カルナバルTimes (2050/2/13)
昨日今日と某Vから始まるeスポーツの試合を見てたら、2日間過ぎてました……
やはりeスポーツは良いですね!
NF杯予選Cブロックの残りvs弱小校は盛り上がらないのでダイジェストにします。
30年前の日本にサッカーや野球専門番組があった様に、eスポーツが世間に広く浸透している2050年ではBFカルナバル専門番組が毎週日曜夜10時から放送中。
「こんばんは!本日もサトパンこと佐藤亜麻と!」
「矢部宮浩二が今週のBFカルナバルのニュースをお送りすんで〜。」
人気アナウンサー・佐藤亜麻と人気芸人・矢部宮浩二のタッグで毎週最新のニュースを届けているこの番組は同接数・アーカイブ視聴数共にスポーツ番組では他に敵がいない程の人気ぶりだ。
「そんで、今日は何すんの?」
「ご存知の通り、1月から3月はプロの公式大会はありません。ですが今、高校生達の熱い戦いが繰り広げられています!」
「お!NF杯やね?今年は革命世代も沢山出場してるらしいやん?」
「そうなんです!我が国の未来を背負う若者達が世に名を残さんとしているんです!」
「僕はJ-Kidが好きなんやけど、結果はどうだったん?」
「矢部宮さんも気になる予選の結果は……、こちらのVTRをご覧下さい!どうぞ!!」
NineFoxCup。
高校生達が凌ぎを削る今大会は先程予選全試合が終了し各ブロックの勝ち上がりチームが決定しました。ほぼ全てのブロックで強豪校枠の高校が勝ち上がりを決め、特に革命世代の所属する高校は圧倒的な試合内容でした。〝悪童〟J-Kidの国土防衛大学附属高校に至っては全試合のラウンドを2分以内に終わらせるという異次元の強さを誇り、他にも〝幻影〟KaFuu、〝軍曹〟Sir、〝狂科学〟NitRoの高校も危なげない勝利を得ています。
「矢部宮さん!お気に入りのJ-Kid、如何ですか?」
「もう既に日本代表に選ばれても良いような人材やからな!流石としか言えんわ!そういえば、もう1人の革命世代シャランガはどうしたんや?もしや…負けたんか?」
「よくぞ聞いて頂きました。雲隠れしていたシャランガですが、彼ほどの逸材が埋もれる筈が無いですよね?本日のカルナバルTimesでは彼の所属する仙ヶ谷高校を特集します!」
「お!楽しみや。では、どうぞ!」
◇ ◇ ◇ ◇
-特集・サトパンのココ調べてみました!-
「今大会の予選は12のブロックに分けられ、各ブロックの1位のみが決勝ラウンドに進みます。12ブロックの中で唯一強豪校枠を下して勝ち上がったのがCブロック仙ヶ谷高校です。
私が注目する選手は2人。
1人目は言わずと知れた革命世代〝精密機械〟シャランガ。堅実なスナイパーとして知られ、その正確無比なエイムは間違いなく今大会No1!夏の大会では彼の前校・神乃蔵高校から出場し惜しくも4位という結果でした。夏にJ-Kidに苦杯をなめさせられているので今大会でのリベンジが期待されます!
2人目は無名ながら凄まじい活躍を見せている剣士のスサノ。かの龍造寺右京を彷彿とさせるようなプレイスタイルで敵を斬り伏せます。ユニークスキルの〝弾避け〟も幾度となく成功しており、若手発掘を主目的とする今大会1番の成果だと既に囁かれています。未だ謎の多い彼女に目が離せません!
そんな2人が所属する仙ヶ谷高校の試合を振り返りましょう!
①vs青山田高校(2月4日)
シャランガの強さが際立った試合でした。彼1人で6キル!序盤の失敗をしっかりと取り返していきました。敵がBossや4SUという猛者にも関わらず対等以上に渡り合っていたスサノも評価するべきでしょう。
②vs壇ノ裏高校(2月7日)
シャランガが安定の5キル、スサノが2キル、他のチームメイトのヴォルト・ニト・テレスが1キルずつというチームの完成力を示し危なげない勝利でした。
③vs東の上高校(2月10日)
この試合はSNSで拡散されたので知っている人もいるのではないでしょうか。スサノとテレスが敵5人に囲まれるも気付けば全員彼女の剣の錆となっていたという恐怖すら感じる瞬間でした…。この試合でスサノは脅威の6キルを達成。シャランガ一強と思われていた仙ヶ谷高校の認識を変えた試合でした。
④vs桜岡高校(2月13日)
2時間前に終了した最新試合の速報です。一言で表せば安定感。全く危なげなく試合を終えたとの事です。彼らにも強豪校の風格が漂い始めたか!?
以上の4試合を全勝でCブロック勝ち上がりを決めました。接戦だったのは初戦の青山田高校戦のみで残りの試合では彼らの強さを存分に広めています。
決勝ラウンドまで2週間…突如現れたダークホース・仙ヶ谷はどこまで上り詰めるのか!?注目です。」
◇ ◇ ◇ ◇
「矢部宮さん、いかがでしたか?」
「シャランガ所属の高校が勝ち上がるのに驚きはないけど、その高校に彼に劣らない剣士がいるのは興味深いな。革命世代のチームは良くも悪くも彼らのワンマンチームが多いやろ?仙ヶ谷高校がシャランガと剣士の子の二柱での戦いができるならJ-Kidにも勝てるんちゃうか?」
「おぉ!それ程ですか!」
「しかも…剣士の子はべっぴんさんやな!うん?この子どっかで見たことあるで?」
仙ヶ谷高校Susanoは未だ無名だが、仙ヶ谷高校月城八都寧は剣道界では有名人だ。BFカルナバルの特性上彼女らは同じ顔をしている。スポーツに精通する芸人・矢部宮が顔覚えがあるのも頷ける。
世の中に顔が知れていた八都寧⇄Susanoの素性を隠す事はいよいよ難しくなってきた。
身バレというのはスポーツ選手の宿命なのだから仕方ない事なのだが…、仙ヶ谷高校にとって利点はない。
幸いにも矢部宮は番組内で彼女の本名を発言する事はなかったが、顔が映った動画が公式放送で拡散されている以上時間の問題だ。
「NF杯決勝ラウンドは2週間後の3月1日から再開です!」
「プロの試合がない分、彼らに集まる視線も多い。アツイ戦いを期待してんで!!」
「以上!2月13日、カルナバルTimesでした!」
◇ ◇ ◇ ◇
同時刻。
VAULT ⇄颯は試合が終わり自分の家に帰宅していた。ベットの上で自分達が特集されたカルナバルTimesをリアルタイムで見ている。
予選を通して3キルだけだった彼を取り扱う時間は無い。少し寂しい気持ちになりながらリラックスをしてスマホを眺める。
ピロンッ!
【水篠 梵:大会お疲れ。明日話し合いたい事がある。時間空いてる?】
突然メッセージアプリでSharangA⇄梵からのメールが届いた。
【ハヤテ:いつでもいいよ。俺からも話したいこともあるし。】
颯はすぐに返信をして、仰向けになり天井を見つめ、ふぅーっと大きく息を吐く。
ヴォルトの失敗で、少しギクシャク気味の2人は何を話すのか?
ブックマーク&高評価、ぜひお願いします!
追記:私生活の関係で次話が遅れておりますが、少々お待ちください…




