術が無い
「い、古の…ヴァハムート…だって!!!」
「む、婿殿よ…」
震えた声でゴルドが召喚獣のいる方向を指差している…
優也はゴルドの視線の先を辿る…
「あっ!!!」
この場にいてもヴァハムートから感じる波動を感じてすぐに周りの者達と避難する事を考えていた優也とゴルドの目に飛び込んできた光景は…
「ティ、ティナ…!!!
ナギさんに愛ちゃん…⁉︎
ジーニャさんにジーナ…それにサブリナさん達まで…」
「ま、まさか…戦うというのか…⁉︎
あのバケモノと…!!」
「き、危険です…!!
お義父さん…すぐに助けに行かないと!!!」
「う、うむ…!!
シルヴァ…子供達を頼むぞ…」
「はい…あなたも気をつけて!!」
ガシャン!!…ガシャン!!…ガシャン!!
「王子様ぁ!!!」
突然…フロアの入り口からケイティが入ってきた…
「もう!!!…ケイティは探しましたですの!!!
昨夜はジーニャ様の部屋に入れてもらってスリープモードに入りましたけれど…
ケイティが起きたらジーニャ様もジーナ様も居られなくて…
ケイティは寂しかったですの!!!」
手を広げて優也に抱きつこうとするケイティだったが…
「ケイティ!!!」
「…は、はいですの…⁉︎」
「ゴメン!!!大変な事が起きたんだ!!!
…君も一緒に来てくれ!!!」
「…は⁉︎」
優也は強引にケイティの手を掴む…
「行くぞ…婿殿!!!」
…頷く優也。
「…あの…ちょっ、ちょ…ちょっと…」
ゴルドは二人を連れて瞬間移動した…
「……くっ…!!!」
巨大なヴァハムートと対峙する魔女達…
「て、手が出せない…何をしても…無駄…」
その時、プラティナの頭の中にテレパシーの声が響く…
…そんな事はないですわ…プラティナ王女…
「その声は…ジーニャさん…」
一つだけ…可能性があるのです…
「そ、それは一体…」
…それは…私も…使った事は無いのですが…
五つの元素をぶつけ合ってその因子の爆発力を利用する混沌・遺産魔法…
『アルティマ』…
「カ、混沌…遺産魔法…ですって…⁉︎」
そうです…その『アルティマ』という魔法なら…
或いは…
「と、とにかく…やってみましょうよ…!!
対抗する術が無い私達が出来る事なら…
チャレンジするしか道はないわ…
…みんな…聞いてるわよね…」
プラティナはナギとアイ…
ジーニャはジーナと
目を合わせて…そして頷き合った…
「じゃあ…
ジーニャさん…やり方を教えて…!!!」
はい…
まず…得意属性魔法を確認します…
アイ王女は…火属性…
「はい!!」
ナギ王女は…緑属性…
「そ、そうです…」
ジーナは…水ね…
「そやな!!」
そして私が大地…
プラティナ王女…あなたが雷…
「はい!!」
では合図で同時に最大まで魔法力を高めます…
この時、自分の魔法力を最後の一滴まで絞り出すこと…
これで魔法の威力が決まると言っても過言ではありません…
頷く四人の魔女…ジーニャは続ける…
それから…対の魔法同士…
火のアイ王女と水のジーナ…
緑のナギ王女と大地の私…
それぞれがエネルギーをぶつけ合うのです…
そしてその二つのエネルギーを更にぶつけ合う…
「わ、私は…⁉︎
私はどうしたらいいの…⁉︎」
あなたが撃つのです…
「えっ⁉︎」
プラティナ王女…
あなたがヴァハムートに向かって魔法を放つのです…




