身の上話
ナイト老師はサブリナを指差して…
「お主…何故、魔法使いや人間と一緒におるのじゃ…」
「はい…実は…」
——「なるほど…で…お主は探偵として魔界で働いておるのじゃな…」
「そうです…あの…それで今、大変な事に…」
サブリナはナイト老師にゴーレムの呪いについて相談しようとした…しかし…
「まあまあ…次はお前じゃ、人間よ…」
ナイト老師に指を刺された優也は面食らった…
「えっ……僕…ですか…⁉︎」
「そうじゃ…お主は何故魔界に身を置いておるのじゃ…⁉︎大体、魔法使い達は人間というと目の敵にするのでは無いのかな…?
そんな魔法使いのトップである王女達と何故お主が…」
「はい…実は僕の妻は…」
こうしてサブリナと優也の身の上話を聞いたナイト老師は…
「…という訳なんです…それで折り入って老師様にお願いしたい事が…」
「ああ…もう良いわ…少し眠くなってきおった…
ヒマ潰しの話としてはなかなかじゃったぞ…
お主達の望みとやらはそのクソガキから聞いておるわ…
ほれ、これをくれてやろう…」
老師は優也に不思議な形の図形をいくつか重ねあわせた紙の札を差し出した…
「これは…」
不思議そうに札を受け取ってそれを見つめる優也達に向かって面倒臭そうにナイト老師は続けた…
「それは呪いを一時的に呪術師に跳ね返す札じゃ…
恐らく呪いを跳ね返された者は自身の呪いによって命を失うであろう…
それでゴーレムの呪いも解けるじゃろう…
お主達の力があればゴーレムなんぞ攻撃魔法でイチコロじゃろうて…
さあ…それを持ってさっさと帰れ…
そして用が無いなら此処へはもう二度と来るなよ…
五月蝿いのもイヤなんじゃ…」
ソッポを向いてゴロリと横になってしまった老師…
優也達は顔を見合わせて…
「あの…老師様…」
「ああ…礼は要らんぞ…お主達はジーニャの仲間達じゃ…
ここまで来た事に免じて特別にワシの力を…」
「そうじゃないんです…
このお札では…ダメなんです…」
「な、何じゃと…!!!」
ナイト老師は優也の言葉にビックリして飛び起きた…




