夢物語
ゴルドは優也達全員をジュエラ王宮へと連れ帰り、
連合軍の人々や王女達を手厚くもてなす…
ように…いつものようにまた弟のラリー大臣に手配を任せて、自分は親友のマサムネと宴の準備が出来るまで先にゆっくりと盃を酌み交わして寛いでいたのだった…
「いやあ〜!!一時はどうなる事かと思うたが…
流石は我が三国とバビロナの連合軍…
今回も見事に難題を解決してくれおったわい…」
「…そうじゃな…
今回はワシらは大した事はしておらんし…
このまま同盟国の絆を固く結んで…
更なる発展をしていけば…きっと…
夢物語では無くなるじゃろうな…ゴルドよ…」
「ああ…あらゆる種族が豊かに暮らす…
理想世界の実現…じゃ…
…ワシもずっとそんな事は無理だと思っておったが…まさか…人間が…我が一人娘の婿が…
成し遂げる可能性があるとは夢にも思わなかったわい…」
「ああ…ワシも見ておった…
あの女の子の姿をした兵器…
あんなモノは我がソーディア軍にもありゃせん…
今や…この世界を牛耳る実力までも…
あの男は身につけたという訳じゃな…」
マサムネの言葉にゴルドは目を丸くして…
「何じゃ…珍しいのう…お主らしく無い…
今のを婿殿が聞いたらきっとこう言うじゃろう…
「マサムネさん…それは違いますよ…
まず…あの子は兵器ではありません…
身体は機械かも知れませんが…
心がある兵器を兵器と呼べますか…⁉︎
それに僕には大それた力なんか何もありません…
ただ…この魔界の純粋な心をもった方々が、
僕の行動に賛同して力を貸してくださっている…
それに応えるために頑張っている…
家族を大切にして…仲間を大切にする…
人間であろうと…魔法使いであろうと…
どんな種族だろうと当たり前の事ですよね…
この世界で尊敬してやまない僕の師…
そして父親のようなあなた…」…とな…」
その言葉にマサムネは頭上を見上げた…
「ああ…すまんすまん…
そんな事は分かっている筈なのにな…
ただ…婿殿が我々の…」
そこまで言いかけてマサムネは、「フッ」と溜息混じりで笑った…
「いや…何でもない…ワシも歳をとったわい…」
「何じゃ…ワシを一緒にするなよ…
現役を退いてもワシはまだまだやれるぞ…
お主ももう少し頑張らんかい!!」
とゴルドはマサムネの背中をバンと叩いた…
その勢いでマサムネは二度程咳込んだ後、楽しそうにゴルドと一献傾けるのであった…
…コンコン…
少し緊張した面持ちでドアをノックする優也…
「どっ、どうぞ…」
上擦った声で返事をするジーニャ…
優也が部屋に入るとベッドに横になって彼女がこちらを見つめている…
「す、すみません…お疲れですよね…
や、やっぱり明日にしましょうか…」
「わ、私なら…大丈夫…です…」
ジーニャはベッドから起き上がって…
その場に腰掛けた。
その姿は上下の下着に薄い透ける布を纏っただけのものであった…
驚いて…優也はゴクリと唾を飲んだ。




