氾濫の終わり
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(・д・ = ・д・)
(☆・ω・) /⌒*ポイ
|―・)ドキドキ
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「……何とか…………勝て……た…………」
オーガが血を噴き出しながら倒れたことを確認したノアは、剣を杖代わりにしようとして倒れ込んでしまう。
「――――――っ!」
オーガとの戦いで、限界を迎えていた肉体では受け身をとることなど出来なかった。自身でも無様だと感じる程盛大に倒れ込んでしまったノアは、声にならない悲鳴を上げた。
(――――――――――――! これは……もはや痛いを通り越してる。身体が……バラバラになりそう…………だ。というか何で俺は倒れたんだ……!?)
身体中に激痛が走るなか、ノアは必死に自身の現状を把握しようと勤めた。その結果、手にしていた剣が根元から砕け散っていたことを知り、その事実に気が付けなかった自身に呆れた。
「……ぁ…………。マジかぁ……グゥッ!! こんな……ことにも気付けなかったと…………か。余裕……無さすぎだろ…………」
次第に、口を動かすことすら億劫になったノアは、ゆっくりと瞼を閉じた。身体は全く動かせず、周囲に危険はないがためにノアは、意識を繋ぎ止めることを諦めたのだ。
(まぁ……死にはしないだろう)
と、その一点のみを把握出来れば、ノアにとっては全てが二の次だった。色々と限界を迎えていたノアは、周囲を気にする余裕もない為にあっさりと意識を手放した。
* * *
パラティス王国が魔物に勝利した……生き残ることが出来た。周囲が生を実感するのにはそう時間はかからなかった。それと同時に、彼らはこの戦いの終わりを実感し、声を上げた
『――――――――――――!!!!』
それはまるで音の爆発。ある者は諸手を掲げて喜び,またある者は膝から崩れ落ちて泣いた。アリシアも、この氾濫の終わりを実感して喜び,涙を流した。そして、この戦いの英雄に駆け寄ろうとして青年が倒れたことに気付く。
「っ!」
青年が倒れたことで、アリシアの喜びは驚愕と焦り,不安に埋め尽くされた。胸が締め付けられるかのような痛みを感じとりながら、彼女は駆け寄った。
「っ!? 大丈夫か!」
アリシアは、青年の状態を見て驚愕した。遠目ではあったが、彼がまともにオーガの攻撃を受けていないのはわかっていた。しかし、彼女の目の前には身体中から血を噴き出しながら気を失っている青年がいた。よく見れば、彼の身体は所々腫れていた。
「呼吸は………………少し浅い……か。どの怪我も命に別状はないだろうが……これはどういうことだ…………。くそっ! それよりも今は治療が優先だ!」
アリシアは、青年に死の危険がないことを確認して,一度深呼吸をした。それから急いで医療部隊を呼び、青年を任せた。青年のことは気がかりであったが、彼女が彼に出来ることはもう無かった。だからこそ、彼女は自身のやれること,やるべきことを成そうと決めたのだ。
(…………はやく元気になってくれ)
今の彼女には祈ることしかできなかった。
という事で氾濫終わり!
次回からは完全なシリアル!




