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罪を憎んで…

「婿殿…⁉︎」


「あ、ああ…すみません…実は以前、彼女はこの部屋に僕を訪ねて来たのです…


それは僕が各国の王女達と面識があると言う事で紹介して貰おうという要件でした…


それから度々、彼女は営業目的で訪れるようになり…先日の植樹祭もソーディアで出会って行動を共にしていました…」



「何と…そうじゃったか…」



「実は数日前にも近くに来たからと…この部屋に寄って行かれました…そうだよね…ティナ…」



プラティナは軽く頷いて…



「そうなの…私も今、二人の話を聞いてビックリしてるの…


ご挨拶させて頂いてとても感じの良い女性に見えたわ…とても失踪や誘拐なんかに巻き込まれるような感じの人では…」




「そうじゃったか…営業目的で人間界へ出入りしておると聞いたからもしかして手掛かりだけでもと寄らせて貰ったんじゃが…まさかもう面識があったとは…」




その時、ゴルドは優也に向かって物言いたげな視線を送った。



何となく、ゴルドの意を汲んだ優也は…



「ねぇ…ティナ…ミスやリルはもう食事を済ませたの…?」



「え、ええ…もう食べたわよ…」



「じゃあ…お風呂…お願い出来るかな…?


もう少しお義父さんとお話しすることがあるから…」



「…はい…あなた…分かりました。お父様…失礼しますね…」



「うむ…すまんな…」



プラティナも優也の意を汲んだのか黙ってミスとリルの部屋へと向かった…



そんなプラティナの背中を見送った後、優也はゴルドの方へと向き直り、声のトーンを落として話しかけた…



「お義父さん…お待たせしました…」




「婿殿…お前さんを見ていると改めて人間は下等動物だと毛嫌いしていた我々が恥ずかしいわい…


テレパシーも使わずに人の気持ちを察したり…我々と源流は一緒なのだと確信させられるわ…」




「あはは…僕だってお義父さんやマサムネさんを種族関係なく尊敬してますよ…



そのお気持ちは有り難く頂戴致しますが、今は何か僕だけにお伝えくださる事がお有りだったんじゃ無かったんですか…?」




優也の言葉にゴルドは表情を緩ませる…




「すまんすまん…本題に入ろうか…実はのう…」




ゴルドの口から優也へマーブルとイミテ…以前からの自分とフェイク卿との関係などが語られた…






「な、何ですって…あのマーブルさんとイミテが姉弟…」


「シッ…!!」


ゴルドはプラティナに会話が聞こえないようにと優也に唇に人差し指を当てて見せた…



「す、すみません…でも…本当に驚きました…


まさかあの二人が…」





「…実はフェイク卿とワシやマサムネは魔法学校の同期でな…


嫡男が生まれなかったワシとシルヴァを側で見ていたフェイクから常々息子にティナを…と頼まれておったのじゃよ…



あの頃のワシとシルヴァはティナが婿を迎えて王位を継承してもらって二人でゆっくり隠居生活…孫の世話でもと思っておったのじゃが…まさかイミテがあんなヤツとは…



もしあの時、強引に式を進めておったら…


娘に愛想を尽かされ、国はあやつの思いのまま…

末代までの恥と悔やむところじゃった…」



ゴルドは一旦目を伏せたが、優也を真っ直ぐに見つめて…



「婿殿よ…イミテがああなったのは自業自得よ…ワシも情けをかけるつもりなぞ更々無いわ…


しかしの…その親や姉には何の罪も無いとワシは思うのじゃ…


フェイク卿には爵位を剥奪してイミテの社会的責任を取らせた…


じゃから後は商売を真面目にして幸せになる権利だけはあると思うておる…



すまんが、イミテの事とは別に考えて彼女の事を探すのに力を貸してくれんか…⁉︎



とはいえ…ティナや他の王女達はもうあのイミテには懲り懲りじゃろう…



あくまでお前さんの胸の内に…な…!!」




「分かりました…お義父さん…


しかし、条件が一つあります…」





「…条件…⁉︎」


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