
「さて、今はどうなってんのかな」
壁に向かい歩く。地面は柔らかいのかそこそこ足が沈む。
足の沈み具合見るに結構奥まで崩した感じだな。俺が知る限り進行してくる兵士の足を奪って疲弊させるためにこんな泥の地面にしてる事もあったな。わざと濡らしたりもして。かといって、こんな大規模になることもなかったわけだが。
この広さを見るに、これは少数の侵略者じゃなくて、大規模な師団規模の軍隊か。
「入国をしに来たんだ!門を開けてくれ!」
クロフトは門前に佇み、門を叩く。音が響きやすい。
『入国審査票を持ってるか?!何処から来た!!』
頭上から顔を出す甲冑に身を包んだ騎士が問うた。
「何も持ってない!海を渡って来たんだ!そこそこ遠くから来た!」
このウソ通じたら嬉しいな
『嘘をつけ!海はこの壁の向こうにしかない!!それ以外は国に囲まれてんだ!!海わたってどうやって此処に行きつくって言うんだよ!!!』
バレた
「地下にずっと引きこもってましたぁあ!!!」
事実
『そうか!今から行く!待て!!』
ガコンと音が鳴れば、頭上から梯子が降り、梯子をかけた穴から男が覗き込んできた。
『何してる?早く上がってこい!』
「あぁ」




