真実の姿
ザザーッ…ザザーッ…
寄せては打ち返す大きな波…
その波に負けない雄大な船が碇泊している港の埠頭に優也達は立っていた…
目の前に広がる荒々しい外海にサブリナは少し怖さを感じて…
「あの…優也様…」
「…ん?どうしたの…⁉︎」
「ここはひょっとして…ジュエラでもソーディアでもミラールでもなく…噂に聞いたジーナ様達が住んでおられる別の大陸なのですか⁉︎」
「…驚いた…その通りだよ…これから訳あってある方に会いに行こうと思うんだ。」
「…この海を渡るのですか…」
「うん。そのつもりだよ…でも、ここからそう遠くない島へと渡るらしいんだ…」
「そろそろ…私の役目を教えて頂けませんか…⁉︎
一体、私は何をすれば…?」
「……すまない…ジュエラのピンチなんだ…
だからと言って君を巻き込んでいい事にはならない…
僕達は君の《《真実の姿》》を知ってしまった…
その力を貸して貰いたいんだ…」
「………!!」
アイもジーナもサブリナを黙って見つめている…
彼女は暫くその場で考え込み…フウッと大きく息を吐いた。
「分かりました…でもやっぱり腑に落ちません…
私の《《本当の力》》を以ってしても魔法力はどう考えても皆さんの方が上…
私なんかにあのゴーレムを止められる術はありませんよ…」
目を伏せて話すサブリナだったがその時…
「いやいや…困っとるのはあのガンコジジイやねん…
あんな奴にウチの姉ちゃん…よう我慢して修行を続けたわ…ウチやったら初日で怒って帰ってるで…」
「そんな事言うもんじゃ無いわよ…ジーナさん…
老師には老師のお考えがあるのよ…
人に何かを伝えるには教える者、教えてもらう者…両方にある程度覚悟というものが必要なのよ…」
「…流石はプロの姉ちゃんやなぁ…人生経験豊富やで…伊達に歳は…」
「ジーナさん…怒るわよ…」
「あの………すんまへん!!」
ジーナがペロリと舌を出すのを苦笑いして見ていた優也だったが…
「そうだね…愛ちゃんの言うとおりだ…
サブリナさん…今…ジュエラは非常に危険な状態であるのは知ってるよね…
呪いの力で一切の魔法が通じないあの巨大なゴーレムが王宮を破壊し始めたら一溜りもないだろう…
今、ジーニャ王女が時間軸逆回転魔法を使って時間を出来る限り戻して、僕の妻…ティナとナギさんが彼女に魔法力を援助してゴーレムを足留めしている状態なんだ…
問題は二つ…
ゴーレムの進行を何とかして止める事と…
何故、召喚獣がジュエラに侵攻するのかをしらべなくてはならない…
ジーニャさんに頼れる時間にも限りがある…
みんなで話し合った結果…先ずはゴーレムにかかっている呪いを何とかしないと…という結論になったんだ…
呪術の事はネクロマンサーのジーニャさんに聞くのがと思ったけど…ジーナがもっと適任者がいるって教えてくれたんだ…」
「適任者…一体…それは…⁉︎」




