訪問者
マンションまで帰ってきた優也達…
そして…自分の足元を見て…ジーナは笑顔が止まらない…
「ウフフッ…あーん!!この靴…ホンマに軽くて足が楽やわ…
ウチの殿は優しいなあ…誕生日にこんなんくれるんやから…
姉ちゃん達はなんか貰ろうたんか…?」
アイとナギに自慢するジーナに…
「私…?私は優也くんに小さなバッグを貰ったわよ…
普段、魔界ではミラール伝統の和装のような衣装が多いから…洋服を着る時にはこれを合わせてって…」
「わ、私はアロマポットとアロマオイルという物を頂きました…
夜寝る前に使うと…まるで森の中にいるようにリラックス出来て…仕事の疲れも取れるんです…
本当、いつだって優也さんは私のことを…
うううう…」
「ナ、ナギさん…泣かないで…誕生日プレゼントは
その人の事を想ってあげるものなんですから…」
——ジーナは思い出した。
…し、しもた…この姉ちゃん達は男を手玉に取るプロやったんを忘れてたわ…
ちょっと前に殿の留守中に部屋でテレビを見ていた時…人間界にはキャバ嬢っていう人種がおるらしいって言うとったで…
このキャバ嬢…男の人に言葉巧みに言い寄って欲しい物を買ってもろたり、金をふんだくったり…
挙げ句の果てにはあんなことやこんなことをしたり…そ、想像するのも恥ずかしいわ!!
…この姉ちゃん達…ウチと同じ魔界の王女やけど
…キャバ嬢のスキルを持ったサキュバスのような
魔性の女なんや…うーむ…さすがプロやで!!
【※あくまで個人の感想ですが事実と異なります】
「でも…ジーナにそんなに喜んで貰えて良かったよ…ジーニャさんにも喜んでもらえたらわざわざ出かけた甲斐が…ああっ!!」
「ど、どうしたんや…殿…?」
「今、夕食のカレーを作っていたんだけど…隠し味に使うものを買おうと思っていてすっかり忘れてしまっていたよ…」
「まあ…」
「優也くん…一体…何を買おうとしていたの…?」
「実はね…」
「分かったわ…それなら私達が何とかするわ…
お昼もご馳走になったしね…」
「わたしもお安い御用ですわ…ソーディア王宮にあるものを取って参ります…」
「ウ、ウチも…バビロナには新鮮なんがあるから…
殿、ちょっと待っててや…すぐに持ってくるわ…」
「かえって気を遣わしちゃったね…ゴメンなさい…
よろしくお願いします…」
そう言って三人はパチンと指をならすとそれぞれの国へ帰って行った…
廊下でその様子を見ていたサブリナ達…
「皆様…帰って行かれたわね…」
「ええ…」
「もう…お開きなのかしら…?」
優也が部屋に入ってからしばらくして…どこからともなく現れたビジネススーツに身を包んだ女性が優也の部屋に向かって歩いて行く…
…慌てて隠れるサブリナ達…
「コホン!!」
…ピンポーン!!




