なりたい私の創り方
これは、私がいつも憧れていた「なりたい私」になっていく、
そしてそれからの物語である。
子供の頃の夢というものは、
大人になった今も抱いていると言えば、
現実を知らない不憫なやつだと思われかねないだろう。
私は今、子供の頃からずっと憧れていた世界、芸能界で、
演技・歌・様々な表現を通してエンターテイナーとしての夢を叶えている最中である。
2021年、3月。
それは確実に運命に導かれていた。
3月1日、動画配信サービスの自動再生機能にて1件の動画を目にした。
あるグループに属する1人の魅力的な男性に出会った瞬間であった。
否、実際に対面での出会いはまだ果たせておらず、
こちらが一方的に認識しているだけではあるが、後の出来事を踏まえても、
あえてこう表現したい。
普段観ているチャンネルではない。
当然、情報検索もしていない。
実際の記録を辿ると、その半年ほど前、
そのまた3ヶ月ほど前に彼らの2件の動画を観た履歴は残されていた。
その実、今をときめく男性アイドルグループの彼らは、
観れば観るほどに人としての魅力が溢れており、
一日の内に、そして来る日も来る日も、
過去の動画が尽きるまで彼らの動向を観漁った。
今思えば当時興味を持って追っていなかった私でも知ってはいた存在なのだから、
それは至極全うな流れなのだろう。